『セッション』ほか話題の映画で考える人生論~「人生において出逢うべき3人」とは~

映画と音楽は人生の主成分

みやしゅん

ついにあの超話題作『セッション』のレンタルがはじまりました。アカデミー賞助演男優賞など数多くの賞を受賞した本作は、主人公が鬼教師と出逢うことで成長していく姿が描かれたものです。

『セッション』を観て、少し前にとあるバラエティ番組において、心理学者の方が「人生において3人の人に出逢うことが重要である」と話しているのを思い出しました。

その3人とは、以下のような人です。

1.「先生」とよべる尊敬できる人
2.「双子」といえるような人生の苦楽を共にできる人
3.「鏡」のように自分を映し出して成長を確認できるような人

そこで今回は『セッション』のレンタル開始も記念して、人生において出逢うべき3人について他の映画と共に考えていきたいと思います。

先生とよべる人~『セッション』における鬼教師~

人生には、まず「先生」とよべる尊敬できる人が重要です。『セッション』では、世界的なジャズドラマーを夢見て音楽大学に入学した主人公ニーマンの前に、鬼教師であるフレッチャーが立ちはだかることで、物語がはじまります。

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このフレッチャーの鬼教師っぷりは大袈裟に思えるかもしれませんが、実際にこのような人はいます。

私自身、吹奏楽やオーケストラでの演奏活動を通して出逢ってきました。しかしこの『セッション』を観ていてもわかるように、鬼教師と言われる人にも人間らしさがあり、そこが不思議と魅力的です。

身を滅ぼす一番危険な言葉は「上出来だ」

フレッチャーは不器用ながらも彼の才能を認めているのではないでしょうか?そうでなければ、自身の門下生として招き入れることはないはずです。そう考えると、毎日のように浴びさられる罵声も、実はニーマンの成長のためのものであることがわかります。

その証拠に、絶賛されているラストシーンでは、ニーマンとフレッチャーとの間には目には見えない絆のようなもので結ばれています。

フレッチャーは「身を滅ぼす一番危険な言葉は"上出来"だ」とニーマンに話しています。若い頃には自分自身の才能にうぬぼれて自分を甘やかしてしまうこともあるでしょう。しかし、天才も影では血が滲むような努力をしています…そう、誰にも見えないところで。

そうした自分では気づかないことに気づかせてくれる存在、ニーマンにおけるフレッチャーのような存在は、私たちにも必要なのです。

双子のような人~『きっと、うまくいく』における異端児~

次に、人生には「双子」といえるような人生の苦楽を共にできる人が重要です。近年注目されているボリウッド作品『きっと、うまくいく』では、異端児とも言えるランチョーがそのキーパーソンとなっています。

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インド屈指の大学に入学したファルハーンとラージューは、自由奔放なランチョーに出逢います。彼らはハチャメチャなことをしては学長たちから“3バカ”と呼ばれ、常に学内で邪魔者扱いをされるように...。

そんな彼らですが、様々な苦楽を共にしていく中で互いを成長させていきます。特にランチョーはファルハーンとラージューの人生を切り開いていく重要な存在へと変わっていく姿は見所の1つです。

魔法の呪文“Aal Izz Well”

「オール・イズ・ウェル(うまくいく)」が口癖のランチョーは、友人が悩んでいるときにバカなことをして笑わせてくれます。何かうまくいかないときや悩んでいるときに、バカなことをして笑わせてくれる友人は「きっと、うまくいく」と背中を押してくれる存在なのです。

この映画を観ればわかりますが、彼らは本当に双子(この場合は三つ子) のよう。常に一緒に笑っていられる大事な仲間に、すぐに会いたくなる、そんな素敵な映画です。

鏡のような人~『ウォールフラワー』における変わり者2人~

最後に「鏡」のように自分を映し出して成長を確認できるような人が重要です。青春映画『ウォールフラワー』では、「はみ出しもの」という共通点を持ちながら、主人公たちが不器用ながらも少しずつ成長していく姿が描かれています。

