初主演作『バッテリー』（06）で俳優デビューを果たし、数々の映画やTVドラマで活躍する林遣都。今回はそんな彼が出演するおすすめ映画10本をまとめてご紹介。
『バッテリー』（2006）
あさのあつこの同名ベストセラー小説を、『おくりびと』などの滝田洋二郎監督が実写映画化。野球にすべてを賭ける少年たちの姿と、彼らを取り巻く人間模様を描いた青春ストーリー。林遣都、山田健太、蓮佛美沙子、天海祐希、岸谷五朗出演。
ピッチャーとしての自分の才能に絶対的な自信を持つ原田巧は、中学入学前の春休み、父の転勤で岡山の地方都市に引っ越してくる。そこでキャッチャーの永倉豪と出会い、バッテリーを組むことを熱望されるが、彼らが入った中学の野球部は、厳しい監督の指導下で管理されていた……。
林遣都はオーディションで主人公・原田巧の役を勝ち取り、映画初主演で俳優デビューという華々しいスタートを飾る。本作で第31回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞した。
『風が強く吹いている』（2009）
三浦しをんの同名小説を実写映画化。監督は、本作が映画初監督となる大森寿美男が手掛けた。箱根駅伝を夢見る大学生たちの奮闘を描いた青春ストーリー。小出恵介、林遣都、中村優一出演。
ひざの怪我でランナーの道を諦めたものの、大学陸上部のリーダーを務めている4年生のハイジは、ある事件を起こして陸上から遠ざかっていた天才ランナーのカケルと出会う。ハイジはそんなカケルを陸上部にスカウトし、箱根駅伝出場を目指して奮闘する。
小出恵介とともに主演を務めた林遣都は、孤独な天才ランナーのカケルを演じた。身体能力の高さを活かして挑んだ白熱のレースシーンにも注目。
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『パレード』（2010）
第15回山本周五郎賞を受賞した吉田修一の同名小説を、『世界の中心で、愛をさけぶ』などの行定勲監督が実写映画化。現代社会に生きる若者を描いた青春群像劇。藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介出演。
会社員の直輝、自称イラストレーターの未来、フリーターで恋愛依存症の琴美、大学生の良介たちは、2LDKのマンションでルームシェアをしていた。そこに男娼のサトルが転がり込み、穏やかだった日常に変化が訪れる……。
林遣都が演じたのは、男娼をしている金髪の少年・小窪サトル。おとなしいが謎めいた役どころを好演している。
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『映画 闇金ウシジマくん』（2012）
真鍋昌平の同名コミックを原作としたTVドラマシリーズの劇場版第1作。ドラマ版で演出を手掛けた山口雅俊が監督を担当。違法な高金利で貸し付けを行う闇金業者と、関係者や利用客たちの人間模様をリアルに描く。山田孝之、大島優子、林遣都、崎本大海出演。
イベントサークルの代表を務めるジュンは、資金調達のため丑嶋に借金を懇願する。かたや、母親の借金を肩代わりしたことで丑嶋の取り立てに追われる未來は、売春も考えるようになっていた。ジュンと未來の人生は、丑嶋と関わったことで急変していく。
林遣都が演じるのは、自身が企画するイベントで金を巻き上げる小川純。金絡みで丑嶋への復讐をもくろむが、奈落の底に落ちていく。
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『悪の教典』（2012）
貴志祐介による同名小説を、「クローズZERO」シリーズなどの三池崇史監督が実写映画化。平気で殺人を犯す教師の凶行を描いたサイコスリラー。伊藤英明、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、浅香航大出演。
生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、保護者や学校からの信頼も厚い人気教師の蓮実聖司。しかし裏の顔はサイコパスで、目的達成のために殺人を繰り返していた。ある日、ささいなミスで自分の凶行がばれそうになった蓮実は、それを隠すためにクラスの生徒全員を殺害することを決める。
林遣都が演じたのは、蓮実が受け持つクラスの生徒・前島雅彦。美術部に所属し、気弱で女性的な役どころを体当たりで演じる。
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『にがくてあまい』（2016）
