脚本家が明かす!アニメ『SUSHI POLICE』に隠された秘密とは!?

2016.06.24
映画

FILMAGA編集部

フィルマーくま

SUSHI2

2016年1月、TOKYO MXにて放送されたアニメ『SUSHI POLICE』。放送後は神アニメと称され、SNSや各メディアでも“今までになく斬新で突出した面白さを秘めている”と話題になりました。

この度、7月9日(土)より全13話をつなげた特別編集バージョンが、109シネマズ二子玉川および109シネマズ大阪エキスポシティにてショートアニメとしては異例の劇場公開(レイトショー)されることになりました。公開初日には、109シネマズ二子玉川にてティーチイン付き上映が行われます!

また7月20日(水)には、TSUTAYAより先行レンタルが開始! 劇場公開版も収録され、各話尺3分半に込められた『SUSHI POLICE』の面白さを再発見でき、かつ何度も味わうことができます。

前回インタビューさせていただいた木綿達史監督とサラ役の声優の菊地由美さんに引き続き、今回は脚本を担当された楠野一郎さんにお話を伺いました!

木綿監督・菊池さんのインタビュー記事はこちら

ハガキ職人から構成作家・脚本家へ

—脚本を書かれるようになったきっかけと、これまでの略歴を教えてください。

高校2年生(17歳)の時、関根勤さんと小堺一機さんの「コサキン」というラジオのハガキ職人をスタートして、高校3年生の時に関根さんに放送作家・構成作家になってみないかと誘われたのがきっかけです。

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僕は、10歳くらいの時に「スター・ウォーズ」のエピソード4を見て、将来は映画に関わる仕事がしたいなと思いました。たまたまラジオを機に構成作家になる道が開けたので、そのうち映画やドラマなどで脚本の世界に近づけたらいいなあという感じでやっていました。

実際に映画に関わり始めたのは、30歳過ぎくらい。一番初めに脚本協力という形で手掛けたのは、2005年公開、山田孝之さん主演の『電車男』です。

—脚本協力というのは、どういう関わり方なのですか?

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映画の脚本というのは、ひとりで書く場合もあるし、複数で担当することもあるし、誰かが書いていたものを後になって引き継ぐこともあれば、煮詰まっているところ、文字通り“協力”という形で参加する場合もあって、いろんなパターンがあるんです。

最終的に、その関わり方やその時の状況や経緯などもふまえて、その作品のプロデューサーとも相談して、共同脚本になったり脚本協力になったりしますので、関わり方やクレジットは千差万別なんです。

アニメだからつくれる世界観がある

—『SUSHI POLICE』の脚本を担当されたきっかけは?

2013年公開の深作健太監督・竹中直人さん主演『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』の脚本を書かせていただいて、その時プロデューサーだった厨子さんから昨年2015年の5月ごろに連絡をいただきました。

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厨子さん:ショートアニメでありながら、13話全体を通して一つの物語にしたかったんです。各話ごとに短尺の中にも笑いやユーモアを入れることができて、かつ13話を通した物語において大胆な発想で振れ幅の大きいドラマを書ける人、と思った時に、映画の脚本だけでなく、構成作家もやられている楠野さんの顔がパッと浮かびました(笑)

楠野さん:アニメの仕事は初めてだったんですけど、厨子さんとは一度お仕事をしていますし、単純にアニメに興味があったので、今回担当させていただくことにしました。

—初めてのアニメ作品でしたが、他の作品と違いはありましたか?

違いしかないですね! これまでラジオもテレビも映画も舞台も経験して、アニメだけやったことなかったんです。実写だと撮影的にきつい部分や、脚本における話のさばき方やとばし方も、アニメだから許されるってことがいっぱいありました。そこはもう全然違いましたね。

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—『SUSHI POLICE』の好きなエピソードやお気に入りのシーンはありますか?

個人的にポイントだと思うのは、ベルリンでスシポリスのデモを鎮圧するシーンがある7話です。

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映画の脚本の中ではミッドポイントというのがあって、簡単に言うと“主人公の転換点”なんですね。『SUSHI POLICE』の1〜13話の中では、7話がちょうど真ん中のミッドポイントなんです。

海外の間違った寿司を取り締まることに対して、ホンダやスズキは自分のやっていることが正しいと思ってずっとやっているわけですよね。その中で、3話くらいからじわじわ「現地ではスシポリスの存在は喜ばれていない」とか「お店を潰したことで悲しむ人がいる」ということに気づいてきて、7話でそれが爆発する。

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「正しきものと間違ってるものを誰かが選別するなんて、もう2度とあってはならない」っていうセリフそのままで、ホンダやスズキが究極の命題を突きつけられます。そこで衝突が起きたり、いろんな部分が変わり始めてくる、物語全体が大きくうねり始める転換点なんです。

バックグラウンドにこそ、こだわりを。

—映画へのオマージュがあるとお伺いしましたが、特にこだわった点などはありますか?

