いくつになっても恋がしたい!バレンタインデーに観たい熟年の恋を描く3つの珠玉作品

2016.02.14
映画

映画は人生の道しるべ。人生案内人。

yasuukusayan

2月14日はバレンタインデー。日頃想いを寄せている男性に、女性から愛の告白ができる日。でもバレンタインデーって若い人たちだけのもの?いいえ、熟年だって恋を語ってもいい、恥ずかしがらずに、もっと恋を語りましょう。

ということで、今回は熟年の恋愛をテーマにした作品を紹介します。

貞淑な妻が4日間だけ夢見た純愛『マディソン郡の橋』

メリル・ストリープが貞淑な人妻、相手役のカメラマンをクリント・イーストウッドが演じています。

マディソン郡の橋

ストーリー

物語は1989年のメリル・ストリープが演じるヒロインの葬儀シーンから始まり、ヒロインの子供たちはかつて自分の母親が不倫をしていたことを彼女の日記で知ります。平凡な家庭の主婦だとばかり思っていた母親が情熱的な恋をしていた。子供たちには衝撃的なことでした。日記とともに読まれた彼女の手紙には「火葬にしてローズマン橋から灰を撒いてほしい」との伝言が。

1965年秋、家族が隣町の子牛の品評会に出かけ、フランチェスカ・ジョンソン(メリル・ストリープ)は4日間ひとりで留守番をすることに。そこへ近所にあるカバードブリッジのひとつであるローズマン橋を撮りにやってきたカメラマン、ロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)が訪ねてきます。フランチェスカは彼を橋まで案内。物静かな優しいロバートに心惹かれ、彼を夕食に招きます。久しぶりに味わう甘い感情。そして自然な成り行きで結ばれます。4日目の晩、ロバートから一緒に街を出ようと誘われたのですが、結局、家庭を捨てられませんでした。

やがて夫が死に、ロバートを探し出そうとしたフランチェスカの元に、彼の遺品である『永遠の4日間』という写真集が届きます。遺骨はローズマン橋に撒かれたことも知ることになります。

「せめて残りの身体は彼に捧げたい」

フランチェスカの遺骨はロバートが眠るローズマン橋から撒かれ、舞い落ちて行くのでした。

激しい熟年の恋

本作は不倫が題材になっていて、世間の定規で測るなら、倫理上悪いお話しです。それが美しい純愛物語になっているのはメリル・ストリープが好演していることもありますが、何より誰の心の中にも同じような感情があり、共感を呼んだということなんでしょうね。

たった4日間の純愛でしたが、フランチェスカにとっては永遠の愛だった。若い時の恋より、熟年になったときの恋の方が激しい。そんなことを思わせる純愛物語です。

でも夫の立場からすると、裏切り以外なんでもない。彼女は不逞な妻なんです。夫婦も長い間一緒にいると恋人ではなくなって、家族のひとりのようになってしまう。恋愛感情が希薄になってしまうんですよね。これは個人的な実感でもあります。僕ももう子供と同じ扱いになっているんですよ。

記憶を失った妻へ読み聞かせる美しい過去の記録『きみに読む物語』

レイチェル・マクアダムスがブレイクするきっかけになった作品です。

きみに読む物語

ストーリー

ある医療施設に認知症を患い、若い頃の記憶をすべて無くしてしました老婆が入院していました。彼女の元にデュークと名乗る初老の男が定期的に通い、ある物語を読み聞かせていました。それは数十年昔、アメリカ南部が舞台の夏の恋物語・・・。

1940年、裕福な家庭で育ったアリー(レイチェル・マクアダムス)はひと夏を過ごすため、ノース・カロライナ州シーブルックを訪れ、地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出会います。ノアはアリーに一目惚れ。アリーもまたノアに惹かれてゆきます。しかし二人の仲はアリーの家族には認められずひと夏の恋は終わりを告げます。

その後ノアはアリーに何通も手紙を出しますが、アリーからの返事はありません。やがてノアは徴兵され戦場へ。アリーは裕福な弁護士と婚約してしまいます。結婚式直前、アリーは自分の気持ちにケジメをつけるためにノアに会いに。そしてノアから今まで365通手紙を送ったことを告げられます。手紙はアリーの母親がすべて隠していたのでした。真実を知り、激しく求め合う二人。

