映画『レディ・プレイヤー1』の原作小説「ゲーム・ウォーズ」は、80年代のポップ・カルチャーを愛した男ジェームズ・ハリデーが作った新世代VRワールド[オアシス]をめぐる物語。日米の映画やコミックやアニメやゲームのキャラクターが入り乱れるため、版権をクリアするのが難しく、映画化は不可能と言われていた。
しかし、巨匠スティーブン・スピルバーグが製作・監督することで、各社は喜んでキャラの使用を承諾、オールスター夢の競演が実現! 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンと『アキラ AKIRA』の金田のバイクと、マッハ号とバットモービルが、キングコングに追われながらチキチキ・カーレースという自分で書いててどうかしているような場面からスタート!ただ、原作に登場するウルトラマンは、製作期間中に版権をめぐる裁判中だったため、出てきません。残念!
■キャラクターの著作権を持つ様々な日本の企業がスピルバーグならということで使用OKが出たらしい。まさに彼にしか作れない映画で劇中色んな日本のキャラクターが登場する(ぱんだマンさん)
■VR空間「オアシス」の中の全シーンにとんでもない細かい情報が詰め込まれてて、1コマ1コマ一時停止して「ここにリュウがいる!」「ロボコップがいる!!」「けろっぴとバッドばつ丸がいるっっ!!!」って探すゲームがしたかった(YukiMakinoさん)
『レディ・プレイヤー1』という映画自体が観客参加型のアドベンチャー!
『レディ・プレイヤー1』では、全世界の人々が、創始者ハリデーが[オアシス]に隠したキーを探している。それを全部見つけたら、[オアシス]運営の権利とハリデーの遺産56兆円を受け継ぐことができるから!観客は主人公たちと一緒に謎を解き、アドベンチャーを体験することになる。
さらに、映画には100を超えるキャラクターが画面の隅々にまで詰め込まれ、一度観ただけで全部見つけることは不可能。つまり、この映画自体がイースターエッグ(隠れキャラ)探しにもなっていて、何度も楽しめるわけ!
■前後編に分けても良いくらいのボリューム感。予告編にて見受けられるイースターエッグ(映画やゲームの元ネタ)は全体の3%にも満たないくらいのお祭り騒ぎ(ツジムラアツシさん)
■1回観たくらいじゃ見逃すので1回目は内容をしっかり2回目はキャラ探しがいいとおもう(mieさん)
ゲームやアニメだけじゃない、ホラー映画ファンも狂喜!
80年代はニンテンドーやアニメだけじゃない。ホラー映画ブームの時代でもあった。そして、スピルバーグ自身がホラー映画マニアだから、そっちのネタもがっつり入れて来た!ここじゃ書けないけどな!スピルバーグの残虐描写は世界の映画界一の凶悪さだけど、今回はよい子も見られるよう抑えめ。
でも、血だけはタンクローリー1台ぶん流れるぞ(マジで)!あと、アメリカでは映画の中で「F××K」を2回言うとR指定(18歳未満お断り)になってしまうので、この映画では一回だけ、そのマジックワードが叫ばれる。それは、あのホラー映画キャラとライムしてるんだ!
■本編の中で引用されている映画は、原作と異なるのだが、これがまた!最高なチョイスだった。怖さもきちんと表現されているが、笑えるポイントもばっちり押さえている(タミキーリさん)
■第2のキーを手にするためにやって来たのは、見覚えのある建物に、見覚えのある少女達‥見覚えのある部屋、あーこれ以上は言えない‥(まっどしーがるさん)
ヴァン・ヘイレンからニュー・オーダーまで、音楽は80年代ベスト・ヒットUSA!
タイトルバックに流れるのはヴァン・ヘイレンの84年のメガヒット「ジャンプ」! その他、A-HA、ジョーン・ジェット、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ホール&オーツ、ビリー・アイドル等々の80年代ヒット・ポップスの乱れ打ちで、「ベスト・ヒットUSA」世代は号泣必至! 選曲はちょっとベタすぎるし、ディスコで『サタデー・ナイト・フィーバー』の「ステイン・アライブ」が流れるのは正直ダサいが、まあ、スピルバーグはパリピと一番遠い人だから勘弁してやってくれ! あと、劇伴音楽のほうの作曲はスピルバーグ製作の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のアラン・シルベストリ!
