【日本公開決定】カンヌ国際映画祭で数々の受賞歴を持つクリスティアン・ムンジウ監督最新作『ヨーロッパ新世紀』のポスタービジュアル到着

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4ヶ月、3週と2日』(07)で第60回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞して以降、数々の映画賞を獲得するルーマニアの巨星クリスティアン・ムンジウ監督の6年ぶりとなる最新作『ヨーロッパ新世紀』が、2023年10月14日(土)より公開決定。日本版ポスタービジュアルと場面写真に注目。

【公開決定】『ヨーロッパ新世紀』(2022)

物語の舞台は、ルーマニア中部に位置するトランシルヴァニア地方の村。ドイツへ出稼ぎに行っていた主人公・マティアスが暴力沙汰を起こして村に戻ってくることから始まる。村で勃発した些細な対立が深刻な紛争へと発展していく様子を描きながら、いくつもの火種を抱えたヨーロッパと、分断された世界の現状を映し出す戦慄の社会派サスペンス。

トランシルヴァニア地方はブラム・ストーカーの恐怖小説「吸血鬼ドラキュラ」の地としても有名。古くからの伝統行事が受け継がれるこの地方は、カルパチア山脈に囲まれ、ヨーロッパ有数の野生動物が生息している。本作はその特有な風土の影響を多分に受け、ルーマニア語、ハンガリー語、ドイツ語、英語、フランス語など、様々な言語のセリフが飛び交う村の人間模様は複雑怪奇。見どころのひとつであるクライマックスは、17分間にも及ぶ固定カメラの長回しショットで撮影。“壊れゆく世界”の有り様が鮮烈に映像化されている。

指揮を執るのは、第60回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『4ヶ月、3週と2日』(07)をはじめ、第65回カンヌ国際映画祭の女優賞と脚本賞を獲得した『汚れなき祈り』(12)、第69回カンヌ国際映画祭監督賞に輝いた『エリザのために』(16)を世に送り出したクリスティアン・ムンジウ監督。

【日本版ポスタービジュアル】『ヨーロッパ新世紀

お披露目となった日本版ポスタービジュアルは、マティアスの息子が森で何かを目撃する様子が印象的。「人間を俯瞰する山、潜む動物…。その森で、少年は何を見てしまったのか?」、「それは退化か、進化か、それとも破壊の予兆か」というコピーが指し示すものとは? 思い詰めたような少年の表情と不穏な雰囲気が相まって、展開が気になる一作。

『ヨーロッパ新世紀』は、2023年10月14日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開。

ヨーロッパ新世紀』あらすじ

出稼ぎ先のドイツで暴力沙汰を起こしたマティアスが、トランシルヴァニアの村に戻ってくる。しかし妻との関係は冷めきっており、森でのある出来事をきっかけに口がきけなくなった息子、衰弱した父への接し方にも迷う彼は、元恋人のシーラに心の安らぎを求める。ところがシーラが責任者を務める地元の工場が、アジアからの外国人労働者を迎え入れたことをきっかけに、よそ者を異端視した村人たちとの間に不穏な空気が流れ出す……。

監督・脚本:クリスティアン・ムンジウ
出演:マリン・グリゴーレ、エディット・スターテ、マクリーナ・バルラデアヌ他
配給:活弁シネマ倶楽部/インターフィルム

(C)Mobra Films-Why Not Productions-FilmGate Films-Film I Vest-France 3 Cinema 2022

※2023年7⽉25⽇時点の情報です。

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