【オススメ度付き】『スター・ウォーズ』はどの順番で観ればいいのかをズバリ指南!

ヒットガールに蹴られたい

竹島ルイ

『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が、12月16日より絶讃公開中だ。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(
(C) 2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

本作は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前までを描くアナザー・ストーリーで、いわばエピソード3.5的内容。ファンならずとも、過去作をできるだけチェックしてから劇場に駆けつけたいところだ。

しかし世の中には、映画史上に燦然と輝くこのシリーズを、いっさい観たことがないという方々もおられるはず。

「金ピカロボットと円筒型ロボットがよくケンカしてる」とか、「黒いマスクをしてコーホーコーホー唸っている奴が悪玉らしい」とか、「その黒いマスクをした悪玉と主人公は、実は親子」とか、ふわっとした情報は知っているけど、何となく今まで敬遠してちゃってた…というアナタ。

きっとその理由はアレですよね?いっぱい作品がありすぎて、どれから観ていいのか分からないからですよね!?!?!?!?

そもそも、一番最初につくられたのが『エピソード4』というのが混乱の元。そこで本稿では、『スター・ウォーズ』はどの順番で観ればいいのかを、7つのパターンから検証してみよう。

なお便宜上、エピソード4〜6までをクラシック3部作、エピソード1〜3をプリクエル3部作と呼ばせていただきます。

1. 【オススメ度★★★★★】 公開順に観る!

1.『エピソード4/新たなる希望』(1977年)
2.『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)
3.『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)
4.『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)
5.『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)
6.『エピソード3/シスの復讐』(2005年)
7.『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)

王道中の王道、テッパン中のテッパン。リアルタイムで『スター・ウォーズ』に熱狂したファンは、当然ながら公開順に観た訳で、それを追体験するのがスタンダードな鑑賞方法といえるだろう。

特撮水準を3ランクほど押し上げた画期的なSFX技術、革命的なオープニング・タイトル、血湧き肉躍るストーリー、魅力的なキャラクターたち、ジョン・ウィリアムズの壮麗な音楽…。『エピソード4/新たなる希望』が、いかにエポック・メイキングな映画だったかをまずは体感して頂きたい!

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

2. 【オススメ度★★★】 時系列順に観る!

1.『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)
2.『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)
3.『エピソード3/シスの復讐』(2005年)
4.『エピソード4/新たなる希望』(1977年)
5.『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)
6.『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)
7.『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)

フツーに考えれば、時系列順で観るのがベストな気がしてしまう。いや、もちろん時系列順で観るのも全然アリなんですよ。アリなんだが、ほとんどCGアニメーションのプリクエル3部作を経て、古き良き特撮技術が投入された70年代のクラシック3部作を観てしまうと、ルックに差がありすぎて相当違和感を感じるはず。

さらにいえば、プリクエル3部作は“フォースにバランスをもたらす者”だったはずのアナキン・スカイウォーカーが、暗黒面に堕ちてダース・ベイダーとなるまでの物語なので、悲劇ドラマとしての色合いが強い。

そもそも『スター・ウォーズ』は、勧善懲悪がハッキリした分かりやすいスペースオペラ。その神髄はクラシック3部作にある訳で、時系列順で観てしまうとダークな内容にちょっと引いてしまうかも。

3. 【オススメ度★★★】 父子の関係をゴッドファーザー風に観る!

1.『エピソード4/新たなる希望』(1977年)
2.『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)
3.『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)
4.『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)
5.『エピソード3/シスの復讐』(2005年)
6.『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)
7.『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)

これは相当に鑑賞者の想像力が試される鑑賞方法である。

『ゴッドファーザー PART2』は、ロバート・デ・ニーロ演じるヴィトー・コルレオーネがマフィアのボスとして頭角を表す20世紀初頭と、アル・パチーノ演じる息子のマイケル・コルレオーネがさらに勢力を拡大せんとする'50年代の異なる時代を、フラッシュバック方式で綴っていく構成だが、それを『スターウォーズ』でもやっちゃいましょう!ということ。

『エピソード5/帝国の逆襲』で、ダース・ベイダーがルークが「私がお前の父親だ」と衝撃の告白をする有名なシーンを受けて、ルークが若かりし頃の父親に想いを馳せると、物語はダース・ベイダー(アナキン)がまだ少年だった頃の『エピソード1/ファントム・メナス』に繋がっていく…という感じ。

トリッキーな鑑賞方法なので万人には全くオススメしないが、味わい深い余韻が味わえることも間違いなし!

ゴッドファーザーPART II

4. 【オススメ度★★★★】 クラシック3部作を経由してから時系列順に観る!

1.『エピソード4/新たなる希望』(1977年)
2.『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)
3.『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)
4.『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)
5.『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)
6.『エピソード3/シスの復讐』(2005年)
7.『エピソード4/新たなる希望』(1977年)
8.『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)
9.『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)
10.『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)

熱心な『スター・ウォーズ』マニアほど、やたら勧めたがる順番がコレ。クラシック3部作を観た後、プリクエル3部作を経由して再びクラシック3部作に戻り、やっとエピソード7を迎えるという修行のような鑑賞方法である。

「全7本なのに何で10本分も観なアカンねん!」という怒りの声が聞こえてきそうだが、「公開順」+「時系列順」のいいとこどりパターンであることは間違いなし。クラシック3部作を2周することで、より深い知識を身につけて『ローグ・ワン』に備えられることだろう。

『スター・ウォーズ』のためなら、ある程度の時間は惜しまん!という方にオススメ。

5. 【オススメ度★★★】 プリクエル3部作を無視して観る!

