オモシロさ保証つき!インド映画の祭典【IFFJ】観賞ガイド

2016.10.03

Why So Serious ?

侍功夫

昨年、大盛況で終えたインド映画の祭典、IFFJ(インディアン・フィルムフェスティバル・ジャパン)が今年もやってきた!

iffj000

東京はヒューマントラストシネマ渋谷で10月7日から21日まで。詳しくはコチラ!

大阪はシネ・リーブル梅田で10月8日から21日まで。詳しくはコチラ!

1年で1,000本を超える新作映画が公開されるというインド映画の中でもヒット作/話題作ばかりを集めて日本語字幕上映が行われる。つまり、面白さは13/1,000! 保証付き! とはいえ。全作見れるほど自由に時間が使えない人もいるハズ。そこで、全作紹介していくので気になった作品に是非駆けつけて観るのをお勧め! 平日にしか上映のない作品に魅かれてしまった場合には会社に「風邪をひいた。」と休んでしまえば、咎められようもないのでオススメだよ! レッツ・風邪!

インドだってホラー&サスペンス

「インド映画ってぇ! 意味無く歌って踊るんでしょ~! 笑える~!」笑えるのはソッチだ! インド映画には重厚な物語から、もちろん恐ろしいサスペンスやホラー映画だってあるのだ! ということで、インド製ホラー/サスペンス映画もIFFJで上映されるよ!

『ファン』

2016_04

原題『Fan』

「キング・オブ・ボリウッド」シャー・ルク・カーン主演の最新作が登場! シャー・ルク自身を思わせるボリウッド・スターと、その彼につきまとうストーカーをシャー・ルクが一人二役で演じる。自分自身を追い詰めて嫌がらせをしていく自分、という倒錯したサスペンス映画。いわゆる“シネフィル”にはタマラない気妙な記号演出に注目! 日本でも熱狂的な“ファン”の多いシャー・ルク作品なので満席は必須! ご予約はお早めに!

『恐怖症』

2016_11

原題『Phobia』

屋外で暴行を受けたために広場恐怖症になった女流画家が移り住んだアパートで怪奇現象に見舞われるホラー作品。なのだが、単なるホラーだけにはなっていない。とあるサブジャンルを構造に組み込んでいるのがミソ。あぁ! なんも言えない! 見て! 面白いから!

インド・クライム・アクション

ハリウッド・スタイルに香港カンフー・スタイルと様々なスタイルを呑みこみ、マサラ感覚で独特なスタイルへ昇華させるのが従来のインド・スタイルだったが、今ではよりモダンで洗練されたスタイルへ変化を遂げている。

『ボンベイ・ベルベット』

2016_03

原題『Bombay Velvet』

インド版ゴッドファーザーPART IIとも言える、下っ端ヤクザの立身出世物語。監督は各国の映画祭で話題をさらった血の抗争連作のアヌラーグ・カシャプ。主演はバルフィ!人生に唄えばランヴィール・カプール。ヒロインには日本公開も決ったPKアーミル・カーンの相手を務めるアヌシュカ・シャルマ。60年代のインド文化も垣間見れるクラッシーでエレガントなインド・ノワールが魅力!

『ガッバル再び』

2016_05

原題『Gabbar Is Back』

インド国内にはびこる不正や賄賂を正す謎の義賊「ガッパル」を描くミステリー/アクション作品。インド映画では一定の頻度で「不正を働く役人をぶっ殺す映画」が作られているのだが、本作もそんな「役人憎し」な1本。スカっと爽快! 役人マジむかつく!

事実に元づく映画

インドは広い。人もいっぱいいる。なので、映画に出来るような出来事もしょっちゅう起こっている。そんな出来事を映画化した作品。

『エアリフト ~緊急空輸~』

2016_01

原題『Airlift』

1990年サダム・フセインのクウェート侵攻によって、帰国出来なくなったインド人たち16,000人の脱出を計画する実業家ランジートの活躍を描く、インド版シンドラーのリストと言える作品。主演はアクション俳優アクシャイ・クマールだが、アクションを封印して交渉で困難を切り抜けていく。ツボを押さえた質実剛健な鉄板感が安心の作品。

