日本人が最も愛した美しき俳優アラン・ドロンの軌跡

代官山蔦屋書店 シネマ・コンシェルジュ

吉川明利

こんにちは!映像パッケージ業界33年目の映画オヤジです。いま、東京都の恵比寿ガーデンシネマで、イタリア映画の至宝とも言うべきルキノ・ヴィスコンティ監督の『山猫が再上映されています。生誕100年を記念しての特集上映(6/10まで)とのことですが、そこで是非出会っていただきたい俳優がいますので、今回ご紹介させていただきます!

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その俳優はアラン・ドロン。今ではあまり使われなくなった「ハンサム」という代名詞が最も似合う、1935年生まれ、今年2016年で80歳を迎えるフランス映画を代表する名優です。

アラン・ドロンに魅了された名監督

ルキノ・ヴィスコンティ監督

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アラン・ドロンほどヨーロッパ映画界の数多くの巨匠たちに愛された俳優はいないでしょう。

山猫』より3年前に『若者のすべて』という瑞々しい映画でヴィスコンティ監督に出会ったアラン・ドロンはプライベートでも親交を結び、そこからイタリア・フランスを股にかけ、大活躍します。

ルネ・クレマン監督

若者のすべてと同年の1960年に『太陽がいっぱい』に主演したドロンの人気は爆発します。正統派犯罪映画であり、かつ青春映画でありながら、同性愛の要素満載(最初に指摘したのが映画評論家・淀川長治氏!)の傑作です。

この時のドロンは本当に美しいです!監督はルネ・クレマン。クレマン監督とは他にも生きる歓び』『危険がいっぱいでコンビを組み、ドロンのキャリア前半で最も相性の良い監督と言えるでしょう。

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ジャン=ピエール・メルヴィル監督

イタリア人でありながら、イギリスでもアメリカでも活躍し、世界的な巨匠ミケランジェロ・アントニオー二の作品にも出演します。当時、アントニオーニ監督にはモニカ・ヴィッティというお気に入りの女優がいて、1962年の『太陽はひとりぼっち』で、相手役にドロンを指名しました。

そして、アラン・ドロンにピカレスクな匂いを感じ取り、暗殺者から刑事役まで演らせた監督はジャン=ピエール・メルヴィル。『サムライ』では、寡黙な暗殺者を演じ、劇中で着用していたトレンチ・コートは彼の代名詞ともなりました。

メルヴィル監督とは他にも『仁義』『リスボン特急』で仕事を共にしています。『リスボン特急』では70年代に大人気女優であったカトリーヌ・ドヌーヴと夢の共演を果たしているのです。役柄は高級娼婦とやさぐれ刑事、いい組み合わせですね!

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ドロンが選んだ共演者たち

次は監督ではなく、ドロンがどれだけ凄い俳優たちと共演していたかをご紹介いたします。まずは本国フランスでは、ドロンより人気のあったジャン=ポール・ベルモンドと『ボルサリーノ』で共演。マルセイユを舞台に成り上がって行くギャングを二人で楽しそうに演じています。

ドロンが先輩格の俳優と共演して成長した記念すべき作品が『地下室のメロディー』です。共演者はフランス映画界に君臨する名優ジャン・ギャバンでした。ギャバンとは『シシリアン』と『暗黒街のふたり』と計3度の共演を果たしています。ギャバンはドロンの成長の過程を見守っていたのです。

シシリアン』にはギャバンの他にリノ・ヴァンチュラも共演しています。ドロンとヴァンチュラの共演で記憶されるのは、何と言っても『冒険者たち』でしょう。フランス映画が築いた男2人に女1人の恋愛関係と、一攫千金を夢見る男たちのロマン溢れる傑作です。フランソワ・ド・ルーべの音楽が最高です!

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世界のミフネとも共演

男の友情をフレンチ・ノワールで描いた『さらば友よ』では、髭がトレードマークのチャールズ・ブロンソンと共演。ラストのタバコに火をつける名場面は忘れられません。そのブロンソンに“世界のミフネ”こと三船敏郎を加え、作られた西部劇が『レッド・サンです。ここでのドロンの左利きの拳銃が、これまたカッコいいです!

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ドロンとタバコ

フリック・ストーリー』は、いつもタバコを吹かしている刑事役。いわゆるチェーン・スモーカーです。私も含めた男性諸君はみんな、ドロンのタバコの吸い方を真似たものです。しかし、ここでのドロンは犯人役ジャン=ルイ・トランティニャンに見事に見せ場を持っていかれてしまいました。さすが名優ジャン=ルイ!

