「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズ第17作目、「マイティ・ソー」シリーズ第3作目の『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017)。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の戦いで、インフィニティ・ストーンの秘密を探るため、宇宙へと旅に出ていたソーが、再び母国アスガルドの危機を救うべく、戦いに挑む物語。これまで何度も戦いを強いられてきた弟ロキと、同じくアベンジャーズの仲間であるハルクがタッグを組んで戦う姿にワクワクが止まらない作品となっている。監督は、『ジョジョ・ラビット』(2019)などのタイカ・ワイティティ。メインキャストは変わらないが、邪悪な姉ヘラ役にケイト・ブランシェット、サカール星の独裁者グランドマスター役にジェフ・ゴールドブラムと大物俳優がヴィラン役として登場する。そんな『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017)をあらすじやキャスト、見どころを合わせてご紹介!
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017)あらすじ
ウルトロンの戦いから2年後、ソー(クリス・ヘムズワース)はインフィニティ・ストーンの秘密を探ろうと宇宙を旅していた。そして、母国アスガルドへ帰郷すると、死んだはずのロキ(トム・ヒドルストン)が父オーディン(アンソニー・ホプキンス)になりすまして好き勝手行っていたことを知る。そこで、ロキを問い詰めて、父オーディンの居場所を突き止めるのだった。オーディンの元へやってきたソーとロキは、父の寿命が残り少ないこと、そして、これまで隠していた姉の存在を告げられるのだった。オーディンは、姉のヘラ(ケイト・ブランシェット)がとても邪悪だったため、これまで異次元に幽閉していたという。しかし、彼の死とともに彼女が復活し、アスガルドが再び危険に晒されてしまうというのだった。そして、その通りの出来事がソーとロキのまわりで起こり始める……。ヘラの復活により、そのパワーの凄まじさに翻弄されながらも、ソーはロキや盟友ハルク(マーク・ラファロ)と共に型破りなチームを作り、アスガルドを救うためヘラに挑む。
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※以下、「アベンジャーズ」シリーズのネタバレを含みます。
キャスト&スタッフ紹介
ソー:クリス・ヘムズワース
ロキ:トム・ヒドルストン
ヘラ:ケイト・ブランシェット
ヘイムダル:イドリス・エルバ
グランドマスター:ジェフ・ゴールドブラム
ヴァルキリー:テッサ・トンプソン
ブルース・バナー/ハルク:マーク・ラファロ
監督:タイカ・ワイティティ
脚本:エリック・ピアソン
製作:ケヴィン・ファイギ
製作総指揮:ルイス・デスポジート/スタン・リー/ヴィクトリア・アロンソ/ブラッド・ヴァンダーバウム/トーマス・M・ハメル
撮影:ハビエル・アギーレサロペ
音楽:マーク・マザーズボー
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の見どころ
ヘイムダルの存在
アスガルドと9つの世界をつなぐ、虹の橋ビフレストの番人。長年、その平和を守ってきた心強い番人で、ソーの親友でもある。しかし、今作でロキの悪巧みにより、その役目を追われ、スカージが新たな番人となる。これまでの「マイティ・ソー」シリーズでもたびたび登場したヘイムダルは、ある時はソーの暴走を止めるなど、教育係のような役割も担ってきた頼れる存在。その絶対的な正義感と強さのおかげで、アスガルドの平穏が保たれていたと言っても過言ではないだろう。また、ヘイムダルはすべての人の居場所を確認することができるため、地球にいるソーの恋人ジェーンの様子をソーに伝えるシーンも登場している。さらには、ソーがアスガルドへ戻りたい時には、ヘイムダルの名前を叫ぶことで道を開けてもらうなど、これまで幾度となくソーと連携してきた。今作では、その番人の役目がスカージに取られてしまったため、ソーがヘイムダルの名前を叫んでも道を開けてもらえず苦戦する様子が描かれている。そんなヘイムダルは、今作で、ヘラの攻撃から一人でも多くのアスガルドの民を守ろうと戦う、勇敢な戦士としての一面を見せる。これまで以上にカッコイイ彼の活躍にも注目したい。
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ノンクレジットでマッド・デイモンが出演!?
これまでにも大物俳優が脇役で登場し、大きな話題を作ってきた「アベンジャーズ」シリーズだが、今作ではノンクレジットであの大物俳優が登場している。それが、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)や「ジェイソン・ボーン」シリーズなどで好演してきた名俳優マッド・デイモン。本作でロキがアスガルドの民たちに茶番劇を披露させるシーンが登場するのだが、その劇で“ロキ”を演じていたのがマッド・デイモンなのだ。一瞬のそのシーンに気が付かなかった人も多いことだろう。しかも、クレジットもなしというからには、さらに気が付きにくい。「アベンジャーズ」シリーズでは、観れば観るほど面白くなるさまざまな仕掛けが組み込まれているので、何度観ても楽しめるのが素晴らしい作品だ。
「アベンジャーズ」シリーズとの繋がり
今作ではアベンジャーズシリーズとの直接的な繋がりは多く描かれていないが、「マイティ・ソー」シリーズにハルクが登場するのが主な繋がりのポイントとなっている。ハルクはアベンジャーズの初期メンバーの一人で、心拍数が上昇すると緑色の大男“ハルク”に変身してしまう体質の天才生物学者ブルース・バナー。一度ハルクに変身してしまうと、敵・味方関係なく暴走してしまうため、大事な人を傷つけないよう地球を離れることを決心した。それが『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のラストで描かれており、クインジェットに乗ったまま宇宙へと行方をくらませてしまうシーンが描かれている。そんなハルクは、サカールという惑星に流れ着き、そこの独裁者グランドマスター(ジェフ・ゴールドブラム)の元でバトルロイヤルのチャンピオンに仕立てられていたことが今作で明かされる。そして、そのサカールにやってきたソーと再会を果たすのだ。ハルク化が長く続き、初めはソーのことが分からないほど動物的になっていたハルクは、ソーと共にバトルロイヤル上で激しいバトルを繰り広げることとなる。最強の大男ハルクと最強の雷神ソー、どちらがそのバトルで勝利を手にするのかも気になるポイント。これまでとは違った二人の戦いシーンは必見だ。
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』が観られるVODサービスは?
・Amazonプライムビデオ ◎レンタル
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「アベンジャーズ」シリーズを全作品公開順に観るなら?
(1)『アイアンマン』(2008)
(2)『インクレディブル・ハルク』(2008)
(3)『アイアンマン2』(2010)
(4)『マイティ・ソー』(2011)
(5)『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
(6)『アベンジャーズ』(2012)
(7)『アイアンマン3』(2013)
(8)『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)
(9)『キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
(10)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
(11)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)
(12)『アントマン』(2015)
(13)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)
(14)『ドクター・ストレンジ』(2016)
(15)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)
(16)『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)
★(17)『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017)
(18)『ブラックパンサー』(2018)
(19)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)
(20)『アントマン&ワスプ』(2018)
(21)『キャプテン・マーベル』(2019)
(22)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)
(23)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)
※本記事で紹介した作品に「★」をつけます。
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