10月28日(金)よりジョエル・エドガートン監督作品『ザ・ギフト』が公開されました!
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ジョエル・エドガートンといえば今年の1月末に公開された『ブラック・スキャンダル』に出演していたことが記憶に新しいのではないでしょうか?
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俳優として目覚ましい活躍しているジョエル・エドガートンが初監督にしてサイコ・スリラーに初挑戦。さらに今作では監督の他にも俳優、脚本、製作と多岐にわたる活躍を見せています。
ジョエル・エドガートンの監督デビュー作として期待の高い『ザ・ギフト』の魅力について迫ってみましょう!
『ザ・ギフト』あらすじ
シカゴからカリフォルニア州郊外に移り住んだ若い夫婦サイモン(ジェイソン・ベイトマン)とロビン(レベッカ・ホール)は、人もうらやむ幸せな人生を築いていた。その新天地はサイモンの故郷でもあり、偶然にも彼は買い物中に高校時代の同級生ゴード(ジョエル・エドガートン)に声をかけられる。
サイモンはゴードのことをすっかり忘れていたが、旧友との25年ぶりの再会を喜んだゴードは次々と贈り物を届けてきて、次第に夫妻を困惑させていった。とりわけサイモンは露骨にゴードを煙たがり、ついには強い口調で「もう自宅に来るな」と彼に言い放つ。やがて夫妻の周囲で奇怪な出来事が続発するなか、ゴードから謝罪の手紙が届くが、そこにはサイモンとの過去の因縁をほのめかす一文があった。はたして25年前、ふたりの間に何があったのか。頑なに口を閉ざす夫への疑念を募らせ、自らその秘密を解き明かそうとしたロビンは、衝撃的な真実を突き止めていくのだった……。(引用:公式サイトより)
プレゼントといえば、誕生日・出産・結婚などといった人生の節目に送る日頃の感謝やお祝いの気持ちを込めて贈るものですよね? しかし、もし意外な相手から予想だにしないタイミングで、予想だにしないプレゼントを贈られてきたらおそらく困惑してしまうでしょう。もしくは恐怖を覚えるかもしれません。
ユニークな予告動画をまずはチェック!
さて、この作品は宣伝からしてユニークです。なんと予告編がそれぞれの観る環境によって見やすく楽しめるように工夫されています!
予告編①こちらはパソコンで!
予告編②こちらの予告は是非スマートフォンで視聴してください!
物語のカギを握る登場人物と人間関係
怪しい友人ゴードンの存在
ジョエル・エドガートン演じるゴードンですが、サイモン夫妻と再会を喜んでワイン、食事会のお礼に池に鯉……というようにプレゼントをことあるごとにサイモン夫妻の家に置いて帰ります。
最初は喜ぶ夫妻ですが、池に勝手に鯉を放ったあたりから「変わった奴だなあ」と感じ始めます。
そして何より決まってサイモンがおらず妻ロビンがひとりの時に限って遊びに来ます。登場の仕方も玄関からではなく窓から中を覗き込むように…。
寡黙で自分のことを決して話さないゴードン。彼が現れてからというもの、サイモン夫妻の周りでは飼い犬がいなくなったり、池の鯉が何者かに毒殺されたりとロクな目にあいません。果たして誰がそんなことをしているのでしょうか?
健気に二人の仲を取り持とうとする妻ロビン
ゴードンとサイモンの関係をよく知らないロビンは、ひとり慣れない環境で仕事にご近所付き合いに奮闘中。夫に従順な弱々しく見える彼女。子供が欲しいと思いながらもなかなかできず精神を少し病んでいます。ゴードンのことはちょっと変わった人だなと思っているぐらいで、悪い人ではなさそうだし何よりサイモンの友達のようなので仲良くしたいと望んでいます。
しかし彼女の願いと裏腹にサイモンはゴードンと距離を置こうと必死になります。いつしか彼女はサイモンに猜疑心を抱くように……。サイモンを信じたくとも信じられなくなる彼女は常に不安そうでかわいそうな存在です。
本当に善人なの? 主人公サイモンの人間性
転職して故郷へ妻を連れて戻ったサイモン。彼は世渡り上手なのか新しい会社や近所付き合いも問題なくこなします。その上、妻のことを気遣っていて一見完璧に見える人物です。幸せをつかみ、誰もが羨む男性で旦那であることは間違いありません。
ところが露骨にゴードンとロビンが仲良くなるのを嫌がります。ただひとつ「あいつは危険だ」としか告げず……。それは嫉妬から? それともゴードンに対して思うところがあるから?
不安に思う妻に理由を一切告げず徹底的にゴードンと距離を取ろうとする彼は果たして正しい存在といえるのでしょうか?
あなたは誰を信じる? 人を見かけで判断してしまう習性とは
「人を見かけで判断しないようにしましょう」とよく言われますよね。しかし本当にそんなことは可能でしょうか? 実のところ、私たちは第一印象で人を判断してしまいがちです。その習性を利用して監督は私たちを惑わせようとしてきます。
実際に映画を見てみるとほとんどの人がゴードンの存在が異常、もしくは恐怖を覚えることでしょう。というのもゴードンと再会してから起こる不可解な出来事、そして彼の言動、すべてがサイモン夫妻を窮地に立たせるからです。
もし自分の身にこの映画と同じようなことが起きたらどうしますか?
おそらくサイモンと同じようにゴードンは危険だ! と判断してしまうでしょう。そしてサイモンが彼に立ち向かっていくストーリーを期待してしまいます。そこには“偏見”という先入観を持って。
それこそが監督の狙いです。ついつい私たちは見かけや言動で人を判断します。
実際、ロビンはゴードンを気味悪がり、サイモンはゴードンと距離を置きたいがために嘘をついてまで彼と離れようとします。そうして誤った判断をした結果、どういう目に遭うのかを丁寧なカットと役者たちの演技で見せています。
映像や音でびっくりさせる描写はほとんどないので、もしホラーやスリラーが苦手といった人でも安心して見られるのではないでしょうか?
見かけに騙されてしまう私たちと人間の多面性
人間は本来、多面性を持った生き物です。“この人は自分に優しいからいい人だ”とか“意地悪するから嫌な奴”と決めつけてしまうと視野が一気に狭くなります。そして私たちは普段意識をしていなくても誰かに影響を与えています。
それは良い意味でも悪い意味でも。自分では良い顔をしているつもりでも相手にとっては悪い場合もあります。
もし少しでも相手に異変を感じたらコミュニケーションを取りましょう。ただの誤解で済んだり和解することができるかもしれません。決してそのまま放置しないでください。ましてや嘘で塗り固めてなかったことにしないでください。
そして何より見かけだけで判断しないように! そんなことをしていると相手からとんでもないプレゼントを受け取るハメになるかもしれません。
見かけだけで判断してしまったサイモン夫妻がどうなるかは是非劇場で確かめてみてください。あなたは決して間違った判断をしないように……!
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※2022年1月21日時点のVOD配信情報です。