■1980年代の音楽などなど監督のこだわりというか愛が感じられてすごい好きだった。戦闘シーンで”We’re not gonna take it”流れた時は個人的にすごいアガった笑笑(ななちむ)
■サントラは納得のアラン・シルベストリ。バック・トゥ・ザ・フューチャーのようにファンタジックでコミカルなシルベストリ節がハマってます(ギュンさん)
■遠い未来の話ではあるけれど、80年代の音楽が恥ずかしいくらい惜しげも無く使われ、中でもやはりブルー・マンデーが流れるシーンは個人的に感慨もひとしお(リグレットさん)
■オープニングの「Jump」に始まり、音楽の趣味がガッチリハマった! ポップカルチャーオタクにはバイブルになるんじゃないかと思えるほどの作品だった!(DaiSugiさん)
世界の誰よりも日本のファンだけが最高に熱狂できるクライマックス!
「ストリート・ファイターⅡ」など日本生まれのキャラが満載の『レディ・プレイヤー1』だが、特にクライマックスでは、既に報じられているように、機動戦士ガンダムが登場! しかも、戦う相手は日本を代表する×××××!高校生だった頃の自分に教えたい!「40年後にはハリウッド映画でガンダムと×××××がバトルして、しかも監督はスピルバーグ」って!きっと「うそつき!」と言われるけどな! 日本人ゲーマー役の森崎ウィン君が叫ぶ日本語のセリフでは背筋に電流が走るような感動!それは、日本 のファンにスピルバーグがくれた素晴らしい贈り物だ!
■特にガンダムが出てくるシーンはヤバかった!スピルバーグ監督、ほんとわかってる。あらためて天才だと思いました(スーさん)
■森崎ウィン君の日本語のところかっこよかったなー!(RYOSUKEIKEDAさん)
スティーブン・スピルバーグを探せ!
そもそも80年代ポップ・カルチャーで誰よりも大きな存在はスピルバーグ。当然、原作にはスピルバーグ作品だけでなく彼自身まで登場するが、照れ屋のスピルバーグは『レディ・プレイヤー1』から自分を登場させなかった。
その代わり、[オアシス]を創造したハリデー(マーク・ライランス)のキャラクターがどう見てもスピルバーグなのだ。シャイでおどおどしたオタクで、でも、素晴らしい創造力とチャレンジ精神で[オアシス]を作り上げたハリデーは、『未知との遭遇』『ジュラシック・パーク』などでSFXとCGを発展させ、現在のバーチャル・リアリティの基礎を築いたスピルバーグと重なる。
それにハリデーの少年時代の部屋は、スピルバーグの『E.T.』などで描かれた子ども部屋そのもの。そんなハリデーにスピルバーグが語らせたメッセージは?答えは映画館で!
■ここ数年、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ストレンジャー・シングス』『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』など、80年代レトロスペクティブなエンターテイメントの良作が続いてきたが、ついに真打ち登場といった感じ。なにしろ、80年代のポップカルチャーそのものを作ったと言っていいスピルバーグ自身の作品なのだから(YSKさん)
■最後のあの方の台詞がスピルバーク自身が語っているようにも聞こえて切なかったです(hiroさん)
■スピルバーグ監督ありがとう!(溶鉱炉の中でサムズアップしながら)(ゑむ仁さん)
◆映画『レディ・プレイヤー1』information
あらすじ:いまから27年後の世界。人類はゴーグル1つですべての夢が実現するVRワールド[オアシス]に生きていた。そこは、誰もがなりたいものになれる場所。無敵のヒーローやハーレークイン、キティだってなれる夢の世界! ある日、オアシスの天才創設者からの遺言が発表される ーー「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう」と。突然の宣告に誰もが沸き立ち、56兆円をめぐって、子供から巨大企業まで全世界の壮大な争奪戦が始まった! 果たして想像を超えた戦いの先に、勝利を手にするのは一体誰だ!
上映時間:140分
2018年4月20日(金)GW全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:readyplayerone.jp
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
※記事内のFilmarksユーザーのレビューは2018年4月16日時点のものです。
※2021年11月28日時点のVOD配信情報です。