第94回アカデミー賞で「作品賞」「助演男優賞」「脚色賞」の3部門を受賞し、世界各国の映画賞を総なめした『コーダ あいのうた』が、2023年6月16日に金曜ロードショーにて地上波初放送。
本記事では、『コーダ あいのうた』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめてご紹介します。
『コーダ あいのうた』(2021)あらすじ
家族の中でたった⼀⼈の“聴者”のルビーは「歌うこと」を夢みていた。陽気で優しい家族のために幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。そんな中、新学期に選択した合唱クラブで、名門音楽大学の受験を勧められるが、ルビーの歌声が聞こえない両親からは才能を信じられず大反対されてしまう。
『コーダ あいのうた』キャスト一覧
※()は、吹き替え版キャスト
ルビー・ロッシ/エミリア・ジョーンズ(野村麻衣子)
「歌うこと」を夢見る高校生。自分以外の家族がろう者で、幼い頃から家族の通訳をおこなっている。
フランク・ロッシ/トロイ・コッツァー
漁業を営んでいる。ルビーとレオの父親。
ジャッキー・ロッシ/マーリー・マトリン
ミスコンに出たこともある、お洒落で明るいルビーとレオの母親。
レオ・ロッシ/ダニエル・デュラント
父親と共に漁業を営んでいる。ルビーの兄。
マイルズ/フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(玉木雅士)
ルビーが密かに憧れている同級生。合唱クラブの秋のコンサートでルビーとデュエットを歌うことになる。
ヴィラロボス先生/エウヘニオ・デルベス(松本保典)
音楽教師で合唱クラブの顧問。ルビーの才能を見出し、名門音大に推薦するために放課後の個人レッスンを申し出る。
その他キャスト
スタッフ
■監督・脚本:シアン・ヘダー
『コーダ あいのうた』見どころ
フランス映画『エール!』(14)のハリウッド版リメイクである本作。タイトルのコーダ(CODA/Children of Deaf Adults)とは、耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子どもの意味で、⾳楽⽤語の楽曲や楽章の締めを表す「新たな章の始まり」という意味も込められている。生活の中でぶつかる困難に対して支え合い、コーダとして生きるルビーの夢と家族が一つになる姿に胸を打たれる一作となっている。
主演のルビー役を演じたのは、8歳から子役として活躍し『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』(11)、ドラマ「ロック&キー」シリーズなどに出演したエミリア・ジョーンズ。手話トレーニングと共に9か月間ボイストレーニングを行い、感動的な歌声を披露している。
監督・脚本は『タルーラ 彼女たちの事情』(16)などのシアン・ヘダー。監督は、「耳の聞こえない人の役があるのに、耳の聞こえない優秀な役者を起用しないというのは考えられなかった」と語り、実際に主人公の家族でろう者である父・母・兄の3人の役を耳の聞こえない俳優が演じている。
父親のフランク役は、『ナンバー23』(07)などに出演し、本作でアカデミー賞助演男優賞に輝いたトロイ・コッツアー。母親のジャッキー役は、デビュー作『愛は静けさの中に』(86)でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を獲得したマーリー・マトリン。兄のレオ役は、『YOU ー君がすべてー シーズン2』(19)などのダニエル・デュラントが演じている。ほか、『シング・ストリート 未来へのうた』(16)などのフェルディア・ウォルシュ=ピーロ、「アカプルコ」シリーズなどのエウヘニオ・デルベス出演。
常に近くで支え合ってきた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始める姿を描く感動作『コーダ あいのうた』。この機会に是非チェックしてみては?
『コーダ あいのうた』作品情報
■放送日時:2023年6月16日、21:00〜(※地上波初放送)
■上映時間:112分
■配給:ギャガ
■製作国:アメリカ、フランス、カナダ
■公式HP:gaga.ne.jp/coda
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※2023年6⽉1⽇時点の情報です。