【試写会でも好評!】監督自身がタクシー運転手に扮し、乗客たちの人生模様を描き出す、勇気とユーモアに満ち溢れた傑作がついに公開!

イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の愛弟子にして、『白い風船』『チャドルと生きる』『オフサイド・ガールズ』『これは映画ではない』等で世界三大映画祭を制覇した名匠ジャファル・パナヒ監督の最新作『人生タクシー』が4月15日より新宿武蔵野館他にて全国順次公開されます。映画監督禁止令を受けながらも、2015年ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞と国際映画批評家連盟賞をダブル受賞した本作。試写会でも好評! 勇気とユーモアに満ち溢れ、なおかつ心揺さぶられるこの作品の魅力とは?

人生タクシー

テヘランの人々の悲喜こもごもの人生をタクシーに置いたカメラが映し出す!

監督自身がタクシーの運転手に扮し、ダッシュボードに置かれたカメラを通して次々と乗り込んでくる個性豊かな乗客たちの人生、そして知られざるイラン社会の核心を映し出す映画です。

人生タクシー

その乗客というのが、死刑制度について議論する路上強盗と教師や、海賊版レンタルビデオで一儲けしようと企む男、交通事故に遭った夫とそのショックで泣き叫ぶ妻、映画監督志望の大学生、金魚鉢を手にある場所へと急ぐ2人組の老婆たち、映画を撮影する小学生の姪、強盗に襲われたという幼なじみ、停職処分を受けた顔見知りの弁護士など。

人生タクシー

そんなさまざまな人々がタクシーの中で繰り広げる人生模様を切り取ったからこそ、おもしろいシーンもたっぷり! その一方で政府への反体制的な活動を理由に2010年から“20年間の映画監督禁止令”を受けながらも諦めることなく作り続ける監督の映画愛も感じられる作品。だからこそ、観れば目の前にある壁を乗り越える勇気をもらえそうな映画に仕上がっています。

人生タクシー

■代わる代わるタクシーに乗りこんでくる人たち、プロの役者さんではないようですが、みなさん個性的で面白おかしかった。(hanaさん)
■個性豊かな乗客達が入れ替わり登場するも、みんな逞しい!!!もちろん監督自身も!!!!! (ぱんだマニアさん)
■愛だね、愛。パナヒ監督の映画に対する愛が伝わりました。(チコレイトさん)

厳しい情報統制下にあるイランの現状

映画の中に出てくる人物の中には、運転手がパナヒ監督だとわかって妙にはしゃぐ客だったり、荒い運転をした監督が車を降りたすきに悪口を言う客がいたり、生意気な小学生の姪みたいに監督をおちょくるような態度をとる客がいたりと、つい笑ってしまうようなコミカルなシーンばかり!
しかしその裏には、海外の映画が通常のルートでは観られないことや国内で上映可能な映画に対する内容への規制などイラン社会のシリアスな問題点も浮かび上がってきます。
普通の人々のユニークさを映しながら、国内の現状を伝えようとしている監督のメッセージのようなものも伝わってくるはずです。

人生タクシー

■あの姪っ子ちゃんは普段からあんな感じなのかな笑 とても良かった!笑(minnesotaさん)
■映し出される人々は、何かを思い、何かを考え、何かを語り、何か行動しようとしている。(幕埜リアさん)
■カメラはタクシー内とタクシーの外にある街や人々の姿を始終映し続ける。邦題で受ける印象はほのぼのとしているけど、メッセージ性は強く、内と外に立ちはだかる(様々な)壁に対して映像の剣をかざしているようだ。(はせぴょさん)

フィクションなのか、ドキュメントなのか!? その不思議な描き方にも注目!

タクシーの運転手として監督は登場するものの、映画の中ではあくまでも「乗客たちの様子をタクシーの中に設置したカメラで撮影している」という描き方をしています。しかも、乗客たちの言動もとてもナチュラル。
でも、ドキュメンタリーだと思って観ていると、不思議に感じるシーンも出てきたり……。ドキュメントなのかフィクションなのか、そんなおもしろさも体験ができるのがこの映画の魅力でもあります。
そしてラストもあっと驚くようなシーンで幕を閉じます。そんな今までの映画ではなかなか類を見ない、リアルとフェイクの狭間にある映画史に残る傑作を最後まで楽しんでみてください!

人生タクシー

■何の変哲もないほのぼのとしたドキュメンタリーを繋いでいく映画なのかな、と最初思っていたのも束の間、これどうやらものすごくメッセージ性強いな…と気付き始めたあたりから一気に引き込まれていきました。(minnesotaさん)
■舞台をタクシー車中に設定し、そこでの人間模様を活写する、ドキュメントタッチの手法というのは、ありそうでなかった面白いものだし、そこから社会問題をあぶり出すには、とても有効なやり方だと感じた。(モデストラッツさん)

◆映画『人生タクシー』 information

人生タクシー

あらすじ:映画監督禁止令を受けながらも、監督自身がタクシー運転手に扮して、厳しい情報統制下にあるテヘランの街に暮らす乗客達の人生模様を描き出す、勇気とユーモアに満ち溢れた、映画史に残る、心揺さぶる新たな傑作がここに誕生した!映画を愛する人、ものづくりに関わる人、そして壁に立ち向かうすべての人々に贈る、奇跡の人生讃歌!

