【本日〆切】意外と知らない!?韓国映画の現在を観るコリアン・シネマ・ウィーク

Nobody's Perfect.

久保田和馬

東京国際映画祭の提携企画として、今年も開催されるのがコリアン・シネマ・ウィーク。

今年で15回目を迎えるコリアン・シネマ・ウィークですが、毎年その年一番の話題作から、ここを逃すと鑑賞する機会がほぼ無くなってしまうような新作映画が上映されます。

そこで今回は、このコリアン・シネマ・ウィーク2015の開催される駐日韓国文化院ハンマダンホールを紹介しつつ、今年の見どころを紹介しようと思います。

ハンマダンホールって?

四谷三丁目駅から歩いて2分。大通りを新宿方面に進んでいくと特徴的な形状の建物が見えてきます。そこが駐日韓国文化院です。韓国文化を伝える中心となるこの建物には、ホールの他、展示室や図書室も併設されており、図書室には映像資料も所蔵されております。日本であまり入手できない韓国映画も観ることができるのです。

この建物の二階にあるのがハンマダンホール。およそ300席の客席はゆったり目に並べられており、とにかくロビーからトイレに至るまでものすごく綺麗です。最近の映画館ではあまり見ることが少なくなった二階席も用意されており、映画上映以外にも伝統芸能や講演会など、様々な用途に使われております。

また、このホールでは今回紹介するコリアン・シネマ・ウィーク以外にも、毎月2回、韓国映画定期上映会が行われており、300名の定員はあるものの、申込みが通れば無料で近年公開された話題作から日本未公開作まで鑑賞できるのです。

今年はすでに昨年日本でもヒットした『7番房の奇跡』や『マルティニークからの祈り』、『怪しい彼女』が上映されたほか、6月には上映機会がほとんどなかった『あいつの声』が上映されるなど、注目すべき作品が続きます。

さらに11月には『ソウォン/願い』、12月には『私の頭の中の消しゴム』が上映予定となっております。

詳しい上映スケジュールはこちらを参照ください。

注目作が集まるコリアン・シネマ・ウィーク!

今年は10月23日〜28日までの6日間で、6本の作品が上映されます。三年前には『建築学概論』が初めて日本でお披露目されたり、一昨年は『結界の男』、昨年は『最後まで行く』が話題になりました。今年はすでに日本公開が済んでいる1作品と、これから公開が期待される5作品が上映されます。

『国際市場で逢いましょう』

韓国で歴代2位の動員記録をした、近代韓国史を辿る大河ドラマ。今年の春の日本公開時には、韓国文化史への知識がないと判りづらいというハンデもありながら、高評価を獲得。

もし鑑賞したあとで気になることがあれば、図書資料室で調べてみるのも楽しいかと思います。号泣必至ですのでハンカチのご用意を。

『あなた、その川を渡らないで(仮)』

小さな村で仲睦まじく暮らす、結婚生活76年の老夫婦の姿を追ったドキュメンタリー作品

数年前に『牛の鈴音』がヒットするなど、ドキュメンタリー映画の評価も高い韓国映画界。昨年末のサプライズヒットで、『牛の鈴音』の動員記録を超えた超大ヒット作が、満を持して日本上陸です。

『許三観』

『ベルリン・ファイル』、『群盗』など主演作は日本でも公開されている当代きっての人気俳優ハ・ジョンウが、『ローラーコースター!』に続いて自らメガフォンを執った本作。

他人の子供を育てる男を描いたベストセラーを原作にしたヒューマンドラマです。おそらく日本公開される日も近いかも……。

『チョック王』

韓国の人気球技チョックに燃える青春コメディ。除隊から復学した主人公が、チョック場を取り戻すために奔走する、韓国インディーズ映画。

ちなみに、韓国映画でスポーツ系の作品のイメージは薄いですが、日本に上陸している作品ではイ・ジャンホの『外人球団』という喜劇の名作があります。

『お父さんをお貸しします』

なかなか気になるタイトルをした本作は、2013年に〝今年一冊の本〟に選ばれた同名ベストセラーを映画化したハートウォーミングコメディ。

ニート生活を送る父を見かねて、娘が「父親レンタル業」を始めるという愉快なストーリーと、そこから巻き起こる感動の物語は、いかにも韓国映画らしく。日本でも活動するアイドルグループGirl's Dayのミナが出演しております。