デュークが物語を話し終えると、その物語が自分たちの話だと老婆が気付きます。しかしその記憶もやがて消えていくのでした。

いつまでも消えない愛情を持ち続けていたい

過去の美しい青春の思い出を甦らさそうと、デュークは根気よく彼女に読み聞かせます。そんな彼の一途な思いが、はかなくも一瞬ではありますが彼女の意識の中に蘇ります。老いてもなお彼女への気持ちが変わらない。なんて素晴らしい純愛ストーリーなんでしょう。

これから高齢化社会が進み、高齢者夫婦が増えていくことになりますが、いつまでも消えない愛情を持ち続けること。とても大切なことです。熟年夫婦にはぜひ観てほしい作品です。

もし死別した最愛の夫と瓜二つの男に出会ってしまったら『フェイス・オブ・ラブ』

アネット・ベニング、エド・ハリスが共演する熟年恋愛物語です。

フェイス・オブ・ラブ

ストーリー

ニッキー(アネット・ベニング)は水難事故で夫・ギャレット(エド・ハリス)を亡くし、最愛の夫の死を乗り越えられずにいました。数年後、乗り越えていこうと決意したとき、ギャラリーで夫と瓜二つの芸術家・トム(エド・ハリス二役)と出会います。なんとか彼に近づこうと、ニッキーはトムに絵の指導を依頼。やがて二人は深い関係になっていきます。

ある日、ギャレットとの思い出の場所へ旅行することになり、そこでトムはギャレットと瓜二つであることを知ります。

「彼女は自分を愛しているのではない」

ニッキーの真の気持ちを知ったとき、二人の関係は破局へ向かいます。

1年後、トムの絵の個展へ行ったニッキー。彼はすでに心臓の持病で亡くなっていたのです。個展の片隅にはニッキーをモデルにした絵が。絵の題名は「The Face of Love」。

戸惑いながらの恋

本作の恋愛事情が特殊で、アネット・ベニング扮する未亡人が、事故で亡くした最愛の夫と瓜二つの男に惹かれていくのです。男に惹かれたのか?亡くした夫の面影を追っているだけなのか?彼女自身も戸惑いながら男との逢瀬を深めていきます。

本作では女の身勝手さを感じさせます。最初にモーションをかけたのはニッキーで、彼女はトムに夫・ギャレットの面影を追っていただけなんですが、トムは情熱的なニッキーの視線にやがて彼女の虜になってしまうのです。ラストで登場するトムがニッキーをモデルに描いた絵。一途に愛するトムの思いが伝わって、男の哀愁を感じさせるのです。

最初にきっかけを作るのは女性、そして男は罠にハマった蟻のように、蟻地獄のすり鉢の中でもがき苦しむのです。男って、純情なんですよね。

まとめ

映画の中には様々な男女の愛の形が描かれています。主人公が歳を取れば取るほどその愛は純真で、また深いものなんです。今回は3作しか紹介できませんでしたが、次の機会にはもっと違った愛の形を紹介できればと思います。

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  • jonajona
    3.4
    ラストシーンだけ取ってみても名作 普段はそんな見方しないのだけどこの映画はなぜかかなりジャンプして観た。 確か高校生の頃、友人と遊びに行くまでの暇つぶし程度の感覚で。 ちょうど彼が彼女にお揃いの首飾り?を プレゼントするところと、ラストの 並ぶ車でおこるあの切ないお別れの挨拶が映し出されて驚いたことに少し泣けた。 他人が批判していいもんじゃないね。 面白い映画は要素要素だけ取り出しても しっかりとこちらの感情を呼び起こすもんなんだなぁと感動たりしました(о´∀`о) 結局みとらんのかいってね…笑
  • にひやま
    3.5
    セリフと音楽が美しくて印象的でした
  • TICTACz
    5.0
    実直で、柔軟な 野生的で、おしとやかで、色っぽくて、、 これは、、参りました。
  • sawak
    3.0
    いい作品だとは思うけど、生理的に受け付けられなくてまともに観られなかった。
  • Zero
    3.7
    「道なき森に足を踏み入れる喜び」
「マディソン郡の橋」
のレビュー(7186件)