「ミレニアム」「ドラゴン・タトゥーの女」シリーズは、スウェーデンの大ベストセラー小説「ミレニアム」シリーズを実写映画化した社会派ダークサスペンス。オリジナルのスウェーデン版は「ミレニアム」シリーズとして3部作が製作され、ハリウッドリメイク版の「ドラゴン・タトゥーの女」シリーズは2作品が製作されています。今回は合計5作品のあらすじやキャスト、見どころをまとめてご紹介します。
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』（2009）
40年前、スウェーデン・ストックホルムの孤島で、ある少女が忽然と姿を消した。大物実業家の不正を暴き、名誉棄損で有罪判決を受けた敏腕ジャーナリストのミカエル（ミカエル・ニクヴィスト）は、少女の親族である大企業の重鎮から、少女の捜索依頼を受ける。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカーの女性調査員・リスベット（ノオミ・ラパス）とともに、事件の真相解明にあたる。
スウェーデン版「ミレニアム」シリーズの第1作目。監督は『デッドマン・ダウン』などのニールス・アルデン・オプレヴが手掛ける。ミカエル・ニクヴィストと、当時新人であったノオミ・ラパスが共演し、シリーズ完結までコンビを組む。鼻ピアスに全身タトゥーという個性的な容貌で、影のある謎めいた天才ハッカー・リスベットを、ノオミ・ラパスが体当たりで熱演。ダークな世界観とスリリングな展開に釘付けになる。
『ミレニアム2 火と戯れる女』（2009）
少女失踪事件の解決から1年が経過。リスベット（ノオミ・ラパス）は消息を絶ち、ミカエル（ミカエル・ニクヴィスト）は社会派雑誌に復帰して活躍していた。そんなある日、少女売春組織の特集を進めていたジャーナリストが殺害され、現場の凶器にリスベットの指紋が残されていたことから、彼女は容疑者として指名手配されてしまう。リスベットの無実を信じるミカエルは独自に捜査を進め、リスベットも自身の無実を晴らすべく動き出すが……。
「ミレニアム」シリーズの第2作目。監督は『ハイネケン誘拐の代償』などのダニエル・アルフレッドソンが務める。前作に続き、ミカエルとリスベットのコンビはミカエル・ニクヴィストとノオミ・ラパスが演じる。事件の真相に迫る中で、リスベットの衝撃の過去が少しずつ明かされ、第3作への期待が高まる内容になっている。
『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』（2009）
宿敵と対決したリスベット（ノオミ・ラパス）は瀕死の重傷を負い、厳重な監視下の病室で軟禁状態におかれる。リスベットは国家をも揺るがすスキャンダルに関わっており、政府公安警察はその事実発覚を封じるために関係者抹殺に動き出していた。一方のミカエル（ミカエル・ニクヴィスト）は、数少ない理解者たちとともに“狂卓の騎士”を結成し、巨悪に対峙。法廷で政府公安警察との全面対決に挑む。
「ミレニアム」シリーズ3作目の完結編。監督は前作に続きダニエル・アルフレッドソンが務め、ミカエル・ニクヴィストとノオミ・ラパスのコンビも続投する。リスベットにかけられた罠と、彼女にまつわる国家をも揺るがす過去が明らかになる。
『ドラゴン・タトゥーの女』（2011）
月刊誌「ミレニアム」で大物実業家の不正を暴き、名誉棄損罪で敗訴したジャーナリストのミカエル（ダニエル・クレイグ）。そんな彼のもとに、ある大財閥会長から、40年前に失踪した少女ハリエットの捜査依頼が舞い込む。連続猟奇殺人が関わっていることを察知したミカエルは、天才ハッカー・リスベット（ルーニー・マーラ）を相棒に、事件の真相解明に挑む……。
オリジナルのスウェーデン版1作目をリメイク。監督は『ゴーン・ガール』などのデヴィッド・フィンチャーが手掛ける。ジャーナリストのミカエルをダニエル・クレイグ、天才ハッカー・リスベットをルーニー・マーラが演じるほか、クリストファー・プラマー、スティーヴン・バーコフといったベテラン勢が脇を固める。大筋の設定やストーリーはスウェーデン版をなぞるものの、細かなキャラクターや展開が異なるため、見比べる楽しみもある。オリジナルがもつ北欧ミステリーのダークな作風を、デヴィッド・フィンチャーがスタイリッシュかつ陰鬱に仕上げている。
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『蜘蛛の巣を払う女』（2018）
極寒のストックホルム。特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーのリスベット（クレア・フォイ）は、AIの世界的権威であるフランス・バルデル博士からとある依頼を受ける。それは、博士自身が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局から取り戻してほしいというものだった。リスベットにとってはたやすい仕事であるはずのこの依頼は、実は16年前に生き別れた双子の姉妹・カミラ（シルヴィア・フークス）による恐ろしい罠だった。
ハリウッドリメイク版『ドラゴン・タトゥーの女』の続編。監督は『ドント・ブリーズ』などのフェデ・アルバレスが担当し、デヴィッド・フィンチャーは製作総指揮を手掛ける。キャストは前作から一新し、天才ハッカー・リスベットをクレア・フォイ、ジャーナリストのミカエルをスベリル・グドナソンが演じるほか、シルヴィア・フークス、ラキース・スタンフィールドらが出演。これまでのリスベットのイメージを覆すアクションに注目。
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シリーズ観る順番は？
同シリーズは公開順に観るのがオススメ。オリジナルであるスウェーデン版を観てから、ハリウッド版を観るとより世界観を楽しめるかもしれません。
スウェーデン版（全3作品）
（1）『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』（2009）
（2）『ミレニアム2 火と戯れる女』（2009）
（3）『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』（2009）
ハリウッド版（全2作品）
（1）『ドラゴン・タトゥーの女』（2011）
（2）『蜘蛛の巣を払う女』（2018）
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(C)Yellow Bird Millennium Rights AB, Nordisk Film, Sveriges Television AB, Film I Väst 2009(C)Yellow Bird Millennium Rights AB， Nordisk Film， Sveriges Television AB， Film I Vast 2009(C)Yellow Bird Millennium Rights AB， Nordisk Film， Sveriges Television AB， Film I Vast 2009
※2021年3月12日時点の情報です。
