『オクジャ』ポン・ジュノ監督来日、主演アン・ソヒョンは「監督が何よりも最優先!」

韓国発のモンスターパニック映画『グエムル -漢江の怪物-』(06)で国内外にその名を知らしめた鬼才ポン・ジュノ監督が、Netflixさらにはあのブラッド・ピットとタッグを組んで発信する最新作『オクジャ/okja』。

その来日記者会見が22日行われ、ポン・ジュノ監督と主演のアン・ソヒョンが登壇しました。

オクジャ

ポン・ジュノ監督の実に4年ぶりとなる新作は、ブラッド・ピットが代表を務める「プランB」が制作、「ナルニア国物語」シリーズなどで知られるハリウッド女優ティルダ・スウィントンや『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールなどの演技派が出演していることでも大きな話題となっているアドベンチャー巨編。

今作について監督は、自身初の“ラブストーリー”だと明言。大きくてやさしい動物と美しい少女への愛を込めて作ったと明かしました。

主人公の少女・ミジャに大抜擢されたアン・ソヒョンさんは、2,100人の中から選ばれたシンデレラガール。しかし彼女の起用は“当然のことだった”と監督は言います。

「オーディションが進む中でも、ソヒョンはつねにリストのトップにいました。オーディション以前にすでに会う機会があったんです。ある作品で観た彼女の演技がとても印象的で、オーディションが進んでいく中でも、共同プロデューサーのティルダ(・スウィントン)も私も、ソヒョンが特別な子だという気持ちが消えることはありませんでした」。

オクジャ

ところが肝心のソヒョンさんは、「ミジャ役にキャスティングされたと聞いたとき、2,000じゃなくて1/20の間違いでしょ?と思いました。きっと映画の配信がはじまってから、じわじわ実感が湧いてくるんじゃないかな」と笑顔を見せました。

ポン・ジュノ監督に対する印象についてソヒョンさんは、「こんなに俳優を気遣ってくれる監督はいるんだろうか?と思うくらい、私たちへの気配りをしてくれました。これからたくさんの監督とお会いするでしょうが、ポン・ジュノ監督のような監督はいないと思います」と、強い絆で結ばれている様子。

今後、日本を含めた海外進出も機会があればチャレンジしたいと語るソヒョンさん。宮崎駿監督作『ハウルの動く城』や『となりのトトロ』、新海誠監督作『君の名は。』などが大好きだそうで、「日本でも女優をやってみたい。『君の名は。』の三葉のような役を演じてみたい」と明かし、「私を必要だと思ってくれる監督がいらっしゃれば、ぜひ挑戦したいです」とアピールするも「でもポン・ジュノ監督のオファーが最優先です」とにっこり笑いました。

オクジャ

すると監督は「よろしくおねがいします」と日本語で応じました。

そんなポン・ジュノ監督も宮崎駿監督をはじめ、たくさんの日本人監督に影響を受けた人物のひとり。本作『オクジャ』も、「未来少年コナン」の女の子バージョンをイメージしたとか。また、ミジャとオクジャがニューヨークのど真ん中に登場するシーンは、「純朴な子供が資本主義のど真ん中に立つというところで、押井守監督の『イノセンス』に登場するパレードのシーンを参考にしました」と明かしました。

オクジャ

Netflixという新たな映画の形に挑戦したポン・ジュノ監督ですが、「大きなスクリーンで多くの人が一緒に観て、泣いたり笑ったりするのが最もすばらしいという考えに変わりはありません。しかし、テクノロジーの飛躍・発展によって、自宅でハイクオリティな映像を楽しむこともでき、それも新しい形ではないかとも思うのです。

60年代にテレビが登場したときにも、映画の時代は終わったと恐怖した人々がいましたが、実際にはそんなことは起こらず、現代でも共存しています。今後も、映画とオンラインストリーミングは、平和に共存していくのではないかと考えています」と映像表現の可能性を語りました。

オクジャ

Netflixオリジナル映画『オクジャ/okja』は、6月29日(木)より全世界オンラインストリーミングスタート。

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    記録
  • 千年女優
    3
    世界的企業のミランド社が新種の生物を世界中の酪農家へ配布しての成長度を競うコンテストを開催し、その内の一頭で韓国の山奥で放し飼いにされ少女ミジャの友達として大きく成長した「オクジャ」を巡って、ミランド本社と動物愛護団体ALFを巻き込んだ大きな騒動が勃発する様を描いた、ポン・ジュノ監督によるNetflix作品です。 前作『スノーピアサー』と同様にアメリカの制作会社や新たにNetflixをも巻き込んで制作された作品ですが、ポン・ジュノ監督らしいユーモアや社会風刺の要素を始めに多角的な楽しみ方の出来る独創的な作品で、『スノーピアサー』のような分かり易さのない本作を説得した監督自身や、それを許したNetflixの勢いや強さを感じます。 ただ描くテーマは『銀の匙』の様な食育面もありますが、結論のない難しいものを扱っています。食が生きる上で不可欠の行為である以上、突き詰めると死を選ぶか「腹は減る。言えることなど何もないのだ」(『レベルE』)と開き直るかしかありません。「人はパンのみにて生きるにあらず」の証明は2000年を経て尚あまりに困難な命題です。
  • Nobhalford
    4.1
    記録
  • holly
    3.6
    食肉の問題って、子供にどう伝えていくべきか難しい。 これまでは、身体に必要なんだと思って 良かれと思って与えてきたし、 そうして本人も食べたがるように育ったし。 けれど今分かりうる色んな現状を伝えたら、ほんとうにショッキングだと思うし、 自分だってショッキングで目を背けたいくらいだし。 でも伝えるのを先延ばしにすればする程、 もしかしたら子供は「もっと早く教えて欲しかった」と思うかもしれない。 悩むなあ。
  • Fu
    4.3
    結局命の選別してるんだよね…
オクジャ okja
のレビュー(15640件)