『モンスター・ホテル2』が20倍面白くなる!怪奇スター&ホラー映画を一挙紹介!

シネマは身体の一部です。

イトウタクマ

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昔のホラー映画が好きな人はニヤリと笑みがこぼれてしまいそうな、有名ホラー・モンスター総出演の3Dアニメーション映画『モンスター・ホテル』、その続編モンスター・ホテル22016年2月20日に公開されます。

ドラキュラやフランケン、狼男など、有名だけど実はあまり知らないな・・・なんてことありませんか?『モンスター・ホテル2』を20倍楽しむために、この映画に登場するホラー・モンスター達の元ネタ映画&俳優を予習してみましょう! クラシカルな怪奇ホラー映画の世界にご案内...

『魔人ドラキュラ』(1931)

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西洋のモンスターと言えば、まずドラキュラでしょう。古くから吸血鬼映画は、幾多の国で数多く製作されており、古典の名作として、カール・ドライヤー監督の『吸血鬼』(1932)や、『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)等が有名です。

ご紹介する映画はトッド・ブラウニング監督の『魔人ドラキュラ』です。ドラキュラの基本的な特徴である、「棺桶で寝る」、「コウモリに変身する」、「美女の生き血を吸う」等、極めて魅力的に描写しています。吸血鬼映画のベースを構築したエポック・メイキングな映画です。

また、今までのホラー・モンスターのようなただの恐怖の対象としてでなく、ドラキュラを男性のセクシーさ貴族的な品格を掛け合わせたキャラクターに創り上ることができたのは、俳優自身の魅力に他なりません。

吸血鬼ドラキュラといえば...

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出典元:https://en.wikipedia.org/wiki/Bela_Lugosi

ベラ・ルゴシ1882~1956)オーストリア=ハンガリー帝国時代のルゴジュ(今のルーマニア)出身。言わずと知れた怪奇スターのひとりです。1927年に舞台化された『ドラキュラ』でドラキュラ役を熱演し人気を博しました。

『魔人ドラキュラ』の監督、トッド・ブラウニングは当時の怪奇スター、ロン・チェイニー主演で考えていましたが惜しくも急死、舞台で成果を上げていたベラにスポットライトが当たり映画は大好評。ベラは晴れて怪奇スターのひとりに数えられるようになります。

1994年公開、ティム・バートン監督の『エド・ウッド』ではマーチン・ランドーが彼を演じ、アカデミー助演男優賞をはじめ各賞を受賞したことで、若い映画ファンにも知られていると思います。

他に忘れてはいけないドラキュラ俳優が、クリストファー・リーです。1950年代からたくさんのホラー映画を産み出した英国ハマー・プロダクションの『吸血鬼ドラキュラ』(1958)にて主演し、8作の続編を残しました。惜しくも2015年に亡くなってしまいましたが、最後までドラキュラに負けず劣らずのセクシーさを放っていた名俳優です。

『フランケンシュタイン』(1931)

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よく大柄でヌボーとしてる人を「フランケンみたい」と例えたりしますが、実はフランケンシュタインというのは、このモンスターを作った博士の名前で、モンスター自身に正式名称はありません。フランケン映画では上に挙げた作品が最も有名です。

四角い頭、平たいおでこ、首にボルトが刺さっている容姿は、この映画から生まれました。美しさと悲哀を混ぜ込んだ、これら”人造人間”モンスターたちはホラー映画史に残るインパクトを与えています。続編である『フランケンシュタインの花嫁』(1935)に登場するエルザ・ランチェスター演じる花嫁のモンスターも見事なメイクアップで人気が高いです。

他にもケネス・ブラナー監督の『フランケンシュタイン』(1994)では、あのロバート・デ・ニーロがモンスターを演じており、「なぜあの演技派がモンスター役を!?」と公開当時は賛否両論の物議を醸しました。

フランケンシュタインの怪物といえば...

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出典元:https://en.wikipedia.org/wiki/Boris_Karloff

ボリス・カーロフ(1887~1969)イギリス出身。ベラ・ルゴシと並ぶ伝説的な怪奇スターのひとりです。サイレント時代から映画に出演していましたが、端役が多かったようです。前述したベラ・ルゴシがフランケンの怪物役のオファーを断ったことで、ボリス・カーロフがこの役を射止めました。

本作のヒットにより、カーロフの人気は不動のものとなりました。彼の静かな表情や強い眼差しは、がらんどうのフランケンシュタインの怪物に救われない心を宿し、恐怖と悲哀の両立を成し遂げました。

フランケンの他に『ミイラ再生』ではミイラ役(イムホテップ)を演じました。『モンスター・ホテル』やその他の映画でよく知られている”包帯グルグル巻き”のシーンは冒頭のみで、本作ではカーロフ自身の持つ崇高な魅力でエジプトの高僧を貫禄たっぷりに演じています。

『狼男』(1941)

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吸血鬼・フランケンシュタインの怪物、そしてこの狼男を加えて、ホラー映画ファンには”3大ホラーモンスター”と親しまれています。満月の夜、理性では抑えきれず狼人間に変身してしまう男の苦悩の物語は、吸血鬼やフランケンシュタインにはないペシミスティックなロマンスを漂わせています。

ただ他の2大モンスターと比べ続編はそれほど作られていません。ユニバーサルのホラー・シリーズ、1930年代を絶頂期とし、1940年代からはエンターテイメント方向へシフトされ、当時の人気コメディアンと抱き合わせでの出演が増えていきます。

その結果、今まで築いてきた”怪奇ホラー”の軸がぶれ、人気・興行ともに衰退していくことになります。その後ホラー映画ジャンルは、50年代の英国ハマー・プロのホラー映画人気、60年代のロジャー・コーマン等による低予算映画、70年代のスラッシャー・ホラー大量生産と歴史に刻まれていきます。

狼男といえば...