本編では名前のやりとりがないのであまりわからないのですが、毎回登場するスシポリスと敵対するキャラクターが、その国の映画監督や俳優の名前だったりします。

登場人物

・2話 フランス

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リュック・・・リュック・ベッソン
ジャン・・・ジャン・レノ

寿司屋が「わびさび」なのはリュック・ベッソンの『WASABI』からきています。

・3話 メキシコ

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ギレルモ・・・ギレルモ・デル・トロ

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アレハンドロ・・・アレハンドロ・G・イニャリトゥ

・5話 イギリス

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マシュー・・・マシュー・ヴォーン

・6話 中国

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チャウ・・・チャウ・シンチー

・7話 ドイツ

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ペーターゼン・・・ウォルフガング・ペーターゼン

・8話 イタリア

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セルジオ・・・セルジオ・コルブッチ
ダリオ・・・ダリオ・アルジェント
ルチオ・・・ルチオ・フルチ

・11話 アメリカ

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トニー・・・トニー・スコット
ベイ・・・マイケル・ベイ

ベイコーポレーションという、大きな会社のCEOの役で、「でっかいことは良いことだ」という非常にアメリカ的な考えのCEOなので、まさにマイケル・ベイだなあと思いました(笑)

登場人物の名前にそれぞれその国の監督名や俳優名をつけさせていただいたのは、特に4話〜13話に関しては、先人の作ったいろんな映画のディティールであるとか、こうすれば作品が面白くなるといった方法論など、脈々と受け継がれているものを取り入れていて、そうした先人に対する感謝の気持ちを込めて、つけさせていただきました。

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—1番好きな寿司のネタはなんですか?

寿司はそんなにたくさん食べないですね・・・人に連れて行ってもらうときしか食べないかも・・・(笑) でも挙げるならホタテです。美味しいですからね!

—楠野さん、ありがとうございました!

(取材:鸙野あかね・辻千晶、撮影・文:堀田菜摘)

『SUSHI POLICE』

SUSHI POLICE

■Blu-ray SUSHI POLICE 特上/3,480円(税別)

映像特典(約67分)
☆劇場公開版(全13話特別編集+オリジナルエンドロール)(約45分)
☆幻のSUSHI POLICEパイロット版
☆人気の3エピソードの方言吹替バージョン(関西弁・名古屋弁・博多弁)
☆ティザームービー(予告編)
☆109シネマズスペシャルムービー  『お寿司の作法』
☆マナームービー
☆SUSHI POLICE映像資料集(キャラクターデザイン/メカデザイン/イメージボード/Vコンテほか)

■DVD SUSHI POLICE 並/1,980円(税別)

映像特典(約51分)
☆劇場公開版(全13話特別編集+オリジナルエンドロール)(約45分)
☆ティザームービー(予告編)
☆109シネマズスペシャルムービー  『お寿司の作法』
☆マナームービー(10秒 ver / 30秒 ver)
※Blu-ray・DVD購入者特典:『SUSHI POLICE』オリジナルB3ポスターをプレゼント(先着)

THE 2015 CANNES POSTER AWARDS [The Hollywood Reporter]受賞作品
MEXICO AniFest 2016 正式招待作品

7/9(土)劇場公開初日に、109シネマズ二子玉川にてティーチイン付き上映決定!
キャスト・スタッフが、「SUSHI POLICE」制作秘話・ここだけの裏話などをどっぷり語り、観客のみなさまからの質問にもお答えします!
日 時 :7月9日(土)20時より上映。上映終了後にティーチインイベント
会 場 :109シネマズ二子玉川
登壇者 :監督・木綿達史、脚本・楠野一郎、サラ役・菊地由美(予定)
鑑賞料金:一律1,000円
※チケット販売方法等詳細につきましては、公式HPをご覧ください。

監督:木綿達史
脚本:楠野一郎、安藤康太郎 
出演(声):ホンダ:山下晶、スズキ:イフマサカ、カワサキ:岡本ヒロミツ、サラ:菊地由美
主題歌:OK Go × Perfume 「I Don’t Understand You」
企画協力:GG7、ツインプラネット
制作:セディックインターナショナル、KOO-KI
製作:“SUSHI POLICE” Project Partners (セディックインターナショナル、電通、三共プランニング、TOKYO MX、KOO-KI、東急レクリエーション、アミューズ)
公式サイト:http://sushi-police.com
(C) ”SUSHI POLICE” Project Partners

 

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  • Vertex
    3.5
    思いのほかテンポとストーリーがよかった。
  • 美宇
    3.0
    ちゃんとメッセージ性のある映画
  • ひっきーくん
    3.8
    低予算なCGな感じながら、各所デザインが良すぎて何かとスタイリッシュ 世界に氾濫するスシのミームたち、伝統と進化に日本人は試されている。そのなかで正しい寿司の在り方について 確かに、とうなずかせつつ、そう…かな…?と疑問も持たせていく話の構成がなかなか秀逸。 最後までハラハラしながら観られたのは良かった。
  • 松尾由美
    3.0
    設定は好きだけど話は普通だった。 江戸前寿司は美味しいだろうけど、カリフォルニアロールは好きだから私はフリー寿司派かな。 パスタポリスやソーセージポリスの話も見たい。 正統派もアレンジもどっちもいいとこあると思う。 好みだと思う。 押し付けは良くないと思った。
  • Ryo
    3.0
    結構好き
「SUSHI POLICE」
のレビュー(134件)