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アラン・ドロン来日騒動記

当時、日本におけるアラン・ドロンの人気は本国フランス以上。そのため1963年に初来日した際は大騒ぎになりました。1963年当時は成田空港開港前なので、当然ですが羽田空港着。高校生の私は父親のカメラを借りてドロンを激写すべく、学校をさぼって急いで羽田に向かったのでした。

どデカイ望遠レンズを装填して狙っていると、名古屋から上京した女性に「写真が撮れたら売ってください!」声をかけられ、渡されたメモにはなんと住所まで書いてあるじゃないですか!ろくに女性と話したこともない映画少年はモジモジするばかり。でも、結局ドロンはVIP専用口から出てしまい写真は撮れませんでした!

アラン・ドロンとは?

そうです、今でも最も美しい男優は?と聞かれれば自信をもって「アラン・ドロンです!」と答えます。そんなドロンの魅力たっぷりな映画が現在レンタル作品でご覧になれます。ぜひ一度ご覧になってください!

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  • waltz
    4.0
    衣装、セットなど完璧で映像美にうっとり。没落貴族を演じるバート・ランカスター渋すぎだし、アラン・ドロンもカッコいい。女優は男優の引き立て役に過ぎない。4K修復版
  • はゆ
    -
    2019-023 一昨年の『若者のすべて』振りにまた地元のスクリーンでアラン・ドロン様に逢える😍✨!!! と、ものすごーく楽しみにしてた『山猫』。 …なんですが、大風邪を引いて2日間寝込んでたので、ドーピング(+今日はいつものコーヒーも我慢!)キメて観に行ったんですが… あまりの長さに中盤ちょっと寝てしまった…😇 アアアアア…… 体調が万全じゃない時に3時間超えの映画を観てはならない… はゆ学習した… そんな感じで中盤記憶がないんですけど、ラストの舞踏会のシーンは圧巻の美しさでした。若く輝きに満ち溢れたアラン・ドロンと、枯れゆく憂いを帯びたバート・ランカスターの対比が素晴らしくて…!ワルツのところはグッときました😭 私にはやや高尚な映画でしたが、見損ねた中盤のリベンジと、ラストシーンのために、いつかまた観てみたい作品です。
  • ダイナ
    3.8
    美しさと儚さは紙一重。 イタリア統一戦争時代。 民衆はガリバルディ(革命軍)の 勝利に沸き立つ中、時代の変化に ついて行くべきか否か 葛藤するサリーナ公爵のお話。 山猫の時代は終わった。 前半の戦闘シーンと 終盤の舞踏会のシーンが見どころ! 若い2人を見て、自分を悟るような サリーナ公爵の表情が良かったなぁ。 タイトルの意味がわかった後、 しみじみと若いっていいなぁと 感じると思います。 他にも、この映画の魅力は 絶世の美男子アラン・ドロンですね。 すご〜く、整ったお顔してます。 アランドロンの出る作品を 初めて見ました。 噂には聞いていましたが、 やっぱりかっこよかったです。 ただ個人的にアンジェリカより コンツェッタの方が可愛くて 好きなんだけどなぁ。笑 修復された映像も綺麗で、 50年以上前の作品だとは思えません。 長尺ですが、贅沢な時間の 使い方をしたような気分になりました。 ゆったり映画でも観たい方に オススメしたい作品です。
  • ぱぷぽ
    3.8
    美しい映画。 アランドロンも当然美しくて、衣装も建物も何もかも圧巻。 アランドロンの造型が凄い。CGのように完璧。 ルキノ監督も貴族の血筋のようで本物に拘りがあったのでしょうか。とくに舞踏会シーンは豪華絢爛なんて言葉でも足りないくらい。 しかし、最初は威圧的で苦手だった公爵のファブリツィオも映画が進むと退廃的で陰を纏っていてアランドロンに負けず劣らず魅力的なキャラでした。 総じて目の保養のような映画。 関係ないですが、シチリアの風景とニーノロータ ファブリツィオのお屋敷など… 子供のヴィトコルレオーネがチラチラ脳裏を過りました笑
  • あああああ
    -
    35mm 映写技師の人が最初の切り替えの時タイミングの印1つ目で変えちゃってた。 ロケ地どこ。 フェリーニの方がまだ親しみがある。
「山猫」
のレビュー(1248件)