世に問うべき辺見庸の小説を映像化。映画『月』宮沢りえとオダギリジョーが抱擁する場面写真など7点公開!

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実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の小説「月」を原作とした映画『月』。2023年10月13日(金)より公開される本作の、壮大なドラマを予感させる場面写真7点が公開された。

【場面写真】『』(2023)

森の奥にある重度障害者施設を舞台に、そこで働くことになった元・有名作家の堂島洋⼦を中心に展開されていく本作。原作である小説は、事件を起こした個⼈ではなく、事件を⽣み出した社会的背景と⼈間存在の深部に切り込まなければならないという想いから生み出された。制作の指揮をとったのは『茜色に焼かれる』(21)、『愛にイナズマ』(23)などの監督・石井裕也。独自に再構成し、渾⾝のパワーと⽣々しい表現で映し出す。

今回公開されたのは、それぞれのキャラクターに焦点を当てた場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢りえ)や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリジョー)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂ふみ)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村勇斗)など、それぞれの思いが交錯する瞬間を捉えている。ほかにも、同じ「ヨウコ」という名前の二人(宮沢・二階堂)がお互いの悩みを明かす場面や、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンが切り取られている。

中でも、夫婦である洋子と昌平が抱き合う場面は、壮大なドラマの展開を予感させ、生きることへの希望と、愛を感じさせる印象的な1枚に仕上がっている。

『月』は、2023年10月13日(金)新宿バルト9、ユーロスペース他全国公開決定。

』あらすじ

そして、その日は来てしまった。深い森の奥にある重度障害者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚には作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)らがいた。そしてもうひとつの出会い。洋子と生年月日が一緒の入所者、“きーちゃん”。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋子はどこか他人に思えず親身になっていく。しかしこの職場は決して楽園ではない。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。そして、その日はついにやってくる。

監督・脚本:石井裕也
原作:辺見庸「月」(角川文庫刊)
出演:宮沢りえ、磯村勇斗、長井恵里、大塚ヒロタ、笠原秀幸、板谷由夏、モロ師岡、鶴見辰吾、原日出子、高畑淳子、二階堂ふみ、オダギリジョー
公式:tsuki-cinema.com

(C)2023『月』製作委員会

※2023年8⽉23⽇時点の情報です。

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