今度こそリベンジ!?続編を観る……その前にニンジャ・タートルズの歴史を完全予習!

シネマは身体の一部です。

イトウタクマ

アメリカのスーパーヒーローといえば? アイアンマン、スパイダーマン、バットマン、X-MEN……とマーヴェルやDCコミックスも大人気ですが、さらにファンキーでコミカル&パワフルな亀たちのことをお忘れなく!

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2015年に公開された『ミュータント・タートルズ』。その続編にあたる『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』が8月26日より公開されます。

1983年生まれの私にはなんとも懐かしく親しみのあるキャラクターなのですが、最近のヒーロー映画ファンには人気・注目ともにいまひとつ? と不安になりましたので、ここはタートルズの大ファンの一人として、コミック、アニメ、映画の歴史を追いつつ、その魅力的なキャラクター像をご紹介したいと思います。

It`s T.M.N.T!

まずはタートルズの4人を一挙紹介!

レオナルド

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4人のリーダー格で、青いハチマキ、武器は二刀流。どのシリーズでも性格は大体「真面目」「正義感」等で統一されています。それが理由なのか、ヒロインであるエイプリルとの恋仲に発展しそうだなと思いきや、特にそういった描写はありません。真面目なレオにはバトルがお似合い!? 

名前の由来は、ルネサンス期の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチです。

ラファエロ

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赤いハチマキで、サイと呼ばれる琉球古武術の十手のような武器を両手に扱います。少々短気で粗暴な性格ですがタートルズで一番の仲間思いです。1990年版の映画ではエイプリルを助けたために恋心を抱かれる等、色気を一番感じさせるメンバーです。

名前の由来はこれまたルネンサンス期の天才画家、ラファエロ・サンティです。

ドナテロ

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良心で知恵者、紫のハチマキで棒術を駆使します。タートルズが劇中で使うメカや乗り物等は、すべて彼が発明しています。またタートルズ内の草食系男子のポジションであるにも関わらず、その優しい性格のためかエイプリルとイイ感じになる展開が多く、私含め世の草食系男子の羨望の眼差しを一手に引き受けています(笑)。 

名前の由来はルネサンス期初期の彫刻家、ドナテッロです。

ミケランジェロ

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タートルズのムードメイカーでありトラブルメイカー、ピザが大好物おちゃらけ系男子のミケランジェロはオレンジのハチマキにヌンチャクを武器として活躍します。どんなシリアスな場面でもギャグを挟む等、4人の中では底抜けに明るい性格です。他3人からは「マイキー」と呼ばれているためなのか、歌ったり踊ったりするシーンが印象的です。

名前の由来は、ルネサンス期のもうひとりの天才、ミケランジェロ・ブオナローティです。

タートルズ誕生

タートルズの生みの親はケヴィン・イーストマンピーター・レアードという漫画家です。彼らは「ミラージュ・スタジオ」というスタジオを立ち上げ、1984年に最初のタートルズ・コミックを刊行しました。元々は大手ヒーロー・コミックのパロディ作品として作られ、第一号限りで終える予定だったのですが、徐々に人気を高めていき、唯一無二のスーパーヒーローがここに誕生しました。

アメリカにはマーヴェル(X-MEN、アイアンマン、ハルク等)とDCコミックス(バットマン、スーパーマン等)という出版社が両巨頭として君臨しています。そのすき間を上手く潜り抜け、弱小コミックだったタートルズが世界的な人気を獲得した背景には、動物+オリエンタリズム(忍者、刀、カンフー等)を打ち出した奇異なキャラクター造形や、「飼っているペットがヒーローになる」という身近なキャラクター設定が功を奏したと思えます。

アニメ! おもちゃ! ビデオゲーム!

コミックでの誕生から3年後、初のアニメシリーズが登場します。コミック・デビューからアニメ化へのプロセスの早さが、マルチメディア展開に躍起であった80年代的ですね。

日本でも1993年よりテレビ東京にて『ミュータントタートルズ』の名前で放映が始まりました。同時にアメリカのプレイメイツ社で製造・販売していたタートルズのフィギュア等を、日本のおもちゃ会社のタカラが輸入販売し始めます。当時の日本の子供たちはアメリカ発のヒーローアニメが珍しかったというのもあり、瞬く間に虜になりました。かく言う私も亀形態からタートルズ形態へ変身するアクション・フィギュア、全種類持っていたなぁ。

