ドローン登場!ついに開幕!ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016

SSFF6/2

米国アカデミー賞公認、日本初・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016(SSFF & ASIA)」が、6/2(木)に開幕しました。6/3(金)より上映が開始されます。

東京・表参道ヒルズにある会場「SPACE O」(スペース・オー)にて、約30名の豪華ゲストによる華やかなオープニングセレモニーが開かれました。

カーニバル雰囲気の中、開催スタート!

今年のSSFF & ASIA2016は、2015年度の10日間(6/4〜6/14)より、期間を10日延長して20日間(6/2〜6/26)にわたり開催。上映プログラムだけでなく、スペシャルイベントやワークショップ、トークショーなどのイベントのラインナップ数が増え、会場別にさまざまな映画体験を味わえるのが特徴的です。

今年の映画祭のテーマは、「Cinema Carnival 〜Explore Your Emotions〜」。オープニングセレモニーでは、リオ五輪の雰囲気を思わせるブラジルのカーニバルをモチーフとしたカラフルなライトアップの中、計5部門での作品発表・授与が行われました。

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開幕の合図は、会場正面に映し出された奥田瑛二さん出演のコンセプトムービー。上映後、映画祭代表の別所哲也さん、フェスティバルアンバサダーのLiLiCoさんに続き、オフィシャルフォトグラファーのレスリー・キーさんが登場。

同時に、今年のスペシャルイベントでもある「ドローン クリエイティブセミナー」(6/5実施)にちなんで、ドローンも登場しました!

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ドローンは、「パイロット」と呼ばれる専門の操縦士によってレッドカーペット上に現れ、別所さん、LiLiCoさん、レスリーさんが見守る中、舞台に着陸。ドローンは屋内での操縦が非常に難しいとのこと、無事着陸した様子にゲスト一同、安堵の表情を浮かべていました。

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おとぎ話や小説をもとに創作した短編小説を映像化

最初に発表されたのは、昨年2015年からスタートしたブックショートアワードの受賞作品。ブックショートアワードは、おとぎ話や昔話、民話や小説などをもとに創作した短編小説をラジオ化や映像化するプロジェクトです。

昨年の第1回ブックショートアワード受賞作品である、芥川龍之介の「鼻」をモチーフとした女子高生のコンプレックスを描いた作品『HANA』が、今年は4Kの映像作品として上映されることとなり、監督、キャストをはじめ関係者が登壇しました。

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岡元雄作監督は、4Kでの撮影に対し「映像の端の方まで気をつけなければいけなかったり、編集が大変だった。」と笑いながら苦労を語り、主演の岡本夏美さんは、「コンプレックスは誰しも抱えるもので、身近に感じながら共感を持って撮影に臨むことができた。コンプレックスが解消していく様子などをお芝居していて楽しかった。」と語りました。

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また、撮影に使用した「擬似巨乳」の話を聞かれ、岡本さんは「かなり強力なものを入れました(笑)」と思わず暴露。実際の撮影では、男性が女装する際に使うものを使用したそう。

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続いて、第2回ブックショートアワードの受賞作品が発表。今年は、大前栗生(おおまえ・あお)さんの『ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金が欲しいか』が受賞しました。

「朝起きるとバケツの中に水がたまっていた。」という一文から始まるこの作品は、夏に憧れた雪女の話。”雪女が溶けて水になる”というワンアイディアを、巧みな文章と豊かな想像力で膨らませた作品。(*1)

大前さんは、緊張した面持ちで「雪女という人間に近いけど人間じゃない存在が好き。この作品で受賞できて嬉しく思う。」と受賞の喜びを語りました。

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タイトルはスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』を意識してつけたとのこと。こちらの作品も『HANA』同様、4Kでの映像製作が決定しています。

奥田瑛二、安藤サクラの受賞に「家族でショートフィルムを作りたい」

話題賞には、河瀬直美監督、安藤サクラ主演の『SEED』by MIU MIUが選ばれました。

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河瀬直美監督のコメントは、プロデューサーの斎藤寛朗さんが代読。「安藤サクラさんと女性的な部分を一緒に共有しながら、ひかり、音、ファッション的な要素にも挑戦した作品。これからも短い時間でどれだけ見せられるかということに挑戦していきたい。」と今後のショートフィルム制作への意気込みを語りました。

安藤サクラさんは「地球上の生き物としての儀式を行っているんじゃないかという感覚を味わった。日本の魅力、生命力にあふれた作品だった。」と動画コメントで喜びを語りました。

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また、コンセプトムービーに出演し、安藤サクラさんの父親でもある奥田瑛二さんが登壇され、娘の安藤モモ子さん、安藤サクラさんと共に「家族でショートフィルムを作りたい」と話しました。

会場にいらっしゃっていた妻の和津さんも急遽登壇。奥田さんは「監督と娘の穴埋めを両親がしてどうするんだ(笑)」と話し、映画一家の仲の良さが伝わってくる登場シーンに、会場は笑いに包まれました

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6/3(金)より上映が開始されるSSFF & ASIA2016へ余韻を残して、オープニングセレモニーは閉幕。ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016は、6つの会場で6/26(日)まで全作品無料で上映されます。(一部有料イベントあり)

ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016(SSFF & ASIA2016)

■開催期間:2016年6月2日(木)~6月26日(日)
■上映会場:
<東京>表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿、シダックス・カルチャーホール、アンダーズ 東京 Andaz Studio、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ
<横浜>ブリリア ショートショート シアター
※開催期間は各会場によって異なります。 また、変更になる場合もございます。
■主催:ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会
■料金:東京会場、横浜会場ともに無料上映となります。 ※一部、有料イベントもございます。
■オフィシャルサイト http://www.shortshorts.org/

(*1) 第2回ブックショートアワード決定!(ブックショートアワード)http://bookshorts.jp/2015winner

 

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