「007」シリーズ、ボンド交代?で気になる“ボンドボーイ”Qのセクシュアリティ

2017.05.23
映画

腐女子目線で映画をフィーチャーしてみる。

阿刀ゼルダ

ダニエル・クレイグ続投を支持したい腐女子的理由

前作『007 スペクター』でダニエル・クレイグがボンド役を引退すると報じられた「007」シリーズ。
次期ボンド候補として、マイケル・ファスベンダートム・ヒドルストンなど、日本でも人気の英国俳優陣の名前が挙がっていますが、当面ダニエル・クレイグ続投という線もかなり有力のようですね。

ボンドボーイ

個人的には、クレイグ続投大歓迎!
芸術的なまでに美しいブルーグレイの瞳! オトナの男の色気……そしてもうひとつ、“ボンドボーイ”との呼び声が高いQとの相性が最高という意味でも。

毎回話題となる“ボンドガール”は、言わずもがなボンドのラブアフェアのお相手。男はありえない?
いいえ、このセクシュアリティ多様性の時代、もはやそんな制約はありませぬ。
少なくとも、Qをゲイだと思っている人は多いのでは?
なんてったって、扮するはベン・ウィショーですものね

ボンドボーイ
『劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/リチャード二世』のベン・ウィショー。

ご存知の方も多いと思いますが、ベン・ウィショーはゲイであることを公表しています。
ベン・ウィショーが演じる華奢で頼りなげなQは、精悍なクレイグ・ボンドとのルックスの相性、年齢のバランスとも抜群。
クレイグ続投なら、次回作でもQの“ボンドボーイ”的存在感が100%活きる気がします。

『スカイフォール』では、ボンドのセクシュアリティが話題に

スカイフォール

ちなみに、ベン・ウィショーがQとして初登場した『007 スカイフォール』では、ダニエル・クレイグ演じるボンドと敵役シルヴァ(ハビエル・バルデム)との聞き捨てならない意味深なやりとりが話題に。ボンドのバイセクシュアル説が浮上した作品でもあります。

問題のシーンは、シルヴァに拉致されたボンドが、彼と対峙する場面。
椅子に縛り付けたボンドの膝を、シルヴァはかなりねっとりした手つき(!)で撫で上げます。
シルヴァはホモセクシュアルなムードを醸し出しながらボンドの反応を楽しんでいる様子……ところがボンドは、
「こんなの初めてじゃないし」
と涼しい顔でシルヴァのセクハラを切り捨てます。

えええ? 「初めてじゃない」とは……!?
これは、全世界からツッコミが入って当然の事態です。

後日ダニエル・クレイグが「ボンドはゲイではない」とバイセクシュアル説を否定したことで、初代ボンド以来の「無類の女好き」という路線はかろうじて守られたわけですが、揺るぎなかったボンドのセクシュアリティに『スカイフォール』が思いがけない波紋を投げかけたことはたしか。
本作でのベン・ウィショー版Qの登場も、何やら意味深なものに思えてきますよね。

『スペクター』でのQの意味深発言の真意は?

Qはベン・ウィショーだからゲイのイメージを持たれているだけ? それとも裏設定としてもゲイなんでしょうか?
実はQちゃん、『スペクター』の中でセクシュアリティに関わりかねない発言をして、海外ではちょっとした話題になったようなんです。
その発言というのが、ボンドに対するこちらのセリフ↓

“M wants my balls for Christmas decorations.” 

直訳すると、「M(レイフ・ファインズ)はボクのballsをクリスマスの飾りに欲しがってるんだ」

ボール? ああ、クリスマスツリーに飾る丸いやつでしょ? と軽く流しちゃいけません。

クリスマスツリー2
(C)photolibrary

“balls”には、男性の体の一部の意味があります。そう、ニコイチなので複数形なんですね……画像はお見せしませんけれど。

このセリフ、字幕では省略されていたために、日本ではほとんど話題になりませんでしたが、こういう微妙な部分こそ、華麗に翻訳していただきたいところ……一見些細なセリフでも、今後の伏線になる可能性はありますからね。

それにしても、ただでさえひじょ~に思わせぶりなセリフが、それを放った主がQだということで一層意味深に。
当然Mのセクシュアリティも揺らぎ始めるし、聞きようによってはQがボンドにさりげなくアプローチしているようにも?(はたまたQの単なる天然発言のようにも?)
製作者サイドの事情を深読みすれば、ボンドの女好き路線を死守する代わりに、QやMのセクシュアリティに注目を向けさせた、とも受け取れます。

Qは「007」シリーズのダークホース?