4/15(土)新宿武蔵野館他、感動のロードショー!

上映時間:82分
配給:シンカ
公式サイト:jinsei-taxi.jp
(C)2015 Jafar Panahi Productions

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※2022年11月29日時点のVOD配信情報です。

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    3.7
    イラン映画初めて見た 有名な監督らしい 行ったことのない国の日常風景や社会を垣間見る気分 ドキュメンタリー風映画であってフィクションではある? タクシーって相乗りなんだな 表現の自由って大事なんだなぁと おしゃべりな姪っ子ちゃんがかわいい バラの女性が素敵
  • たかや
    4.5
    監督自らタクシー運転手になってテヘランの世界を映し出すフェイクドキュメンタリー映画。 めちゃくちゃ面白い! 「フェイクでいいんだよね?」と言いたくなる絶妙なラインから「お前らのようなババアがいてたまるか!」と言いたくなるラインまで行き来する。 政府から停職処分を受けた弁護士の有難い話もいいんだが、あまりにも情けない後ろ姿の旧友に姪っ子を誘拐されないか地味に心配になってしまうシーンが好き。この姪っ子役を見つけてきただけで勝ち。 なんかわからんがまた観たくなる作品。
  • olive
    -
    すごかったモキュメンタリー 少し前のイランだけど今はどうなっているのだろう 車からの定点やはり良い! 姪っ子と幼馴染と薔薇の女性が良い ポスターは違いすぎると思う
  • Tatsuya9
    4.4
    内容だけだと他の作品にもありそうだが、作品背景を踏まえると相当気骨のある作品だと思う。金魚鉢のおばさんは性格が気難しくて疲れるね(笑)。 政府の間違っていると感じることを自分の地位を賭して作品に訴えている。 日本の映画ももっと社会へのアンチテーゼみたいなの増えても良いのになと思ったり。
  • edge5sss
    5
    映画製作と出国を禁じられたジャファル・パナヒが、自らタクシーの運転手となってテヘランの街を走り、次々と乗り込んでくる乗客たちとの会話を車載カメラで撮っていく。 一見するとドキュメンタリーのようだが、乗客の配置や会話は明らかにシナリオによって構成されている。死刑を当然視する男とそれに反発する教師、海賊版DVDを売る男、事故に遭った夫婦、人権派弁護士、そしてパナヒの姪。フィクションと現実の境界を曖昧にしながら、イラン社会に存在する様々な「法」と「規則」を一台の車の中へ持ち込んでいく。 この映画を貫いているのは、「本当に法を犯しているのは誰なのか」という問いだ。 パナヒ自身は映画製作禁止命令を破って映画を撮っている。海賊版DVD屋も違法行為をしている。事故に遭った男は相続のためにスマートフォンへ遺言を残そうとする。しかし彼らの行為を眺めているうちに、法を破ることと倫理に反することが必ずしも一致していないことが見えてくる。人間の現実を映画にすることを禁じる国家の方が、果たして法を守る側なのか。 その問題を最も鮮やかに見せるのが、学校の課題で短編映画を撮る姪のハナだ。彼女は「上映可能な映画」にするための規則をパナヒに得意げに説明する。そして路上で少年が拾った金を持ち去る場面を撮影すると、それでは上映できないから金を返すよう少年に指示する。 ここで彼女は一気に「名監督」になる。 現実をありのままに撮れば検閲に引っかかる。上映可能にするには現実の方を変えなければならない。しかし現実を演出した瞬間、それはもはや「ありのままの現実」ではない。子供の撮影課題という可笑しな場面だけで、検閲下におけるリアリズムの矛盾をここまできれいに見せてしまう。 しかもこの問題は、映画全体の作りそのものにも跳ね返ってくる。 「人生タクシー」に登場する乗客や出来事も、どこまでが現実でどこからが演出なのか分からない。だが、演出されているから偽物なのではない。むしろフィクションを通さなければ撮ることのできない現実がここにはある。 最後には、無人になったタクシーに何者かが侵入し、車内を荒らしていく。それが単なる窃盗なのか、映画を止めようとする何者かなのかは明示されない。それまで語られてきた法律、犯罪、検閲、映画製作禁止といった問題が、最後にもう一度ひっくり返される。 法を守っているのは誰なのか。法を犯しているのは誰なのか。そして映画が現実を撮るとはどういうことなのか。 こんな重い問題を扱いながら、映画のタッチは驚くほど軽やかだ。笑えるし、乗客たちは生き生きしている。それでも一台のタクシーの中から、映画、法、倫理、検閲、リアリズムという巨大な問題へ自然に広がっていく。 「熊は、いない」以上に射程の広い、パナヒの恐るべき傑作。
人生タクシー
のレビュー(3884件)