クドカン脚本の映画をもっと楽しむための「3つの法則」

映画は気持ちよく生きるためのヒント

hikari

宮藤官九郎。

彼が脚本を担当した作品は、独特な世界観やリズムを持っていて、それゆえに人々の心をつかんでいる気がします。そして作品を観ていくと、ある3つの特徴のようなものが見えてきました。

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ちなみに、このたび2年ぶりに脚本を手がけた映画『パンク侍、斬られて候』が6月30日(金)より公開されます。そこで今回は、クドカンが脚本を担当した映画作品を味わうための3つの法則を紹介したいと思います。

宮藤官九郎という人物

松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」所属。劇団の作・演出を手がけながら、バラエティの構成作家としても活動。

1999年、テレビドラマ『コワイ童話』の「親ゆび姫」で初めて単独で脚本を手がけ、翌年には『池袋ウエストゲートパーク』で初の連続ドラマの脚本、2001年は『GO』で初の映画脚本を担当します。

ちなみに、『GO』では日本アカデミー賞最優秀脚本賞を、2003年の『ピンポン』、2007年の『舞妓Haaaan!!!』で優秀脚本賞という受賞歴もあります。

その後、2005年の『真夜中の弥次さん喜多さん』、『少年メリケンサック』、『中学生円山』、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』では脚本だけでなく監督も担当。

脚本、監督業のほかにも、俳優として自身が手がけているもの以外への作品に出演したり、ロックバンド「グループ魂」のメンバーとして音楽活動をしたりするなど、クリエイティブに活躍の場を広げています。

法則その1:時間軸の使い方が巧み

クドカン脚本の特徴のひとつが時間。時系列順に追っているように見えて、ミステリーの伏線を回収するときのような、絶好のタイミングで過去の話が登場するなど、時間軸の使い方が絶妙なんです。

GO(2001)

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在日韓国人の高校生・杉原(窪塚洋介)が、日本で生まれたのに在日であることを意識せざるを得ない日々への葛藤を抱きながらも、偶然出会ったちょっと不思議な女子・桜井(柴咲コウ)との甘酸っぱい恋愛を描いた作品。

杉原が朝鮮学校から日本の高校に入学した経緯や桜井がなぜ杉原を知ることになったのか、そのきっかけの部分の時系列。ここが物語のスパイスになるような時間のずらし方をしているので、必見です!

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「木更津キャッツアイ」シリーズ

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人気だったテレビドラマの後日譚を描いた映画作品。『日本シリーズ』と『ワールドシリーズ』の2作が公開されました。余命半年を宣告された主人公・ぶっさん(岡田准一)が、地元・木更津を舞台に、身のまわりで起こるちょっとだけ厄介な出来事を仲間たちと解決に近づけていくストーリー。

ぶっさんの趣味である「草野球」になぞらえ、ぶっさんたちの“表”の出来事と、その“裏”で起こっていた出来事をオチとして描くのが特徴。“表”の出来事が起こっている一方で、パラレルな“裏”の出来事を大胆にさかのぼって描いていく手法が魅力の作品です。

謝罪の王様(2013)

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謝罪師として生きる黒島譲(阿部サダヲ)の元へ依頼された「謝罪」の案件を解決に導くまで、ケースごとに描いていくストーリー。

あらゆる謝罪のテクニックを駆使していくという一見ギャグみたいな物語ですが、登場人物それぞれに関連性があり、すぐにはそれがわからないように作っているのがうまい! 時間軸のずれ方が絶妙なので、すべて繋がったときの快感ったらもう……!と思える作品です。

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ほかにも……

ピンポン(2002)

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