新学期の学校には危険が潜んでいる !?【ANAISによるB級映画のススメ】

恐竜をこよなく愛するナード系ハーフ

ANAIS

ANAIS2

はじまして、アナイスと申します。突然ですが、私は俗にいう“B級映画”や“マイナー映画”が好きです。そりゃあ勿論、大作も観ますし大好きですよ。

私をB級道に導いてくれたのは、恐らく他でもない、私の母です。

幼少期の私は(今も変わらずですが)スティーヴン・スピルバーグ監督による『ジュラシック・パーク』に陶酔して止みませんでした。そんな私と母は、よく放課後にTSUTAYAに行く習慣があったのですが、母が見つけてくる作品は『ジュラシック・パーク』好きの私を喜ばせるためか、いつも「モンスターパニック系」が多かったのです。恐らく幼い私が、人間が恐竜に食べられるシーンにキャッキャしていたのを知っていたのでしょう。

しかし皆さん、この「モンスターパニック系」こそ、B級映画の温床ジャンルなのですよ。

つまり、幼い頃の私はそれが俗にいう低予算で製作されたB級映画だと知らずに観ていたため、何の偏見も抵抗もなく観ることができた、それが転じてB級/マイナー映画好きに。

大人になって気づいたB級映画の魅力

さて、私も映画は好きで鑑賞数も少なくはないので、薄々と私が子供の頃よく観ていた映画が“B級映画”という事には勘づいてくるのです。しかし、私は今でも好き好んでそれらを観ています。

もちろん、幼少期の一種のノスタルジーを感じるからという理由もありますが、実は気づいてしまったんですよ、B級映画の魅力に。

B級映画のほとんどは、設定やあらすじが少しむちゃくちゃです。製作企画段階で、「おい、チアリーダーがゾンビと戦ったらエロそうじゃね?」「なにそれ面白そうじゃん!」という明らかにノリのテンション(のはず)なのです。

そして彼らは絶対事故りそうなそれを、恐れる事なく撮ってしまう。

しかしここが意外と肝であって。映画の起源は、トーマス・エジソンの開発したキネトスコープであり、そもそも「見世物」でした。箱の中に何があるんだろう、観てみたい、といった人々の好奇心を刺激するものなのです。だから先ほど例に出した「チアリーダーがゾンビと戦う」というコンセプトは、一見馬鹿馬鹿しいですが、「……戦ったらどうなるんだろう?」という好奇心を煽るのです。

そして彼らは、映画を撮る際にリミットをほとんど考えていません。本来大衆向けの映画では到底できないけど、ハチャメチャな描写を撮ります(クオリティはおいといて)。なので、我々が秘かに観たがっている画が、実はそこにあったりします。

そしてもう一つは、ジャンルが融合している作品が多いということ。

「ホラー×コメディ」や「バイオレンス×エロティック」「青春×モンスター」など、様々なジャンルの複合体になっている場合がおおいので、一度の映画鑑賞で何味も楽しめることができるのです(クオリティはおいといて)。

そして、B級映画の最大の弱点とも言えるクオリティの低さも味噌だったりします。とにかく酷いものは酷い、しかしそれはもう“ネタ”的にツッコミながら観るぐらいが楽しめるんです。実は友人と一緒に観るのに非常に適している映画なのです。

しかしこれらの“B級”もしくは“マイナー”映画は、大衆向けの大作映画と比べてCMは愚か映画館で上映されることもなく、DVDスルーして日の目を見ないものも多い。そのなかで私がご紹介したいと思う映画をご紹介するのが、こちらの連載というわけです。

さて、本日早速紹介するのは新学期がはじまった今の季節にぴったりの学園ホラーパラサイト』です。

『パラサイト』(1998)

パラサイト

シン・シティ』などの監督として知られているロバート・ロドリゲスによる、学園ものホラー。

荒れにあれまくったオハイオにある高校の新学期に起きたある異変に気づいた生徒たちが、力をあわせて得体の知れないものに立ち向かっていくB級映画です。

この映画、簡単に言いますとブレックファスト・クラブ』の寄生虫パニック映画版なのです。ちなみに『ブレックファスト・クラブ』とは、「ガリ勉」「スポーツ馬鹿」「チンピラ」「お嬢様」「不思議ちゃん」と、接点のない異なる性格の生徒が懲罰をくらって休日登校をした際に心を通わせるというストーリー。青春映画の巨匠ジョン・ヒューズ監督による、80年代に公開された映画です。

普段つるまないような生徒たちが学園を救う!

