今日から5月に突入! 新緑と青い空が気持ちいい季節になってきました。
そんな季節にふさわしく、5月の誕生石はエメラルドなのだそうですよ。
そこで今回は、「エメラルドグリーンの瞳を持つ美女たち」を紹介します! 目の保養にどうぞ。
アマンダ・セイフライド
歌もイケるキレかわいさ
1985年アメリカ出身。11歳でモデルデビュー。女優としてはTVドラマからスタートし、映画デビューをした『ミーン・ガールズ』(04)ではMTVムービー・アワードのチーム賞を受賞して、好調なスタートを切る。
スターとして一躍有名になったのは、ABBAのヒット曲だけで作られたブロードウェイ・ミュージカルの映画化『マンマ・ミーア!』(08)。この作品では、メリル・ストリープの娘役を堂々と演じただけでなくABBAの楽曲を吹き替えなしで歌ったことから、実力派女優として一気に名が知れるようになった。
その後、ロマンチック恋愛映画『ジュリエットからの手紙』(10)で恋に悩む女性たちから届いた手紙に返事を書く“ジュリエットの秘書”を好演。映画もヒットし、女性からの好感度も高い女優として世界中に人気が広まった。その一方、『赤ずきん』(11)では屈折した美少女を演じるなど、幅広い演技力も披露。『レ・ミゼラブル』(12)では再びその歌唱力を見せつけ、2015年には大ヒット作の続編『テッド 2』をはじめ『パパが遺した物語』『PAN ネバーランド、夢のはじまり』『クーパー家の晩餐会』などの話題作が次々と公開された。
大女優シャーリー・マクレーンと共演した『あなたの旅立ち、綴ります』(17)では、主演だけでなく製作総指揮としても参加。最新作は『マンマ・ミーア!』の続編『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(18)が控えている。
『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』より
スカーレット・ヨハンソン
ぷっくり唇と演技力で賞をゲット
1984年アメリカ出身。日本ではCM「LUX スーパーリッチシャイン」でおなじみ。
8歳で舞台デビュー。映画デビューはブルース・ウィリスと共演した『ノース/ちいさな旅人』(94)だが、この作品は、最低映画を決定する恐怖の祭典ゴールデンラズベリー賞にノミネートされるほど評判が悪く、興行的には失敗に終わった。
子役として日の目を見たのは、『のら猫の日記』(96)である。この作品は、姉に誘拐されて旅を続けるという風変わりなストーリーで、奔放な姉に振り回されながらも冷静に社会を観察している大人びた少女役を自然体で演じ、インディペンデント・スピリット賞主演女優賞にノミネート。その後、当時人気のあったソーラ・バーチと共演した『ゴーストワールド』(01)で、皮肉っぽい笑顔のティーン・エイジャーを好演し、トロント映画評論家協会の助演女優賞を受賞して世界中から注目を集めた。
代表作は『ロスト・イン・トランスレーション』と『真珠の耳飾りの少女』(03)。その繊細な演技が高く評価され、英国アカデミー賞主演女優賞を受賞したほかゴールデングローブ賞主演女優賞にもノミネートされた。ちなみにゴールデングローブ賞主演女優には、『ママの遺したラヴソング』(04)でも再ノミネートされている。
ところが、人気急上昇中に出演したハリウッド大作『アイランド』(05)が興行的に大失敗。一瞬キャリアに陰りが見えはじめたかに思えたが、同年に公開されたウディ・アレン監督作品『マッチポイント』で再びゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネート。ウディ・アレンには気に入られているようで、『それでも恋するバルセロナ』(08)にも出演している。
その後『アベンジャーズ』(12)が記録的大ヒットすると、『LUCY/ルーシー』(14)や日本の人気アニメ「攻殻機動隊」の実写版映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』(17)など、SFアクション大作にも次々と出演するようになった。
また、ブロードウェイ舞台でアーサー・ミラー戯曲「橋からの眺め」(10)に出演し、このデビュー作でいきなりトニー賞演劇助演女優賞を受賞するなど、映画だけでなく舞台でも高い評価を受けている。ほかにも声の出演が多くあり、『her/世界でひとつの彼女』(13)では、人間の男性に恋をされる“人工知能型OS”を声のみで演じ、放送映画批評家協会賞助演女優賞にノミネート。2016年公開の『ジャングル・ブック』『SING/シング』、2018年公開の『犬ヶ島』でも声優として活躍している。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』より
エマ・ストーン
歌もダンスもやりきるド根性
1988年アメリカ出身。11歳で舞台デビュー。その後多くの舞台経験を積みながら高校に進学したが、女優になる夢を捨てきれずに中退。2004年TVのタレント発掘番組に合格してキャリアをスタートさせたが、出演ドラマが途中で打ち切られるなどの不遇な時代を過ごした。
2007年映画デビュー。その後もコメディ映画に多く出演し、コメディ・ホラー映画『ゾンビランド』(09)ではウディ・ハレルソンと共演した。初主演のコメディ映画『小悪魔はなぜモテる?!』(10)でゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされ、世界から注目されるようになった。
その後『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(21)で、差別を受ける黒人メイドと心を通わせる作家志望の女性を演じ、映画も大ヒットして演技も高い評価を受けた。その後ハリウッド大作『アメイジング・スパイダーマン』(12)『アメイジング・スパイダーマン2』(14)でヒロインを演じブレイク、知名度はますます上がっていった。
大きな転機は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)であろう。マイケル・キートン演じる落ちぶれたスター俳優を父に持つ元薬物依存症という難役を演じ、アカデミー助演女優賞・英国アカデミー賞助演女優賞・ゴールデングローブ賞助演女優賞など多くの映画賞にノミネート。この作品によって世界中に名が知られるようになった。