ベン・ウィショーは、セクシュアリティを生かして独自のポジションを確立しているだけでなく、舞台で鍛えた演技力に定評がある人気俳優。それだけに、Qは存在感もなかなかです。
しかも、ここ数作の傾向として情報システムがストーリー展開上重要な要素になっていることを考えると、システムのスペシャリストであるQは今後ますます活躍する予感……そして、スパイものでは、存在感ある人物ほど敵役に転じる可能性が高くなる、という意味でも、注目したい人物です。

はたして、『スペクター』でのQの発言は、次回なんらかの展開につながるんでしょうか?
気になる次回作『Bond 25(原題)』の公開は、2019年秋以降とか。

まだまだ先で待ちきれないほどですが、過去作の未回収ネタを拾いながら次の展開を予想するのも、続編を待つ時間の楽しみのひとつですよね。

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  • Hideko
    4.0
    原題: Spectre またしても冒頭のサム・スミス ”Writing’s on the Wall” に心を鷲掴みにされました。 このシリーズ、いかにもというテーマ曲より、逆に切ない曲が似合うと思うのです。 超有名なメインテーマとの対比ですね。 レア・セドゥが列車のディナーの席に現れた時の衝撃。何ですか⁈ あの年であの妖艶な美しさは!かといって若いのでフレッシュな魅力も保ちつつ…。 ダニエル・クレイグのボンド以外は殆ど観ていませんが、最高のボンドガールではないでしょうか? 次回作、楽しみです!
  • ざきお
    4.2
    次回作も!ずっと見ていきたい映画。
  • からげんき
    3.1
    ☆やぶさかではない☆ 前作のスカイフォールがとんでもねぇクオリティのボンド映画だったのでかなり期待値高かったんだけど。うん、まぁこんなものかと思ってしまった。 色んなレビューを聞いてると今作はどちらかと言えば過去のボンド映画への原点回帰風味が強いそうで、シリアスになりすぎたシリーズを軌道修正してる節がある。 なので、やってることが結構馬鹿。 ボンドが雪山行ったり砂漠行ったりするけど、あまりドラマ性がなく、派手なアクションシーンをみて「おぉ」で終わる。 自分は個人的にスパイが山や砂漠に行くのは好きじゃないんですねぇ…なんか潜入要素が薄まりアクション全振りの映画になるから。 実際に砂漠のど真ん中の敵の秘密基地でドンパチやるところとかまぁまぁ頭悪いし、話が後半になるにつれてクリストフ・ヴァルツ演じる敵の親玉の威厳がなくなる。 会議のシーンとかめちゃくちゃよかったのに。尻尾が掴めない悪の親玉がなんでいきなり現場主義に鞍替えしたのか。 あと予告でもあった死者の日のメキシコシティで潜入捜査するところ。衣装のセンスもあってすごくスタイリッシュだと思ったら一瞬で変装脱いで追いかけっこするし、全体を通しても緊張感がない場面が多いというかなんというか。 好きな要素は 僕の大好きなクリストフ・ヴァルツとレア・セドゥが出てるところ。 前作の悪役チラ見せ(ドミニク・グリーンなんていなかった) 狭い路地で煽り運転するところ。 飛行機からこんにちは ヘリコプターぐるぐる 会議のひそひそ まぁ、これはこれで違った方向性で楽しめるのでやぶさかではない。ただ前作が最高すぎたのが不幸だったかな。 慰めの報酬よりはマシ。
  • らげんと
    3.5
    原作返りした"007"シリーズの集大成として、過去の"007"へのオマージュ間をほんわり漂わせた一作。 スリル満点でイロイロ面白かったんだけど、多分にギャグのつもりじゃないエピソードにすら笑いが取れてしまったあたり好みの問題とは思うけど、コレでいいのかと思わずにはいられなかったり。エラい地味なボンドガールだなと思ったレア・セドゥも好みの問題だけどもが。 ともあれ、この間"レイヤーケーキ"を見たばかりのせいか、ダニエル・クレイグのナイスミドルぶりばかり気になって仕方なかったり。イヤ、好き勝手やってるっぽい"00"稼業も大変なんだねって説得力にはなってたけど。 それにしても……ダニエル・クレイグの続投が決まったって話を聞いたような気がするけど、どうするんだろうコノ流れ。
  • みーしゃん
    3.7
    大味!だがそれが良い。
「007 スペクター」
のレビュー(37250件)