1.『エピソード4/新たなる希望』(1977年)
2.『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)
3.『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)
4.『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年)

クラシック3部作の狂信的ファンほど、プリクエル3部作を目の敵にしていることは周知の事実。その憎しみはシリーズの創始者ジョージ・ルーカスにまで向けられているのだが、そのあたりの経緯はドキュメンタリー映画『ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス』に詳しい。

ピープルvsジョージ・ルーカス

プリクエル3部作はいっさいスルーして、クラシック3部作+『エピソード7/フォースの覚醒』だけでOK!というスター・ウォーズ原理主義者的鑑賞方法がコレである。『ローグ・ワン』予習という意味では、全く問題ないだろう。

6. 【オススメ度★★】 ジョージ・ルーカス監督作だけを観る!

1.『エピソード4/新たなる希望』(1977年)
2.『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)
3.『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)
4.『エピソード3/シスの復讐』(2005年)

世の中には「作家主義」を標榜し、一人の監督のフィルモグラフィーを追いかけたい、というシネフィル気質の方もおられることだろう。

となれば当然のごとくジョージ・ルーカスの監督作品をフォローすることになるのだが、実は監督作品となると本数が非常に少ない。デビュー作のディストピアSF『THX 1138』、'60年代の青春群像劇『アメリカン・グラフィティ』、そして『スターウォーズ エピソード4』とプリクエル3部作だけだ。

アメリカン・グラフィティ

そうなると、シリーズ最高傑作といわれる『エピソード5/帝国の逆襲』、クラシック3部作の最終賞となる『エピソード6/ジェダイの帰還』、最新作の『エピソード7/フォースの覚醒』をガン無視という困った事態に陥ってしまう。

真のシネフィルを自認する方のみにオススメ。

7. 【オススメ度★★】 ローグ・ワン前後の話だけに特化して観る!

1.『エピソード3/シスの復讐』(2005年)
2.『エピソード4/新たなる希望』(1977年)

そんなに映画に割く時間はない!でも『ローグ・ワン』鑑賞にあたって、最低限度の予習はしておきたい!そんなアナタにおすすめなのがコレ。エピソード3.5的な話なんだから、その前後だけ観ちゃいましょうというパターンである。

天下の『スター・ウォーズ』シリーズを2作しか観ないというのは、個人的にはどうかと思うが、まあ映画だけが人生じゃありません。タイム・イズ・マネー。てっとり早い予習方法としては一番かもしれない。

 

いかがだったろうか。超変則的な鑑賞方法として、「イウィークのみに特化して観る!」というのもあったりするのだが(『エピソード6/ジェダイの帰還』、『イウォーク・アドベンチャー』、『エンドア/魔空の妖精』の3作が該当)、本当に変則すぎるので今回は割愛させていただいた。

『スター・ウォーズ』は劇場用映画だけにとどまらず、アニメーション、小説、ゲームと様々な媒体でマルチメディア展開されている。深堀りしようと思えば、どこまでも深堀っていくことができるのが『スター・ウォーズ』の醍醐味なのだ。

では最後に、あの有名なセリフをもってこの稿を終わらせることにしよう。

May the Force be with you.

イウォーク・アドベンチャー

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  • つー
    4.0
    女の子は強い
  • なしお
    3.8
    こんなにも犠牲の上に成り立つと感じたスターウォーズはなかった 美しい強い女性像
  • ツーモ25
    4.3
    スピンオフだけれども、スターウォーズ関連では一番好きな作品。 1作品だけだが、ジン・アーソのバックボーンは丁寧に描かれていて、時間が経つにつれて彼女の意志を感じ、素直に応援したくなる。 キャシアンやチアルートなどの他のメンバーも個性的で、魅力があり、死なないでくれと願うようになる。 そして何と言っても、1作品のみという利点をうまく生かしている。 終盤の戦いの激しい描写(死)は、スカイウォーカー家の物語と違い、次がないからこそ生み出せたものであり、結果的にリアリティのある戦争となった。 宇宙には名も知られていない、ローグ・ワン。だが映画を見た人は、名もなき者の命をかけた行動、勇気を知った。 ローグ・ワンの犠牲に最大限の敬意を。
  • iLL
    5.0
    自分の中でスターウォーズ作品の1.2争うかなってレベルで最高傑作 最後のシーンが忘れられない 切なさの先に未来への希望が溢れている
  • 町田裕紀
    4.1
    スターウォーズシリーズのスピンオフ。 スピンオフと言いつつ、このシリーズの中で1番好きかもしれない。 あのデス•スターを作った帝国軍の技師とその娘の話。ここでも“親子”の因縁を忘れない。さすが。 そして、デス•スターに弱点を仕込んだ親とその設計図を奪いに乗り込む娘。 そもそもエピソードⅣで「仲間が死と引き換えに手に入れた設計図」と言われていただけに、今回の彼らの命運はもはやこの作戦が始まった時からわかっちゃう。 わかっちゃうだけに皆んなが必死に目の前の希望に掴もうとするその姿がとても心に残る。 皆んながどこかからはみ出してつまみ出されたようなゴロツキばかりのチームがまさかのあのデス•スターの設計図を盗むわけで。 そして、盗んだおかげでエピソードⅣがあんなことになるわけで。 Ⅳがあんなことになるからルークとソロが出会って、、、、。 このジンの強い意志はフォースに通じるものがあり、フォースに護られ、そしてまさにフォースと共にあったと思う。 ドニーイェンもカッコいい。 アジアからもこの世界に爪痕を残せたことがなんか少し誇らしい。
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
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