第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞をW受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』(4月15日公開)で初来日したレイチェル・マクアダムスが、4月16日にTOHOシネマズ日劇1で開催された舞台挨拶に登壇しました。
レイチェル初来日のお祝いゲストとして、片づけコンサルタントの近藤麻理恵が駆けつけると、著書を愛読していたレイチェルは大興奮でした。
最初にレイチェルは「コンニチハ!ジャパン」と笑顔で挨拶した後、「地震のこと、心を痛めていますし、被害に遭われた方のことを思っております」と、熊本大地震の被災者への思いを口にし、沈痛な表情を見せました。
アカデミー賞授賞式の話になると、レイチェルは「今まで生きてきた中で最高の一夜となったわ」と言葉を弾ませます。「作品賞は、もちろん受賞するんじゃないかと思っていたけど、決まった瞬間は、ショックの方が大きかったわ(笑)。作品規模も大きくないインディーズ映画だし、派手さもない映画を、ここまで支持してくださった方々に心から感謝したい。またこのような作品がアカデミー賞を受賞するということが女優としても大変励みになったわ」とこれからのキャリアにおいても自信にもつながったと語りました。
続いて、花束を手に近藤が登場すると、レイチェルは「来てくださってありがとう!本も読んだわよ」と、かなりのリアクションで、大喜びしていました。
近藤の著書「人生がときめく片付けの魔法」は、累計200万部を売り上げ、世界30カ国以上でも翻訳されています。アメリカでは米Amazon総合1位を獲得し、2015年にアメリカの雑誌TIMEによる「世界で最も影響力のある100人」に、作家の村上春樹と共に選出されたというからスゴイ!
近藤も「私も映画を拝見させていただいたし、新聞の記事も読んでいました。私の本も読んでいただいたということで、今日お会いできて本当にうれしいです」と感激し、2人で楽しそうに意気投合していました。
また、本を読んでから片づけを実践しているか?と尋ねられたレイチェルは「シャツは学んだとおりにたたんでいるし、ソックスもいま頑張っているわ。また、ちょうど引っ越しをするタイミングで本を読めたので、良かったわ」と言うと、近藤も「すごくうれしいです」と笑顔を見せました。
『スポットライト 世紀のスクープ』は、世界中に衝撃を与えた、カトリック教会の神父による児童への性的虐待という衝撃的な題材を扱った社会派ドラマ。
レイチェルは、この世紀の大事件をスクープした、アメリカの新聞ボストン・グローブ紙の記者、サーシャ・ファイファー役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。
(取材・文 / 山崎伸子 撮影 / 鸙野茜 編集 / 辻千晶)