また、テレビゲームも数多く作られました。特に印象的なのは1989年にファミコンで発売された「激亀忍者伝 」。当時まだタートルズが日本に上陸していないにも関わらず、勇み足に作られた怪作で、タートルズ自体の知名度がまったく無かったために、このヘンテコなタイトルがつけられてしまったという……今となってはご愛敬ですが(笑)。

その後も1996年にフィギュアのプロモーション用OVA『ミュータント・タートルズ 超人伝説編』や、2003年~2008年までに、キャラクター・デザインや設定を様々に変化させ、工夫を凝らしたアニメシリーズが多く作られましたが、残念ながら人気は伸び悩みました。

実写映画に堂々登場!

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コミック、おもちゃ、アニメと徐々に人気を向上させ、1990年に初のタートルズ実写映画が登場します。その名もアニメの放題にちなんで『ミュータント・タートルズ』。このシリーズは3部作まで作られる人気シリーズとなりました。

当時はまだCG技術が未成熟だったこともあり、タートルズは着ぐるみで演じられているのですが、着ぐるみにしては飛び回し蹴りやきりもみ回転等、マーシャルアーツの動きがとても軽やかでリズミカルです。

それもそのはず、製作には香港最大手の映画会社ゴールデン・ハーベストと、『エルム街の悪夢』等、若者の趣向を分かっている映画会社ニュー・ライン・シネマがタッグを組んでおり、タートルズの愛らしい造形は、当時最高の着ぐるみデザインとアニマトロニクス技術を持っていたジム・ヘンソンが手がけました。

3部作の中で私が特におススメしたいのは『2』で、タートルズの他に敵役としてライオンと猿の合体したようなクリーチャー「レイザー」と、全身にトゲトゲ満載なカミツキガメのようなクリーチャー「トッカ」が登場し、無敵の強さでタートルズの前に立ちはだかります。また『2』は、はからずもジム・ヘンソンの遺作となってしまいました。その意味でも感慨深い作品です。

マイケル・ベイによるリブート版タートルズは?

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(C)2014 paramount Pictures. All Rights Reserved.

20年の時を経て、マイケル・ベイはタートルズを復活させました。
(※1997年の実写ドラマ版、2007年フル3DCG版もありますが、あまり人気がないので割愛します(笑)。)

2015年公開『ミュータント・タートルズ』はフルCGで描かれ、タートルズ4人のキャラクター・デザインも「コミック世界が現実にありえたら?」という最近の風潮に則り、現実的で斬新な変化を見せました。

特に各々の体格差と装備に注目。例えばラファエロはプロレスラーのような大柄で、ハチマキではなく目の箇所が空いたバンダナを装備、ドナテロは高身長で頭脳明晰をにおわすゴーグルを装備、といったように今まではハチマキの色で個体差を表していたのに対し、明らかなキャラクターの差異を表現しました。

その他マイケル・ベイお得意のダイナミックな市街戦や、細かいカットでつなぐアクション・シーン、コミカルなタートルズたちのコメディシーン等、見どころ満載! だったのですが、第35回ゴールデンラズベリー賞にて、作品監督脚本助演女優ミーガン・フォックス)・前日譚/リメイク/盗作/続編賞の5部門にノミネートされ、助演女優賞の1部門を受賞するという、批評的には失敗という結果になりました。

リベンジだぜ! タートルズ!

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最低助演女優賞を受賞しつつ、前作の監督との色恋沙汰のおかげで制作のマイケル・ベイをうんざりさせたミーガン・フォックスも、なんとか無事にエイプリル役をセクシーに続投しているようで、ファンとしてはちょっと安心した今年公開の続編ですが、原作でも人気の高い2匹のヴィランが登場します。

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イボイノシシのビーバップ、サイのロックステディは、街のしがないチンピラでしたがミュータンジェンの力で怪物化。オツムは弱いがそれをカバーする腕力とコンビネーションでタートルズを苦しめます。

いかつい風貌ですが、なんだか間抜けな2匹のお茶目さにもぜひご注目を! その他、原作に登場する人気キャラクターが新たに一斉登場し、バトルシーンもコメディシーンも益々テンションアップ! 爽快なリベンジを期待してるぜタートルズ!

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ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』は、2016年8月26日公開です。タートルズの新たな冒険をぜひ映画館で体験しよう! Cowabunga!!

(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

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「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」
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