『愛が勝つ』

今年の上映作品の中で最も注目すべき一本。現代韓国の家族問題を描き出した衝撃作。

海外の映画祭でも話題を集めた本作は、『ハチが飛ぶ』でトリノ国際映画祭大賞を受賞するほか、『トッチ 終わりなき絶望』などでも知られるミン・ビョンフン監督作。監督は本作を最後に韓国国内での映画製作を辞めることを宣言し、話題となりました。

今後日本でも公開されるか、ソフトリリースされるかもまだ未定の5作品は特に押さえておきたいところです。

薄々気付いている方もいるかもしれませんが、この特集上映もすべて無料です。申し込み〆切が10/7(水)ですので、気になるかたはお早めにお申込みください!

東京国際映画祭の影で毎年行われているこの企画。今年を逃しても、来年以降注目してみてはいかがでしょうか。

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  • かのん
    4.2
    1950年、朝鮮戦争。興南撤収作戦で混乱の最中、背負っていた妹が行方不明になり、見つかる希望がわずかな状況で探しにいく父に家族を託された少年ドクス(ファンジョンミン)。母と残された弟妹と共に、釜山の国際市場で雑貨店を営む親戚の家に身を寄せる。家長として家計を支えるため、親友のダルグ(オダルス)と危険だが高報酬の西ドイツの炭鉱へ出稼ぎに向かう… ーーーーーーーーーー シーンは孫を持つようになったドクスが国際市場の雑貨店で立ち退きに応じない様子から始まる。初めは、頭が固くて小言が多いお爺さんという印象。 そこから1950年の朝鮮戦争にシーンが移り変わり、妹と父と離れ離れに。釜山に移り、後に親友となるダルグと出会う。 特徴的なのは、扱っているテーマは重いのに要所要所で笑いを入れてくるところと、過去と現在の移り変わりが自然で綺麗なところ。心にずっしりと伸し掛かりすぎず、違和感なく観進められる。 舞台が西ドイツに変わり、ドクスとダルグが全身真っ黒になりながら鉱山で作業するシーンが圧巻。事故に遭い、ドイツで看護師として働くドクスの想い人、ヨンジャ(キムユンジン)の手を初めて握りながら担架で運ばれるシーンは思わず涙。こんなにしんどくてキツい仕事なのに、裕福な家庭ながらグラマーな女性と出会いたくてドクスを誘ったダルグ。 命からがら釜山に戻ると、働きの甲斐あって良い家に引っ越すことができた家族。ずっと育ててくれた叔母が亡くなった途端、店を売ろうとする飲んだくれの叔父。ドクスは、夢だった海洋大学の道を諦めて店を守る決断をする。 長男だから、家長だからと、自分の人生を犠牲にする必要はないのに、時代と国柄はありつつも、それを受け入れられないドクスは生きるのに不器用なのだと思っていた。ただ、観進めていくと店を手放してくない理由とそこに秘められた想い。そこにはドクスにとっての使命と償いが込められていて、それらから解き放たれたラストシーンがとても良かった。 この苦しい時代を経験したのが子どもじゃなくて自分たちで良かった、というドクスの言葉は、自分も親になればそんな想いを抱くようになるのだろうか。
  • 杼ーどんぐりー
    -
    鑑賞記録。
  • UK
    -
    ある老人の人生を振り返る韓国版フォレスト ガンプ。内容はかなり重め。オープニングの蝶々が国際市場の人混みを羽ばたくシーンが凄く良い演出になってるんだよな
  • 肉ちゃん
    3.5
    辛かったね…頑張ったね…ってなって泣ける系の映画だった。すき
  • 森の小人さん
    4
    ずっと気になってた作品。大学のゼミで鑑賞。なかなかに感動的だった。 最初はただの店にしか見えなかった「コップンの店」も最後にはしっかりと意味を持った店に見えるはず! 冒頭の朝鮮戦争の描写がせつない。ところどころ笑えるポイントを作ってくれてたのがこのいいところ!暗すぎず、でもポップ過ぎず、いい塩梅の、いいバランスの映画でした。
国際市場で逢いましょう
のレビュー(7022件)