2016年に発売以来、大ヒット記録している絵本『えんとつ町のプペル』が、映画となって12月25日に公開されます。煙に覆われた空の見えない町を舞台に、えんとつ掃除屋の少年ルビッチと、ゴミから生まれた「ゴミ人間」プペルが巻き起こす、信じる勇気の物語。絵本では語りきれなかったプペルたちの大冒険をスクリーンいっぱいに描き出しています。
ハロウィンに起きた奇跡から始まる物語
えんとつが立ち並び、噴き上げた煙が空を覆う町「えんとつ町」。
えんとつ掃除屋の少年ルビッチは、煙が晴れた空には星があるという父の紙芝居の話を信じています。しかし、この町ではだれも星を見たことがなく、ルビッチ以外にそれを信じる人はいません。
ハロウィンのある日、町のゴミ溜めで不思議なことが起こります。ゴミが合わさり命を持ったゴミ人間が誕生するのです。しかし、この街では普通じゃないことは悪とされており、悪臭を漂わせるゴミ人間は誰からも相手にされず、孤独に町をさまよっていたところにルビッチと出会います。
孤独だったルビッチは、ゴミ人間に友達になることを提案。名前のなかったゴミ人間に“プペル”と名付けます。そして、いつしか二人はお互いにとってかけがえのない存在になっていきます。
ある日ルビッチとプペルは、町には存在しないといわれていた船を見つけました。その船とは、父の紙芝居に描かれていた通りのものだったのです。この発見をきっかけに、ルビッチはついに星を探しに行く決意をします。
“信じる勇気”と“奇跡”がルビッチの心を成長させ、紙芝居をおとぎ話だとバカにしていた町の子供達もその奇跡を目の当たりにし、少しずつ変わっていきます。しかし、町を支配する異端審問官たちが二人の前に立ちはだかるのです。
果たしてハロウィンの夜に出会った二人にどんな奇跡が起きるのか?冒険の先にある世界の真実とは?えんとつ町に秘められた秘密とは?その答えは、観た人にしかわからない感動と勇気を与えてくれるでしょう。
ルビッチとプペルの冒険は決して楽しいだけのものではなく、二人は数々の困難にぶつかり、その度に壁を乗り越えていきます。不思議な縁に導かれて出会い、お互いが成長していく姿は、心が震えるほどの感動を呼びます。
絵本では描かれていない町の真実や、スケールアップしたルビッチとプペルの大冒険、そして原作にはない新たなキャラクターたちも加わり、先の読めない展開の数々にグッと引き込まれること間違いなし。子供はもちろんのこと、大人が観ても本気で楽しめる物語にブラッシュアップされています。
夢を信じることの大切さや、大切な想いを貫く強さを感動的に描き、“信じる勇気”をくれる、この冬必見の感動アドベンチャーファンタジーに仕上がっています。
友情や愛情、他にも目に見えない物はたくさんある。 その見えない「何か」の大切さに気づかせてくれる作品。(Sachikaさん)
夢や希望を語ることは、 大人になればなるほど笑われたり 馬鹿にされたりしてしまうけど、 この作品はそういうものを語ることの大切さがメッセージとして込められていて、 原作が絵本なだけに子供にもとても分かりやすいし、 とにかく良かった。(monicaさん)
ルビッチの叫び声「誰もみてないだろう!だったらまだ分からないじゃないか!!」に作品の全てが詰まっていた。 はじめての事をするときに臆病になるのは当然で だから恐怖を乗り越えて挑戦する人に人は心を動かされるのだなと思った。(り さん)
日本トップクラスのスタジオが作る美しい映像
本作のアニメーション制作を務めたのは、『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』のラインプロデューサーだった田中栄子が創設したSTUDIO4℃。大友克洋監督『MEMORIES』や、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の大賞を獲得した湯浅政明監督『マインド・ゲーム』、日本アカデミー賞最優秀アニメーションに輝いた『鉄コン筋クリート』、昨年公開された『海獣の子供』は、国内では毎日映画コンクール大賞を受賞、さらに米国アカデミー賞長編アニメーション部門にエントリー。海外での評価も高く、『THE ANIMATRIX』など海外作品も数多く手がけている実力派のスタジオです。
本作ではフル3DCGに挑戦。えんとつ町の舞台開発にとことんこだわり、町が創設された経緯からエネルギー構造まで再構築し、ファンタジックで美しい町並みを立体的に作り上げています。またキャラクターデザインも原作の魅力を活かしつつ立体的で親しみやすいデザインに作り上げ、子供も大人も夢中になれる世界を構築しています。
アニメーション作品の中でも最高傑作な映像美!特に奥行の表現が繊細で展開が早いシーンではアトラクションに乗っているような感覚にもなりました。大スクリーンで見るべき作品です! (向日葵 さん)
緻密で美しいアニメーションは流石STUDIO4℃。レトロと近未来が融合したようなえんとつ町の景色は見ているだけでワクワクしました(エンバ さん)
ポップでキュートな感じもあり、スチームパンクぽいカッコ良さもあり、和と洋が融合した懐古的かつ近未来的世界観は、流石のセンスの良さ。(tomomo さん)
奇跡の物語を盛り上げる豪華出演陣
本作は声の出演陣も超豪華。主人公のプペルには、NHK朝の連続ドラマ『エール』での好演も記憶に新しい窪田正孝。もうひとりの主人公ルビッチは芦田愛菜が務め、息の合ったコンビを披露しています。
そのほか、脇を固める出演陣は、立川志の輔、小池栄子、藤森慎吾、野間口徹、伊藤沙莉や國村隼、宮根誠司に飯尾和樹(ずん)など、一流の俳優やお笑い芸人などが集結。オープニング主題歌はHYDE、そしてエンディング主題歌をロザリーナが務めハロウィンに日に起きた奇跡を美しく歌い上げています。
音楽、映像の綺麗さも この映画に彩りを加えていた。 窪田君のプペル、 芦田愛菜さんのルビッチもぴったり。 いろんな人に観て欲しい映画。(Tatsuki さん)
声優さんもそれぞれのキャラクターに合っていて、ルビッチの幼いけど力強い声、プペルの片言だけど優しさの詰まった声など聞いていて入り込める声だった。(るんあ さん)
役の声を聞いて、俳優の方々の顔も浮かんできて、配役もピッタリだと思いました。皆さんとてもよかったです。 プペルがとても優しい声で、言葉がない声だけでも、感情がすごく伝わって来てすごいなと思いました。(ロシアンブルー さん)
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、公開延期も検討された本作。
しかし、みんなが苦しい思いをした今年にこそこの映画を届けたいという思いで、あえて年内の公開にこだわったそうです。日本中に勇気と感動を運ぶ、奇跡の物語を一年の締めくくりにぜひスクリーンで体感してください!
♦︎『えんとつ町のプペル』information
あらすじ:信じて、信じて、世界を変えろ。 厚い煙に覆われた“えんとつ町”。煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノの 息子・ルビッチは、父の教えを守り“星”を信じ続けていた。しかし、ルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。そしてハロウィンの夜、ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となり、ルビッチとプペルは「星を見つける」旅に出ると決意する。父を 信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?
(C)西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会