映画で学ぶ!好きなことをして自由な生活を手に入れる方法

映画好きなサラリーマン。

柏木雄介

好きなことをして生きていくことができたらどんなに良いことか。誰もが考えることだと思います。

今回、ニューヨークでこのひとに写真を撮られることは誇りであるとまで言われている、80歳過ぎのおじいちゃんの生活を描くドキュメンタリー映画をご紹介します。

「私は働いていません。ただ好きなことをしているだけです。」と述べるおじいちゃんの生活は観ている私たちにひとつの憧れの生活を示唆しています。自由でありたいと思うひとに是非観て欲しい映画です。

ビル・カニンガム&ニューヨーク1

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「ビル・カニンガム」って誰?

そもそも、「ビル・カニンガム」とは誰かというと、ニューヨーク・タイムズ紙のファッション・コラムと社交コラムを長年担当する名物フォトグラファーです。ストリートファッション・スナップの元祖と呼ばれ、ニューヨークのストリートファッションを50年にわたり撮り続けています。

ファッションが何より大好きな彼が着ている服は、いつだって青い作業着。毎日のようにカメラ片手に自転車で街へ出て、ニューヨークの街のひとを撮影しています。

あの『プラダを着た悪魔』でもモデルになり有名になった鬼編集長のアナ・ウィンターに「彼のために服を着る」と言わしめるほど、世界中のファッションの愛好家が尊敬する存在が、このおじいちゃんなのです。

80歳を超えた今でも、どんなに雨が降っていてもニューヨークの街へ出て、街行くひとのファッションを撮影する。

「無料で着飾った有名人に興味はない」「大女優を撮らない大バカと言われようが、 撮るかどうかはファッション次第」と言い切り、有名人、一般人関係なく、自分が魅力的だと思ったファッションを撮るという一貫したポリシーを持ち続けています。

いつまでも自分に正直に、ぶれないで自分の仕事に対して決して妥協せず生きています。そんな彼の生き方から私たちが学ばされる、考えさせる数々の名言がありますので少しご紹介します。

働くひとの心を動かす数々の言葉

「金に触れるな、触れたら最後だ」

いつも服は青い作業着。いつもどこに行くにしても自転車を愛用。家は風呂トイレ共同。とにかく安いコーヒーが好き。仕事以外の費用はかけないということが徹底されています。

「金をもらわなければ、口出しされない。全てに通づる鍵だ。」「自由より大事なものはない。」

先に述べたようにビル・カニンガムがぶれない生き方を続けてこれたのは、お金に依存しないで生きてきたからに他ならないと思います。そこまでしてでも、やりたいこと。なぜ続けられるかというと単純です、

「私のしていることは仕事ではなく喜び」

こう思っているからです。

ちなみに、他の名言は公式サイトへ。

80歳を超えても輝き笑顔で仕事をし続けるための秘密

ビル・カニンガムがカメラを撮ることが好きということは大前提ですが、好きなことをするために必要最小限の生活しか求めないというのは大事なことかもしれません。

金銭的な報酬目的で仕事をしていないので、どんなに隣でささやかれても自分の考え、直感を曲げません。そしてそこで培ってきた専門性もまた長い年月を経て身についたものだと思います。そして撮った写真の中から、時代の流れを感じ取り、それを編集して具現化する編集力という専門性もまた必要なものです。

といったように、好きな仕事をするためには、必要最小限の資金で、専門能力を身につけ長期間続けるということが結論になるのですが、決してそれだけではありません。彼の周りに家族、友人、恋人がないことは驚くべき事実ですが、そんなビルによって撮られた写真の被写体は何とも人間らしい輝きを見せています。

きっとファッションだけでなく、ビル・カニンガムはひとが大好きで、そして愛されているからこそ、あのひとを引き寄せる”笑顔”があるのだと思います。それこそが一番大事なことなのかなと感じました。

ファッション業界の中にいますが、決して華やかに生きているわけではなく、ただそこにあるのは”自分の信念を曲げず”、好きなことをするということだけ。私たちにはここまでは徹底できないことかもしれませんし、もしかしたらそこまで他のことを捨てきれないと思われる方もいるでしょう。

ただ、毎日のルーティンでつい何となく仕事をしている自分には到底できないような”彼の素敵な笑顔”がとにかく忘れられません。きっとその笑顔にひきつけられ、たくさんのひとが彼の生活に憧れているのだと思います。

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※2021年12月28日時点のVOD配信情報です。

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  • APOM
    4.5
    当時劇場で観た大好きなドキュメンタリー。久しぶりに観たくなってDVD で。 とにかくビル・カニンガムさんが素敵な人。いつも笑顔で明るい話し方をされるのでこっちもハッピーな気持ちになるのだけども、所々ぐっと胸に迫ってくるものがあってなんだか泣けた。 劇場でも泣いた気がする。 ドキュメンタリー作品もちょこちょこ見てるけど、この作品が一番好きなドキュメンタリーかも。
  • れん
    -
    こういう人がもっと増えるべきな現代
  • ざっきー
    3.6
    2013年、劇場に観に行った、NYのご高齢ファッションカメラマンのドキュメンタリー映画。 この何日か前に観た「二郎は鮨の夢を見る」にも通じるところがあったなあ。好きなことを信念をもってやっている人というのは、イイ笑顔をしてますね。
  • romohi
    4.3
    生き方や哲学がとても、素直で自然なおじいちゃん。 もし、おじいちゃんじゃなかったら変人だけど。 センスを磨いて極めたらこうなるのかも。 知識だけでじゃなくて、知恵と経験、好きなことを自由にする喜び。 coldplayのViva la vidaがかかるとこでシャッター切ってる顔がとても楽しそうだった。 NikonのFM2がいっぱい出てて、Nikon党としては連帯感。
  • Kazuki
    -
    https://twitter.com/tairo/status/1667861205216796672?s=46&t=jd2-R2P9Amz7g5e1ZAcGGQ 彼に撮られることは最高の名誉。 ファッション業界の要人やセレブ、 ハイセンスなニューヨーカーたちが 今もこのお爺ちゃんを愛して止まない。
ビル・カニンガム&ニューヨーク
のレビュー(4270件)