【★4.0高評価】オスカー監督が暴く衝撃の真実!アメリカを震撼させた驚愕の実話『デトロイト』<イラスト4コマ紹介>

ハート・ロッカー』でアカデミー作品賞を受賞、続く『ゼロ・ダーク・サーティ』ではオサマ・ビンラディン暗殺作戦の裏側を描き、現代社会の闇を鋭く抉り出してきたキャスリン・ビグロー監督の最新作『デトロイト』が7月4日にリリースされます。

デトロイト1

ビグロー監督が今回題材に選んだのは、1967年デトロイトで起こった暴動事件。差別が横行する社会への不満が爆発し、黒人たちによる暴動が発生。そんな折、一発の銃声がモーテルから鳴り響き、白人警官や州兵たちによる強引な捜査が始まります。誰かれ構わず暴力を振るい、自白を強要する白人警官の恐怖に耐える若い黒人たち、やがて捜査はエスカレートしていき全米を揺るがす大きな事件へと発展していきます。

Filmarksでスコア4.0の高評価、圧倒的なリアリティある映像と役者陣の熱演によって観客を暴動の中に引き込み、目利きの映画ファンに熱く支持された本作の魅力をイラストとともにご紹介します!

圧倒的リアリティとともに若者たちの悲痛な叫びを表現!

デトロイト_イラスト

デトロイト暴動は、1967年7月23日から27日にかけて発生した大規模暴動。かねてからの警官による黒人に対する不当な扱い、社会全体に根強く存在する差別に苦しめられてきた黒人たちの不満がふとしたきっかけで爆発。この暴動により43人が死亡、負傷者は1,000人を超し、ミシガン州は警察だけでなく州兵までも動員して鎮圧にあたりました。

本作はその暴動の最中に、あるモーテルで起きた事件に迫ります。一発の銃声がモーテルから鳴り響き、狙撃者を探すために白人警官たちが突入、モーテルに宿泊していた若い黒人たちを次々に打ちのめし、なりふり構わず狙撃者を割り出そうとします。その強引なやり口は次第にエスカレートし、ついには全米を揺るがす大きな事件へと発展していく。

デトロイト2

ビグロー監督は、事実を丹念に調べ上げ、モーテルで起こった惨劇を圧倒的なリアリティで再現。観客は狂気に支配されたあの日のモーテルに自分もいるかのように体感することになります。

地獄のような一夜を描くこの40分間は衝撃的であることは言うまでもなく、私たちに人種差別だけでなく、暴力による統治がいかに非人間的なものかを問題提起するシーンにもなっています。

また、事件を追いかけるだけでなく、夢が潰えた若者の悲しみや冷静に対処しようとする黒人警備員の絶望感などが丁寧に描かれるからこそ、観るものの心を打つ映画になっているのです。

豪華役者陣の熱演から目が離せない!

ドキュメンタリータッチのカメラワークの臨場感もさることながら、本作のリアリティは役者陣の熱演によっても支えられています。『スター・ウォーズ』や『パシフィック・リム:アップライジング』など話題作への出演が続くジョン・ボイエガは警官と被害者の間に立たされる複雑な役を熱演。狂気に堕ちた警官たちと恐怖に怯える黒人たちの間で一人冷静かつ誠実であろうとし続けます。

デトロイト3

狂気に駆られた差別主義者の白人警官を演じるのは、『メイズ・ランナー』や『レヴェナント: 蘇えりし者』で知られるウィル・ポールター。「自分の役に嫌悪感を感じる部分もあった」と語る苦しい役を、差別意識の恐ろしさを体現するため心を鬼にして熱演しています。

デトロイト4

作品を彩る名曲の数々に涙すること間違いなし!

モーテルで事件に巻き込まれる、実在のバンド「ザ・ドラマティックス」のメインボーカル、ラリー・リードを演じるのは歌手としても活躍するアルジー・スミス。劇中でもその美しい歌声を披露しています。劇中歌「Grow」には、アルジー・スミスとともに、ラリー本人も参加。演者と本人による夢のデュエットが実現しました。

デトロイト5

また、人気ヒップホップバンド、ザ・ルーツも「It Ain’t Fair」を提供。さらに1967年当時の雰囲気を再現するため、ザ・ドラマティクスやマーヴィン・ゲイ&タミー・テレル、ジョン・コルトレーンなどの楽曲も使用されており、そんな数々の名曲も作品の大きな魅力となっています。

キャスリン・ビグロー監督の最高傑作と名高い『デトロイト』は、7月4日よりBlu-ray&DVDリリース!

◆映画『デトロイト』 information

デトロイト7

あらすじ:1967年夏、デトロイト。暴動で街が戦場と化す裏側で、世界を揺るがす“ある事件”が起きていたー デトロイトの暴動発生から2日目の夜、ミシガン州兵隊の集結地付近で銃声の通報があり、デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊が、アルジェ・モーテルの別館に捜索押収のため乗り込んだ。何人かの警官が捜査手順を無視して、モーテルの宿泊客たちに不当な強制尋問を始めた。この尋問で、誰彼構わず脅迫し自白を強要する「死のゲーム」が展開されていく・・・。

上映時間:142分

2018年7月4日Blu-ray&DVDリリース!

発売元・販売元:バップ
公式サイト:http://vap.co.jp/detroit/

Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】

 

※2022年2月20日時点のVOD配信情報です。

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  • 淀川コーエン
    4.5
    抗議デモが起こるたびに思い出すこの映画。 人間が人間に行った行為に対してここまでの嫌悪を感じることはめったにない。キャスリン・ビグロー監督、おそるべし。 見るのがホントにしんどい映画だけど、見るべき映画だと思う。
  • いじみ
    -
    視聴中
  • 上上
    4.8
    あの、つんく眉め...ホンマ。演技が上手いのはわかりますが、ほんま憎たらしい😡 まさに吐く裁判です。どんな時代に国やねん。 最後にラリーさんの選んだ道が、せめてものわずかな抵抗で、素晴らしくて泣けましたが。やはり腹立たしさが勝ります。
  • タカヤマ
    2.7
    スコア4.5以上・・・超傑作!超おすすめ! 4.0〜4.4・・・名作。おすすめ。 3.0〜3.9・・・お暇ならいいと思います。 2.0〜2.9・・・僕はあんまり、でした。 1.9以下・・・時間の無駄だと思います。 デトロイト暴動における狂気の人々。事実はもっと悲惨だと思うが、とは言えここまでやる必要があるのかというくらい辛いシーンが長い。これはとても難しい問題だし、僕も答えは出ていないけど、映画はただただ観客に苦痛を与えるだけではいけないと思う。もちろんその苦痛があるからこそ得られるものもあるのかもしれないが、その苦痛の量と得られるもののバランスが重要な気がして、これは前者ばかりが多すぎた気がする。どんなに悲惨な悲劇でもそこに透き通るような美しさがあったり、どんなに激しい惨劇でもインモラルな甘美さがあったり。この映画はそういう魅力を感じなかった。あんなひどい言葉、聞いていられない。事実であったとしてもそれを克明に再現すればいいということではないと思う。しかし、この映画の熱量はすごい。
  • Keshi
    3.6
    どうして”差別”は起こるのか... 肌の色はなんの関係があるのか。 皆流れている血は”赤”である
デトロイト
のレビュー(18732件)