今作の見所は、なんといっても普段絶対つるまない奴らが協力して学園を乗っ取ろうとする寄生虫(パラサイト)を退治しようとするところ。主人公はいじめられっ子、チアリーダーと組んで、パンク女子、金髪美女、クォーターバック、ジャンキーというメンツも仲間になって戦います。そして伏線もしっかりと張られている点も、見所のひとつ。

学園を脅かす寄生虫は、水の中で生き延びる。よって、体内の水分量が多い人間に寄生するという事なのですが、ヴァンパイアのように首をはねてもピンピンし、再生します。しかしここで、刃物より効き目がある武器が登場するのですが、それはなんと……ジャンキーが生徒に配っている自家製ドラック!?

大人(先生)が真っ先にやられて、それに対して子供たちだけで立ち向かうという図も面白い。なにより、ホラー描写もしっかりとあるので満足していただけるはず!

また、実は豪華な俳優陣にも注目です。この映画の主人公を演じているのがなんと「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで大ブレイクしたイライジャ・ウッド。出演時の彼の年齢は17歳という、まさにリアル高校生エイジ。チアリーダーのデライラを演じていたのは、「ワイルド・スピード」シリーズでお馴染みのミア役のジョーダナ・ブリュースター。そして今作で生徒たちを狙う教師役に、『ターミネーター2』のT-1000(無茶苦茶走るのが速いアイツ)でお馴染みのロバート・パトリック。なんと今作においてもあの“走り”が見れるかも?

恋あり、喧嘩あり、ヌードあり! パラサイトの親玉は一体誰なのか……その目でとくとご覧あれ!