ロン・チェイニー・ジュニア(1906~1973)アメリカ出身。父はかの変装の名人だった俳優で『オペラの怪人』や『ノートルダムのせむし男』などで変幻自在のメイクアップと軽業アクションによる名演を残しているロン・チェイニーです。ジュニアは狼男の名演で名を馳せました。

狼男以外にも、ドラキュラ・フランケンシュタインの怪物、ミイラ等、ユニバーサル・ホラー・モンスターの人気どころをすべて演じていますが、怪奇ホラーの衰退とともに人々に忘れられていってしまいました。ジャンル系俳優の人気はトレンドに左右されてしまうのがなんとも寂しいもので...

他にも、スペイン映画界には、ポール・ナッシーという狼男ばっかり演じている監督兼俳優もいます。彼の作品は、「どんな物語であっても狼男が主演」、「色っぽい女性と色っぽい展開になる」というお約束付きで、一部マニアにカルトな人気を誇っています。

さらに、『モンスター・ホテル』にも登場する人気ホラー・モンスターの代表的な映画を3作ご紹介します。

『大アマゾンの半魚人』(1954)

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ユニバーサルホラーが3大モンスターに続けとばかりにリリースしたのが半魚人です。特異なキャラクターに人気が集まり、続編も作られました。怖い(?)風貌とは裏腹に、優雅に水中を泳ぐシーンが美しく、ホラー映画ファンに人気の根強い作品です。

余談ですが、この映画はなんと3D立体映画として公開されました。と言っても『アバター』のような高度なシステムは当時無かったので、アナグリフ方式が採用されました。子ども向け雑誌に昔あったような、赤と青のレンズのサングラスのアレです。

『透明人間』(1933)

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H・G・ウェルズ原作、ジェームズ・ホイール監督の『透明人間』が元祖とされています。他のモンスターと違い、"見えない"怪物なので、作品によっての姿形の差異が描けなかったのがホラー要素として弱い印象もあります。しかし、どこに潜んでいるか分からない恐怖やサスペンス性で、緊張感のある物語を作り出しました。

他にチェビー・チェイス主演、コメディ路線の『透明人間』(1992)や、ポール・バーホーベン監督の『インビジブル』等が有名ですね。透明になれる薬の副作用により精神が歪み、罪を犯してしまう...というストーリー展開は、どの作品でもお決まりになっています。

『アルゴ探検隊の大冒険』(1963)

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この映画はたくさんのモンスターが登場しますが特に人気の高いのがスケルトン、人を襲う動く骸骨のことです。スケルトンはホラー映画よりも、冒険ファンタジー映画によく登場します。

本作では、他のモンスターのように着ぐるみやメイクアップで演じられているのでなく、ストップモーション(コマ撮り)で撮影されています。このアナログな表現方法とスケルトンの叫び声により、CGでは描けない"実像"としての怖さが演出されています。

『蝿男の恐怖』(1958)

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最後にハエ男です。マイナーなモンスターではありますが、唯一無二の個性を持っているモンスターとも言えます。ハエ男の造形は、メイクアップ業界の先駆者ディック・スミスが担当しました。

『蝿男の恐怖』の本当の恐ろしさは、まさかの衝撃的なラストシーンにありまして、ネタバレしたくないので書きませんが、本当に怖いですよ。トラウマ必須の語り継がれているホラーの名作映画です。他に有名なハエ男映画はデビッド・クローネンバーグ監督の『ザ・フライ』(1986)というのもありまして、こっちもグロテスクで恐ろしい映画です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ホラー・モンスターたちの人気の根幹には、過去の怪奇ホラー映画の名作と、名優たちの存在があったわけですね!元ネタの面白い「点」の情報を知ることで、さらに興味を持っていただき、点を繋いで「線」を紡ぐように映画を楽しんでいただきたくご紹介しました。

『モンスター・ホテル2』は2016年2月20日よりユナイテッド・シネマ(全35 館)にて劇場公開です!

なんとメイビスとジョナサン夫婦の間に待望の赤ちゃんが登場!さらに人間大キライのドラキュラのパパも登場するらしく、ハラハラドキドキが更にパワーアップして期待値急上昇です。

MH2

また、DVD&Blu-rayが3月23日に発売されます(Blu-ray \4,743(税抜)/DVD \3,800(税抜) 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。劇場で、ご家庭で、怖くも愉快なモンスターたちをぜひご覧ください!

『モンスター・ホテル2』

2016 年2 月20 日(土)よりユナイテッド・シネマ(全35 館)にて劇場公開

【配給】 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

(C)2015 Sony Pictures Animation Inc., LSC Film Corporation and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.

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  • おりたたみ入道
    4.2
    前作で結婚した二人に子供ができ、そこから始まる今回のおはなし 前作以上にキャラたちの自由度がきいて楽しい そして抜群に可愛いメイヴィス 子供から大人まで観れる作品です
  • オコジョ
    2.8
    1よりあかんけどね。
  • K
    3.5
    1よりも楽しかった。 総じてかわいい。
  • るうく
    3.6
    記録
  • あとむ
    3.5
    大人も子どもも十分に楽しめる、 センスの良い作品。
「モンスター・ホテル2」
のレビュー(3496件)