『ニールジャー』

2016_10

原題『Neerja』

ムンバイ発ニューヨーク行きの飛行機がハイジャックされた史実を元に、乗客を救うために尽力した美人CAニールジャーさんをソーナム・カプールが演じるサスペンス作品。多くの人を救った英雄であるニールジャーさんの、人間的な側面を描いている。美人で健やかな人であっても、結婚に失敗したり、ちょっと気の抜けてしまうような瞬間だってある。だからこそ、英雄的な瞬間が、如何程尊いのかが浮かびあがってくる。

『アリーガルの夜明け』

2016_02

原題『Aligarh』

インドはまだLGBT(レズビアン/ゲイ/バイセクシャル/トランスジェンダー)が、市民権を得ているとは言えない状況にある。そんな中で、ゲイである事から職を追われた大学教授とジャーナリストの奇妙な友情を描いた作品。ペシミスティックに享楽的になってしまう教授と、そんな彼に翻弄されるジャーナリストを静謐なタッチで描いていく。

インディアン・ロマコメ

インド映画のド真ん中は、なんと言ってもロマンティックな恋模様をコミカルに描いた、いわゆる「ロマコメ」! 今年のIFFJはインド・ロマコメにグっと力が入ってる!

『ハウスフル3』

2016_06

原題『Housefull 3』

「~~3」とは言っても毎回全くつながりが無いシリーズ。なので、初見でも問題無し! 運が無さ過ぎて、カジノで運がイイ人につきまとって運気を落とす仕事をしている男が一念発起して、幸せな結婚を目指すベッタベタなコメディ。お正月映画っぽさに溢れた御目出度い1本。インド映画界のスターが揃ったオールスター作品。

『キ&カ ~彼女と彼~』

2016_08

原題『Ki & Ka』

まだまだ男性社会のインドでキャリアを築いてきた女性と、彼女と結婚したことで“主夫”になる男との、モダンな夫婦のライフスタイルを描いた作品。日本でもヒットを飛ばしたマダム・イン・ニューヨークのプロデューサーで同作監督のガウリ・シンデーの旦那さんの監督作品。バリバリに仕事をこなす奥さまを間近に見続けた旦那さんの思いの丈が、切実かつコミカルに活写されている。

『カプール家の家族写真』

2016_07

原題『Kapoor & Sons』

作家として大成した兄と、追いかけるように作家を目指すもののバーテンダーとして日々の糊口をしのいでいる弟。祖父の急病で実家に戻った2人は、実家の様々な問題を目の当たりにしてしまう。そんな困惑する2人の前に奔放な美女が現れる。この作品もいかにも現代的な若者が描かれている。いいよな! 若さ!

『私が恋した泥棒』

2016_09

原題『Monchora』

豪邸に忍び込んだ泥棒だが、家に住む娘にあっさり見つかってしまうが、身の上に同情されて小間使いとして働くハメに。しかし、根っからの泥棒。目の前の宝飾品に気もそぞろ…… 本作は大地のうた』『大河のうた』『大樹のうたの“オプー三部作”で日本でもよく知られるサタジット・レイのご子息、サンディープ・レイの監督作である。見事な詩情を表現したお父さんの息子なだけに、一筋縄ではいかない作品になっている…… ハズ!(未見なので早く見たい!)!

コレが今年の目玉!

IFFJで上映されるインド映画は本当に全部必見なのだが、中でも絶対に見逃せない作品がある。ダバング 大胆不敵で日本を席捲したサルマーン・カーンの新作がIFFJにラインアップ!

『プレーム兄貴、お城へ行く』

2016_12

原題『Prem Ratan Dhan Payo』

インド版「王子とこじき」とも言える入れ替わりアクション・コメディ。身もだえする恋模様! 爆笑必須のベッタベタなギャグの連発! これぞインド映画の真骨頂と言うべき1作。見ている間の幸せさは近年公開された世界中の映画の中でもトップクラスと言えるだろう。

今年も謎なマジカル・ミステリー枠

本当に毎年、全然素性の知れない作品を上映するIFFJ今年の1本は「インド映画と言えば……」の固定概念を粉々に砕く1本。

『ムフティヤー』

原題『Muftiya』

今年のマジカル・ミステリー枠はショート・ムービー。『バルフィ!』で助監督を務めた期待の新人による業界内幕ものだそうな。「インド映画は長い。」って? 15分の本作を是非お楽しみください。

初めてのIFFJはこう歩こう!

