劇場で見れるチャンスを逃すな!再上映決定の傑作映画『ドライヴ』の魅力に迫る

邦画・洋画、ジャンルを問わない映画好き

いと

映画好きの人たちの中では圧倒的な支持を受けるものの一般的な地名度は高くない、そういった作品は多々あります。

しかし、レンタルビデオ店TSUTAYAの始めた発掘良品コーナーで話題となった『バグダッド・カフェ』であったりとここ数年で様々な企業が地名度の低い良作を世間に広めるべく尽力しています。

そんな中、未公開映画を映画館で上映する「未体験ゾーンの映画たち」など、映画館での鑑賞にこだわった企画を多く提供するテアトルシネマ系列、ヒューマントラストシネマ渋谷で『ドライヴ』の再上映が今週末4月23日より始まります。

ドライヴ

今回は、この機会に1人でも多くの方に今作の劇場での鑑賞をオススメするべく映画『ドライヴ』の魅力をお伝えしていこうと思います。

ストーリー

昼は自動車整備工場で働き、しばしばカースタントマンとして映画の撮影にも参加する男(ライアン・ゴズリング)。彼には深夜に強盗の逃がし屋をする裏の顔があった。

ある日、彼は同じアパートに住む若き人妻アイリーン(キャリー・マリガン)と恋に落ちるが彼女には服役中の夫スタンダード(オスカー・アイザック)がいた。

スタンダードが釈放され、複雑な思いを抱える男だったが、やがてスタンダードがマフィアとのいざこざに巻き込まれていると知りアイリーンを守るため彼はマフィアとの戦いに身を投じていく……。

静かな音楽と過激な暴力

『ドライヴ』という映画の最大の魅力はいくつかの要素の絶妙な融合具合です。

様々な映画音楽を手掛け、レッド・ホット・チリ・ペッパーズにも楽曲提供をしているクリフ・マルティネスが音楽を担当した今作は終始、静かで穏やかな音楽が流れ続けます。

画面では日本上映でR15が指定される程の暴力シーンが繰り返され、とにかく過激で目を覆いたくなることは間違いないのですが背後で流れる静かな音楽の効果で暴力シーンが苦手でも、つい画面から目を背ける事を忘れてしまいます。

緑や赤など原色を基調とした映像も特徴的で、過激な暴力シーンをさらに引き立てています。

ある映画監督との相似にも注目

「静かな音楽」「過激な暴力シーン」「原色を基調とした映像」。

そう、実はこの映画、日本の一部のファンからは「米製北野武映画」と呼ばれています。

ソナチネ

実際に北野武監督自身もこの映画について「映像がオレと似ている」と語り『ドライヴ』の監督であるニコラス・ウィンディング・レフン監督も影響を受けたことを認めています。

両者が共に認める「米製北野武映画」。邦画のファンにも是非見て頂きたい映画です。

魅力的な登場人物と俳優たち

ライアン・ゴズリング

出典:https://www.flickr.com/photos/78501770@N05/7271224916/

ハーフ・ネルソン(原題)』の演技が認められ僅か20代中盤にしてアカデミー賞にノミネートした俳優、ライアン・ゴズリング

彼が演じる主人公の男は、なんと映画の最初から最後まで名前が明らかになることがありません。彼の目線で物語が進むにも関わらず素性も分からない謎の人間のまま。

かといって感情が無く感情移入が出来ないという訳でなく、少ないセリフの中で彼の感情の動きがはっきりと分かり、主人公としての魅力は充分です。

キャリー・マリガン

出典:https://www.flickr.com/photos/evarinaldiphotography/8784968226/

そして、この映画で筆者がなんとしても語りたかったのはヒロイン、アイリーンを演じるキャリー・マリガン! 

愛くるしく、守ってあげたいという気持ちが湧く彼女の演技と天性の容姿はまさしく今作のプロットに間違いなく欠かせない存在で、キャリー・マリガンと言う俳優が居なければこの映画は成り立たなかったのでは、とすら思えます。

『偉大なるギャッツビー』でも、その魅力を遺憾なく発揮する彼女ですが『ドライヴ』を鑑賞後はみなさんも間違いなく彼女のファンになってしまうでしょう。

鑑賞料金はなんと1000円!

ヒューマントラストシネマ渋谷で今後も展開される、劇場利用者からリクエストを募る上映枠「マスターリクエスト」は、なんと鑑賞料金が1000円ピッタリ! 

100分という短い時間の中で描かれる狂気と純愛。『ドライヴ』の上映は4月23日から29日までの1週間。興味を持って頂けた方は上映が終わる前に是非是非劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

そして、今後もヒューマントラストシネマ渋谷では「マスターリクエスト」枠で『ダラス・バイヤーズクラブ』など映画好きたちに人気の高い作品が続々と上映されます。劇場で見ることが出来なかった……という方にもワクワク出来る企画で今後が楽しみですね。

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  • ka2yoshi
    3.5
    記録 2019/10/20
  • aqui
    3.8
    脚本、演出とてもよかった。ダンとドレイの空気感よい、ありそうでない映画
  • koyo
    3.8
    ダンは歴史の先生。昼間は生徒たちに対して魅力的な授業を展開する一方、薬物中毒者でもある。 生徒の一人であるドレイは、ある時ダンがそうであることを知ってしまうが、逆に興味を持つようになる。 人は変われる?我々の自由を妨げてるものは?変化とか何か? ダン先生の授業はこういったことを生徒に対して常に問い掛けている点で一貫していた。その裏には自分の様にならないで欲しいといった思いを感じ取れた。人間ってものすごく繊細で複雑なんだ。 物語は基本的に淡々と進んでいくけど、ラスト10分は割と衝撃で感動もした。ダン先生のドレイに対する優しさ。最後に全て分かります。個人的にはこのような雰囲気の映画大好きです。
  • 神戸典
    2.8
    歴史教師のダンは昼間は面白い授業を行う人気教師、しかし夜になると麻薬中毒者としての姿を見せる。 ある日、学校のトイレで吸引しているところを生徒の1人ドレイに見られてしまう。 このことからダンとドレイは秘密を共有する関係となる。 ドレイにとってダンは大人であり、自分もダンと同じ立場に立ちたいという思いが生まれていることがわかる。 ダンにとっては生徒の1人で、自分のような世界には入らないように守ろうとする。 2人を恋愛として移さなかったのには一つ、あくまでも2人は友達としてお互いを気にかけているということがあげられる。 そうすることで、孤独と教師と生徒の触れ合い、そしてお互いへの優しさがより映し出されているように感じた。 ダンのようなダメな男でも生徒のドレイからしたら大人の男として見えているというのも生徒と教師の年齢の差から生まれている独特の関係だろう。
  • とまと
    3.2
    記録
「ハーフネルソン」
のレビュー(2076件)