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  • shamcafe
    3.9
    なかなか良かった
  • dm10forever
    3.7
    【BのB学(美学)】 巷に溢れる「B級映画」というカテゴリー。 配給の段階で付けられたランクであるはずもなく、観た側の勝手な評価として付けられることが多いのに、「じゃあその定義とは?」と聞かれると、実は明確に答えられる人は少ない。 というか、僕も的確に「これ!」とは言えない。 ・・・でも、何となく「Bテイスト」を感じるときの共通点。 大概の場合、「A」じゃないから「B」っていう位置づけだと思う。 (じゃあ、そもそも「A」って何?っていう議論まで行くと終わらないので割愛) 要は「スケール」や「キャステイング」、「脚本」なんかのレベルが、いわゆる大作系のそれではなく、どこかにチープ感を感じた時点で『はい、B級』っていうクラス分けされちゃうという・・・。 じゃあこの作品は、その理論でいうところの「B」なのか? 別に作り物感丸出しのセット(舞台)でもないし、キャスティングも実はかなり力が入っている。ましてCGに関しては「お金なかったんで・・・」なんて言わせないくらいに頑張っている。 つまり、チープさ故の「B」ではないのだ。  ・学園ものお決まりの『アメフト部のエース』と「チアリーダーのエース」の定番カップル ・アメフト部のコーチは鬼並みに怖い ・何故か無駄にフェロモンをブンブンに出しているエロい教師がいる ・最初ヤンキーの奴は後半いい奴になる「ジャイアン、映画版の法則」 これらの様式美とも言える分かりやすいいくつものエッセンスを余すことなく取り入れ、もはや既視感にすら感じられるくらいの設定を徹底的にやりきる。 どちらかというと「A」になれなかったのではなく、最初から「B」というゴールに向かって走った作品なのかもしれない。 あえて「A」でも十分いける映画に「B感」、それこそ若干粗さみたいなものを残しておいて、でもやっていることはちゃんと本気だという作品。 こういう映画こそ『愛すべき「B」の極み』にいる作品なのかもしれない。 そうか・・・この映画が公開されたのは98年か・・・。 そう考えると、イライジャ・ウッドは「LotR」の公開前で、それまでもちょこちょこと出てはいたけどブレイクまではもう一歩っていうところ。でも確実に「売れかけてた」のもこの頃(この年に「ディープ・インパクト」で主役もやってたしね)。 ジョシュ・ハートネットなんて、ほんとにこのあたりがスクリーンデビューって言ってもいいくらい。 そう考えると、早い段階でいい役もらえたのかもね。 この三年後には「パール・ハーバー」「ブラック・ホーク・ダウン」と立て続けに大作に出るまでにステップアップしてるし。 ジョーダナ・ブリュースターなんかも、どっかで見たわ~なんて思ったら「テキサス・チェーンソー・ビギニング」のあの子ね!と。因みに彼女もこの作品がデビュー作。 まるで新人俳優の登竜門みたいな作品だな。 かと思いきや、先生役にはロバート・パトリック(「T2」のT-1000)やファムケ・ヤンセン(X-MENのジーン・グレイ)、眉毛ボ~ンのサルマ・ハエックなんかも出ていて、それはそれで豪華な面々が脇を固める。 つまりね、当時としてのキャスティングでは、決して手を抜いていないんですよ。 名もない若手に関しても、先見の明をもって確実にスターダムに上がってくるであろう俳優をキチンとチョイス出来ているしね。 そこに「B級感」が漂うことでどういうことが起こるか? きっとだけど、この作品ってもうちょっと一手間加えれば「大作系」として持っていくことは十分できたと思う。興行収入がどうなったかは別としても。 そこであえて若干「B級」な匂いを残すことで生まれるのは、軽い「カルトムービー感」。 決して伝説に残るほどゴリゴリのカルトムービーという事ではないんだけど、大作映画のように「大量生産」「大量消費」で数年後には忘れている人もいるという「瞬間沸騰系(個人的にはパロマと呼ぶ)」とは違って、そこまで大きな何かがあるわけじゃないけど、事あるごとに「キャスト」や「プロット」「時代背景」なんかの代名詞的に引用され、何となく気がつけば何度もテーブルに上がっている・・・っていうやつ。 個人的には「グリード」や「ディープ・ブルー」なんかもこっち側にいる。 (中途半端に背伸びして「A」を気取った「MEG」は認めん)。 決してあからさまな「B」じゃないのに、何処かしらに漂う「BのB学」。 それは「B級の何が悪い」と胸を張って立ち上がる孤高のプライドのようなもの。 決して「A」じゃないから「B」というランキング的な位置づけではなく、「A丁目」「B丁目」のようなカテゴリーとしての住み分けとして捉えてみるのもいいかもしれない。 ・・・ていうか、作品に対するレビューを書いてない(笑)。 この作品はいい意味で「期待通り」。 それは期待を裏切らないということ。 先にも言ったような「定形プロット」のようなお約束展開もきちんと回収するし、VFXも手を抜かずにキチンと表現している。 そしてそういう技術だけに頼らずに、役者がちゃんと演じている・・・当たり前か(笑)。 この手の映画って、怖いのは未知のクリーチャーそのものよりも、誰がクリーチャーにパラサイト(寄生)されているのかわからないっていう状況から来る「そんなこと言ったらみんな怪しく見えるんだよ!」を楽しむ作品。で、ちゃんと「原因」と「解決」を準備して一件落着っていうね。 でも、その「みんな怪しい」の原因を観ている側は知っているから、 「そいつに近づいちゃだめだって!」とか 「ほら~言わんこっちゃない・・」と心の中でヤイのヤイの言いながら楽しく見る。 これぞ『ザ・ポップコーンムービー』というものなんだろうな。 それにしても、ジョシュ・ハートネットはやっぱりカッコいいね。 すでにこの時点で「売れてる奴」が出すオーラみたいのが漂ってるよ。 イライジャ・ウッドはいつ見ても「泣きそうな顔」なのは、演技なのかなんなのか(笑) クライマックスでドラッグを鼻から吸ってラリラリになっている姿は、まんま「指輪をはめたフロド様」状態。お願いだから、サム助けに来て~。 それと・・・個人的には途中で覚醒したっぽくなるファムケ・ヤンセンのジーン・グレイを彷彿とさせるエロい雰囲気がたまりません。X-MENとは関係ないけど・・。 あと、作中でやたら「ボディ・スナッチャーズ」を引用したりとか、そういう遊び心も感じられる作品なので結構好き。やっぱり印象に残るってこういうことなのかもね。
  • ちゃんいよ
    3.7
    この時代にこのB級ホラー。 ビデオも持ってるこの作品。 (ビデオって今の子使い方とかわかんないんじゃないか・・・w) いや~誰が寄生されてる? って考えながらみるの楽しかったの思い出すなぁ。
  • Yuriko
    3.3
    チェックし忘れてた。懐かし! ジョシュ・ハートネット好きだしイライジャ・ウッドも好き♡ フツーに今でも観れる面白さ。
  • 紀之岡泰己
    3.8
    中二の授業中の妄想を映画化したような内容。しかし中々観れちゃう。
パラサイト
のレビュー(6661件)