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高校に入学したばかりの主人公チャーリーが、サムとパトリックと出逢うことで大きな転機を迎えることに...。サム役には『ハリー・ポッター』シリーズで一躍人気者となったエマ・ワトソン、パトリック役には『少年は残酷な弓を射る』で実力を見せつけたエズラ・ミラーが抜擢されています。

さよなら、壁際の僕。

チャーリーは心に傷を負い、周囲に気づかれないように日々をやりすごす「ウォールフラワー(壁際の花)」。しかし、そんなチャーリーにも魅力はある…それを引き出して、傷を負った彼を前進させてくれたのがサムとパトリックでした。

時に互いを傷つけあうこともあるかもしれません。けれど、あなたの魅力に気づいて、見守ってくれる存在、それは最も大事にしなければならない存在です。今までも、これからも大切にすべき存在はあなたの身近にいるかもしれません。

人生で出逢うべき3人

意識はしていなかったけど、人生において出逢うべき3人、あなたもどこかで出逢っているはずです。

それが“これまで”のことか、それとも“これから”のことなのかはわかりません。ですが、是非、そんな人たちへ素直に「ありがとう」と伝えてみてください。あなた自身の力だけでなく、周りの支えがあって初めて“あなた”なのですから…。

今回紹介した3つの作品は、周りの人への感謝の気持ちを改めて思い出させてくれるので、良かったら是非チェックしてみてください!

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  • golmiya
    4.2
    鬼教師が良いやつか悪いやつか最後までわからなかった。
  • makoto
    4.2
    『セッション』 記憶に残る映画でした。 音楽作品で、しかも『ジャス』のような歴史もありコアなファンもいるジャンルは、評価の賛否が分かれるところだと思います! なに一つ楽器の弾けず、楽譜も読めず全く音楽に精通していない私個人の評価としては、非常に面白い内容の映画でした。 音楽的なものは全く分かりませんが、映画としては見応え見所がありました。 特に観ているこちらがドキドキするような、JKシモンズの鬼教師の鬼演技❗️ ストーリー展開も意表を突かれる部分もあり、何よりラストの演奏は引き込まれる物がありました。 映画としては✨高評価✨でよいのではないでしょうか! ちなみに私は観終わってから気づいたのですが、監督・脚本は『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼルでした❗️ 個人的にはこうゆう発見も映画の楽しみのひとつです🎥 あとニコル役のメリッサ・ブノワが可愛いです♪ 一見の価値ありです👀
  • Azul
    3.7
    記録用
  • poteo
    3.9
    音大を舞台に熱血スパルタ先生とトップジャズドラマーを目指すの生徒との交流というかぶつかり合いの話。話もキャラも熱いのだが、どうして音大でジャズを題材にしたのか?若干の疑問が残る。コレは私的な考え方と思うが、先生の指導方法ではなく内容に賛同出来ない所がノイズだと思う。作中、先生が「リズムが遅いか?速いか?」と生徒に問い詰めるシーンが多いが、アレではあの先生のとって優秀なジャズ奏者とは人間メトロノームになってしまう。設計やプログラミングだと正確で早い作業という正解が有るが楽器の演奏となれば楽譜を越えて聴く人に刺さる演奏が要求されると思う。正確なデッサンのみが優秀な絵描きなのか?世界的なヴォーカリストは声楽的に正確さだけなのか?アレンジやライブステージのアドリブも含めて描写されて無かったのが賛同できない部分。特にジャズにはその要素は強く求められると思う。アドリブのみで演者同士の掛け合いを楽しむフリージャズなんて楽譜自体が無いからね。いっアレンジやアドリブを必要としない題材にするか、リズムの定速打ちは完璧だがアレンジやアドリブに苦悩する事にフォーカスを当てると良い作品になっていたと思う。
「セッション」
のレビュー(136794件)