映画ファンから人気のソフィア・コッポラ監督作品まとめ!『ヴァージン・スーサイズ』から最新作『オン・ザ・ロック』までオススメ9本

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『ロスト・イン・トランスレーション』や『マリー・アントワネット』、最新作の『オン・ザ・ロック』まで、ソフィア・コッポラ監督が手がけた作品をご紹介。

音楽・ファッション・映像全てにおいて抜群のセンスで観客を魅了する女性映画監督ソフィア・コッポラ。今回はソフィア・コッポラ監督の魅力が溢れる作品をまとめてご紹介します。

ヴァージン・スーサイズ』(1999)

リスボン家の美しい5人姉妹は周囲の憧れの的だった。しかしある日13歳の末っ子・セシリア(ハンナ・ホール)が剃刀で手首を切って自殺を図る。一命はとりとめたものの、数日後、2階から身を投げて命を落とす。そしてその日から1年も経たないうちに、姉妹全員が自殺してしまう……。

ソフィア・コッポラの初の長編映画監督デビュー作品。繊細な少女たちの心情を斬新なタッチで描く。

ロスト・イン・トランスレーション』(2003)

ハリウッドスターのボブ・ハリス(ビル・マーレイ)はCM撮影のため来日する。滞在先のホテルでカメラマンである夫の同行でやってきたアメリカ人女性・シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)と出会い、2人は次第に心を通わせ孤独を共有していく。

ソフィア・コッポラが自らの日本滞在の体験をもとに脚本を書き上げ、監督作品2作目ながらアカデミー賞脚本賞を受賞した。異国の大都市・東京が登場人物の孤独感を演出する秀作。

マリー・アントワネット』(2006)

14歳のオーストリア皇女マリー・アントワネット(キルスティン・ダンスト)は、後のルイ16世であるフランス皇太子の元に嫁ぐことになる。最初はヴェルサイユ宮殿での生活に戸惑うものの、盛大な晩餐会を行うなど贅沢三昧な日々を送っていく。その一方で、国民は困窮により各地で暴徒と化し、次第に不満の矛先を向けられる。

誰もが知るマリー・アントワネットの半生を1人の女性として丁寧に、かつスタイリッシュに描く。実際のヴェルサイユ宮殿で撮影された豪華な舞台、また自らもファッションデザイナーであるソフィア・コッポラのセンスが光る衣装の色彩は女性の心を鷲掴みにする。

SOMEWHERE』(2010)

ハリウッドスターのジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)はセレブらしい華やかな生活を送っていたが、それは彼の孤独を紛らわすためのものだった。そんな中、前妻との娘・クレオ(エル・ファニング)をしばらくの間預かることになる。穏やかな日々を過ごし、ジョニーは忘れていた何かを取り戻していた。そして、別れの日がやってきた……。

ソフィア・コッポラならではの映像と演出、空気感で映画スターの孤独と空虚感、父娘の心の交流を温かく描く。第67回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。

ブリングリング』(2013)

ハリウッドスターなどセレブたちが暮らすロザンゼルス郊外の高級住宅地。華やかな生活に憧れを抱くニッキー(エマ・ワトソン)ら5人の少女たちは、セレブの豪邸をインターネットで調べ、留守中に侵入し窃盗を繰り返す。最初は悪ふざけのつもりだったが、次第に行動はエスカレートしていく。

アメリカでの実話を元にした作品。ソーシャルネットワーク上に生きる現代の若者ならではのモラルをドキュメンタリータッチで描く。セレブの生活や、それに憧れるティーンをお洒落に描く。

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ビル・マーレイ・クリスマス』(2015)

クリスマスイブのニューヨーク。ビル・マーレイ(ビル・マーレイ)は自らのショーの出番を待っていたが、大雪で観客は殆ど来ておらず、会場も停電に見舞われたため、ショーは中止となった。マーレイはホテルで居合わせた人と、歌や踊りでクリスマスの夜を過ごすのだった。

口ずさみたくなるキャッチーな楽曲とともに、ジョージ・クルーニーなどの豪華キャストによる華やかなショーが展開される。

ソフィア・コッポラの椿姫』(2016)

高級娼婦のヴィオレッタ(フランチェスカ・ドット)は華やかなパリ社交界に生き、大勢の裕福な男たちを虜にして来た。ある日、青年貴族のアルフレード(アントニオ・ポーリ)と出会い、真実の愛に目覚めていく。

ソフィア・コッポラが初めて演出を担当したオペラ公演「椿姫」をスクリーン上映した作品。イタリアのブランド「バレンティノ」の創業者バレンティノ・カラバーニが衣装を担当し、夢のコラボレーションが実現した。

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(2017)

南北戦争時のアメリカ南部。人里離れた森の中で7人の美しい女性たちが寄宿生活を送っていた。ある日、彼女たちは負傷した北軍兵士と遭遇する。容姿端麗で紳士的な兵士に、彼女たちは虜になっていく。しかし、次第に情欲と危険な嫉妬に支配されていってしまう……。

女性の欲望や嫉妬による心理スリラーを描く。ソフィア・コッポラのセンスと演出によってニコール・キッドマンやエル・ファニングなどの出演者たちの美しさが際立ち、観ている者を魅了する。

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オン・ザ・ロック』(2020)

ニューヨークで暮らすローラ(ラシダ・ジョーンズ)はあることをきっかけに夫の浮気を疑う。ローラはかつてプレイボーイとして名を馳せた父親のフェリックス(ビル・マーレイ)に相談し、夫を尾行することを決める。そうして2人は夜のニューヨークの街へと繰り出していくのだった。

ローラの日常にソフィア・コッポラの自らの経験要素を織り込み、現代を生きる女性の悩みを描き出すコメディー作品。ビル・マーレイのチャーミングでユニークな父親のキャラクターも見逃せない。

 

※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2020年12月3日時点の情報です。

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