今宵もやって参りました13日の夜。
B級映画と廃墟をこよなく愛すやすゆきが、オススメのホラー映画を独自のカテゴリでご紹介。
夏本番、毎日厳しい暑さが続きますね。その暑さにも負けない日本映画界のホットな話題といえば、上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』の大ヒット! 公開当初はたった2館からの上映だった本作も、今や全国150館で上映されるほどに拡大。300万円という超低予算で製作されたことも話題となっております。
そこで今日は、『カメラを止めるな!』にも負けず劣らずの超低予算でありながら、ハイクオリティで話題となった映画5本をご紹介いたします。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)
製作費:約600万円
大学の映画学科に在籍する三人の学生は、魔女伝説を題材としたドキュメンタリー映画を撮影するためブラック・ヒルズの森へと向かった。そこで彼らを待ち受けていたのは想像を絶する恐怖だった!……的な作品。
POVの先駆けともいえる本作は、低予算映画としても有名な作品。森を舞台とした見えない恐怖が作品に独特の閉塞感を与え、観ている人が思わず息を飲むようなスリリングな展開が魅力です。公開当時はSNSの口コミなどがなかったにも関わらず、話題が話題を呼び日本でもヒットした1作です。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『パラノーマル・アクティビティ』(2007)
製作費:約150万円
ミカとケイティは夜な夜な自宅で発生する怪奇音に悩まされていた。その犯人を暴くため寝室にカメラを設置。翌日、録画された映像を確認すると、そこに映し出されたものは……的な作品。
後にシリーズ化された本作も低予算映画として有名ですね。作品の大半が寝室の固定カメラに登場人物2人という圧倒的なコスパ! また少ないカット割ながら飽きさせない仕組みが豊富で、目をそらすと怪奇現象を見逃してしまうのでは!?と常にワクワクできる作品です。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『ファウンド』(2012)
製作費:約80万円
少年マーティンが兄の部屋で見つけたのは、女性の頭部が入ったバッグだった。
妙な好奇心にかられたマーティンは誰にも言わず、たびたび部屋に忍び込んではそれを眺めていた。しかし、同時に込み上げてくる兄への恐怖心。その思いとは裏腹に、いつも優しい兄。果たして本当の顔はどっちなのか……的な作品。
しっかりと作り込まれたストーリーとグロい描写が印象的な本作は驚愕の予算80万円! キャストは全員無名な役者さんですが、役柄もピッタリで観ているうちにどんどん感情が持っていかれます。海外で高い評価を得たのも納得です。
『サイレント・マウンテン』(2011)
製作費:約50万円
都会の喧騒を忘れるため、ウィノナは帰省し山荘で休暇を過ごしていた。買い物ついでに立ち寄った馴染みのバーで元カレと再会、彼の友人も招いて山荘で飲み直すこととなった。しかし、そこに現れたのは凶悪な殺人鬼だった!……的な作品。
50万円で製作された映画として、ホラー映画マニアの間で話題となった1作。さすがに粗さが目立つ部分もいくつかありますが、殺人鬼の風貌や特徴的な惨殺シーンは、アイディアに物を言わせたB級名作と言っても過言ではないでしょう。
Rakuten TVで観る【登録無料】『コリン LOVE OF THE DEAD』(2008)
製作費:約6,000円
ゾンビワールドと化した世界で主人公コリンはゾンビに噛まれてしまう。次第にゾンビへと変わっていくコリンは薄れゆく意識の中、大切なあの場所を目指し歩き始める……的な作品。
2008年製作の本作。私も4年ほど前に鑑賞しましたが後に知った予算6,000円! それでありながらゾンビの数やグロテスクなシーンの描写は、他のB級映画に劣っておらず驚きです。さらにゾンビ側の視点で描かれる展開と胸に刺さるラストで満足度の高い1作です。
■まとめ
いかかでしたか?
B級映画の醍醐味でもある低予算。
有名なキャストが出演していない! カット数が極端に少ない! CGがガビガビ! この町人口少なっ!!など、観ていて残念な部分はたくさんあります。しかし製作陣の情熱やアイディアで時にはとんでもない名作を生み出すこともあります! そう時には……。
B級映画と侮るべからず! 皆様も是非、素敵なB級映画を見つけてくださいね。
※製作費はWikipediaや海外サイトなどを参考にしております。
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