小林ユミヲによる同名WEBコミックを、『世界でいちばん長い写真』などの草野翔吾監督が実写映画化。タイプがまるで異なる男女の共同生活を描いたラブコメディ。川口春奈、林遣都、淵上泰史、桜田ひより、新田真剣佑（真剣佑）出演。
美人だが男運がなく、仕事一筋のキャリアウーマンの江田マキは、イケメンの美術教師・片山渚と出会い、恋に落ちる。2人はひょんなことから同居を始めるが、農家の娘なのに野菜嫌いのマキと、ベジタリアンの渚はことあるごとにぶつかり合う……。
川口春奈とダブル主演を務めた林遣都は、ベジタリアンで料理上手、同性愛者のイケメンである片山渚を演じた。
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『しゃぼん玉』（2016）
乃南アサの同名ベストセラーを、TVドラマ「相棒」シリーズなどの東伸児が初監督を務め、実写映画化。犯罪に手を染めた孤独な青年の再起を描いたヒューマンドラマ。林遣都、相島一之、藤井美菜、綿引勝彦、市原悦子出演。
親の愛情を知らずに育ち、強盗や窃盗を繰り返してきた青年・伊豆見。人を刺して山村に逃げ込んだ彼は、けがをした老婆のスマを助け、彼女の家で世話になる。すぐに逃げるつもりが、スマや村人から世話を焼かれるうちに、伊豆見の心に変化が訪れる……。
主演を務めた林遣都が演じたのは、犯罪を繰り返す孤独な青年・伊豆見翔人。人の温かさに触れて心境が変化していく、複雑で繊細な難役を熱演した。
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『ギャングース』（2018）
肥谷圭介とルポライターの鈴木大介による同名コミックを、『22年目の告白 私が殺人犯です』などの入江悠監督が実写映画化。社会の底辺で生きる3人の少年を描いた青春エンターテインメント。高杉真宙、加藤諒、渡辺大知、林遣都出演。
親から虐待され、学校にも行けず、青春期のほとんどを少年院で過ごしたサイケ、カズキ、タケオ。社会に見放された3人は、犯罪集団だけをターゲットにした“タタキ”（窃盗・強盗）稼業に手を染める。ある日3人は、振り込め詐欺の収益金の隠し場所を知ることになり……。
林遣都が演じたのは、裏稼業界の情報調達係・高田。サイケたち3人に情報を売り、“タタキ”をアシストするポジション。
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『劇場版 おっさんずラブ ～LOVE or DEAD～』（2019）
社会現象級の人気を博したTVドラマ『おっさんずラブ』の劇場版。ドラマ版の演出を担当した瑠東東一郎が監督を務めた。 “おっさん”たちの笑って泣けるラブバトルが再び繰り広げられる。田中圭、吉田鋼太郎、林遣都、志尊淳出演。
永遠の愛を誓った日から1年が経ち、春田創一が上海・香港勤務から帰国。黒澤武蔵をはじめとする天空不動産のメンバーが春田を歓迎する中、新たなプロジェクトチーム「Genius7」のリーダー・狸穴が現れる。そのチームメンバーの中には、本社に異動した牧凌太の姿があった……。
林遣都はドラマ版に続き、春田創一のパートナー・牧凌太を演じる。春田を中心とする“五角関係”の恋愛バトルが勃発。
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『私をくいとめて』（2020）
綿矢りさの同名小説を実写映画化。同じく綿谷原作の『勝手にふるえてろ』などの大九明子が監督・脚本を務める。シングルライフを満喫するアラサー女子と、年下男性の恋模様を描く。のん（能年玲奈）、林遣都、臼田あさ美、若林拓也、片桐はいり出演。
おひとりさまライフを満喫する31歳の黒田みつ子は、脳内にいるもう1人の自分「A」と会話し、困ったときは相談して正しい答えをもらうことで楽しく平和に暮らしていた。そんなある日、取引先の年下の営業マン・多田に恋をしてしまう。不安を抱えながらも、前に踏み出す決意をするみつ子だったが……。
林遣都が演じたのは、みつ子の恋の相手である営業マンの多田。屈託のない年下男性を好演している。
※2021年1月30日時点の情報です。
(C)2009「風が強く吹いている」製作委員会(C)2010映画「パレード」製作委員会(C)2012 真鍋昌平・小学館／「闇金ウシジマくん」製作委員会(C)2012「悪の教典」製作委員会(C)2016 映画「にがくてあまい」製作委員会 (C)小林ユミヲ／マッグガーデン(C)2016「しゃぼん玉」製作委員会(C)2019「劇場版おっさんずラブ」製作委員会(C)2020「私をくいとめて」製作委員会