近年、日本公開作も増えてきたインド映画。とはいえ、門外漢な人にとっては皆目見当もつかない世界に思えるかもしれない。しかし、グローバル化が進んだ今の世界で、全く意味が解らないなんて事柄はそうそう無い。あったとしても、それが楽しみになっていくのがインド映画の魅力のひとつである。

上記した作品を、見てみたいけどどこから手をつけたものか解らないという方は是非、なんでもイイから見れる作品を見てしまうのをオススメする。何せ13/1,000。つまらないハズの無い作品が揃っているのだ! インフルエンザなら一週間休んでも文句は言われないゾ!

※本コラムで使用した画像は全てIFFJさんの許可を得ています。

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS
  • field
    4.2
    しばらく経ってリバイバルで映画館で観れたのはいつだったか。嬉しかったなー 強盗の金を横取りする悪徳というかクレイジーな警官、チュルブル・パンデー。口癖は「上等じゃないか」 母の連れ子で父との確執やクズ過ぎる弟、もともと亀裂の入ってた家族の崩壊と再生。 強すぎる兄貴のパワープレイなアクションもウェスタンの様で面白いけどドラマ部分もしっかりしてて見応えがある。 違う意味で父に悩む娘ラジョーとのやり取りも可愛いし、サングラスで隠した素顔から徐々に滲み出る隠された人の良さも魅力的で、サルマン兄貴の良さがギュッと詰まってる。 悪徳政治家との対決等アクションだけでなくしっかり肉付けされたキャラクター、ベルトをクイクイしたりダンスシーン含め楽しくも素敵な映画。
  • Kaoru
    3.4
    やっぱりインド映画は、わけわかんなけれぼわけわかんないほどかっこよくていい!! サングラスを無駄にくるくる回して後ろ襟に刺すところとか!!アクションシーンでワイヤー使ってることを隠そうともしないところとか!!怒りのあまりシャツが破れて風に飛ばされて鍛え上げた筋肉が出てくるところとか!!!! (ちょっと亭主関白っぽい感じが嫌だったけど) あと、やっぱりサラッとカーストの話とか出てくるところがインドだなぁ…。 北インド三大カーンそれぞれ良さが違うと思うんですけど、サルマンカーンは一番「兄貴!!」って感じ、頼れるみんなのヒーロー。『お城に行く』を見逃したの悔やまれる。
  • 森田
    -
    よい
  • ss
    5.0
    インドの3大カーンで誰が好きかと聞かれれば(聞かれなくても答えたい笑) 断然サルマン・カーン! 何故だろう、見た目からして三枚目キャラがドツボ。ミラクルヒット。 アニメのキャラクターでもなかなかお目にかかれない濃ゆい顔。 アンバランスな程立派な上半身に、取って付けたかのような小さすぎるお尻。 踊っても、腕の筋肉が立派すぎるからか、元から手が少し短いのかわからないけどコミカルな動きにしか見えない。 見るからに悪徳警官。 小道具のサングラスが素晴らしい働きをしてくれていて、時には目から流れる汗を隠したり、何の意図が分からないけれど後ろ襟にサングラスをスチャっと装着したり(意図は作中で明らかに笑) 戦闘シーンでは、怒りからミリミリとシャツが破れていく…! どーゆーことやねーん! もうツッコむことすら躊躇う位に、潔くボケをかまされる。 「ワイヤーアクションちょっとやってみたかったので!」と言わんばかりのあり得ない動き。 もうさ、なんだったらワイヤー見えててもいいと思うの(笑) そして何よりこの映画を最大に格上げしてくれたのが劇中歌。 『堕天使ムンニ』は即ダウンロードしてここ数日のヘビーローテーション。 最近インド映画の曲ばかり聴いていて溺れる寸前。 振付も独特で動きを真似したくなっちゃう。 何故かカーン兄さん、ゼンマイじかけのおもちゃみたいにブリブリ動いててやっぱり笑っちゃう。 もう無理、大好き。 2017/3/12
「ダバング 大胆不敵」
のレビュー(122件)