一躍スター女優になったのは、ライアン・ゴズリングと共演したミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』(16)である。ハリウッドスターを夢見る女性を力強く演じ、映画も記録的大ヒット。この作品でヴェネツィア国際映画祭女優賞・ゴールデングローブ賞主演女優賞・アカデミー賞主演女優賞に輝き、歌って踊れる実力派女優として人気を不動のものとした。
最新作『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(17)では、実在するテニスプレーヤー役のため筋肉ムキムキになったという。どんな姿を見せてくれるのか楽しみである。
『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』より
ケイト・ハドソン
童顔でキュートなラブコメの女王
1979年アメリカ出身。母親は女優のゴールディ・ホーン。1998年に映画デビュー。『200本のたばこ』(99)での演技が絶賛され、続いてミステリアスな美少女“ペニー・レイン”を演じた『あの頃ペニー・レインと』(00)でフレッシュな魅力をふりまきゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞、アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされた。
その後はイギリス文学の古典を映画化した『サハラに舞う羽根』(02)のような重厚なコスチューム系作品にも出演しているが、どちらかというと『10日間で男を上手にフル方法』(03)を代表とするロマンティック・コメディ作品の方がヒットしており、それゆえ“ラブコメの女王”と称されることが多い。ちなみに短編映画『Cutlass(原題)』(07)で監督デビューも果たしており、女優業だけでなく監督業にも意欲を見せている。
ここ最近は、ディズニー・アニメーション映画『カンフーパンダ3』(16)で声の出演をしており、そのほかにもメキシコ湾原油流出事故を扱ったパニック映画『バーニング・オーシャン』(16)が記憶に新しいくらいで、以前と比べるとあまり評価を受けていないようだ。
ところが現在製作中の最新作『Sister(原題)』では、役作りのためになんと丸刈りにしたという。これは定型発達者と発達障害者という2人の姉妹を題材にした作品で、しかもミュージカル。日本での公開は未定のようだが、新境地が期待される。
『あの頃ペニー・レインと』より
クリステン・スチュワート
ヴァンパイアの恋人と呼ばないで
1990年アメリカ出身。1999年頃からTVドラマに出演し、2001年で映画デビュー。その後ジョディ・フォスターの娘役に抜擢された『パニック・ルーム』(02)で、世界から注目される子役となった。
それからは、アドベンチャー・ファンタジー映画『ザスーラ』(05)、青年が放浪の末アラスカで死体で発見されたという実話映画『イントゥ・ザ・ワイルド』(07)、そしてコメディ恋愛映画『アドベンチャーランドへようこそ』(09)など幅広いジャンルの作品に出演。話題作に出演し続けることによって、大人の女優へと成長していった。
大ブレイクのきっかけとなったのは、ベストセラー小説の映画化「トワイライト」シリーズである。1作目の『トワイライト〜初恋〜』(08)で美貌のヴァンパイアに恋をする内気な高校生ベラ役を演じ、MTVムービー・アワード女優賞を受賞。続編『ニュームーン トワイライト・サーガ』(09)も超ヒットを記録し、英国アカデミー賞ライジング・スター賞を受賞して一躍人気女優の仲間入りを果たした。以後シリーズ最終作『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 2』(12)まで出演し続け、ベラが最大の当たり役となった。
その後も『スノー・ホワイト』(12)で白雪姫を演じるなど、ファンタジー系ヒロインのイメージが定着したかに思えたが、2015年公開の『アクトレス〜女たちの舞台〜』でフランスの名優ジュリエット・ビノシュと共演。彼女のマネージャー役を演じて高く評価され、セザール賞助演女優賞を受賞。これはアメリカ人女優として史上初の快挙であったため、そのニュースは世界に衝撃を与えた。また、ほかにもニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞をはじめ数々の賞を受け、その演技力が広く知れ渡るようになった。
最新作は、イラク帰還兵を題材にしたアン・リー監督の『ビリー・リンの永遠の一日』(16)。また、新チャーリーズ・エンジェルへの出演が交渉中だという。
『カフェ・ソサエティ』より
ドリュー・バリモア
波乱万丈でも笑顔は変わらず
1975年アメリカ出身。生後11か月でCMデビュー。4歳で映画デビューし、SFの金字塔『E.T.』(82)で主人公の妹役で出演するやいなや、その愛らしさと“悲鳴”で天才子役として一躍有名になった。しかしその影響でいじめに遭って不登校になり、私生活は荒れ放題。12歳までに飲酒、喫煙、マリファナ、コカインを覚えてしまい、リハビリを繰り返していたという。また、身体のあちこちにタトゥーを入れたりヌードになったり、ついには自殺未遂を起こすなど、あどけない笑顔からは想像もできないような自堕落な生活を送っていた。
しかし、10代後半になって確執のあった母親から独立。その頃から生活を改め、オーディションを受け続けてハリウッド大作『バットマン・フォーエヴァー』(95)に出演するなど、女優業に専念するようになった。
再ブレイクのきっかけになったのは、ロマンティック・コメディ恋愛映画『ウェディング・シンガー』(98)である。この作品で人気コメディアンであるアダム・サンドラーと共演し、作品がヒットして注目を集めた後、同年に公開された『エバー・アフター』でたくましいシンデレラ役を好演。続く主演映画『25年目のキス』(99)も記録的大ヒットして、健在ぶりをアピールした。ちなみにこの作品では製作総指揮としても参加しており、映画制作会社を立ち上げ制作業を手掛けている。
その後は『チャーリーズ・エンジェル』(00)に出演して、アクションにも挑戦。ハリウッド女優として完全復活した。
受賞歴としては、TV映画『グレイ・ガーデンズ 追憶の館』(09)でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。エミー賞主演女優賞にもノミネートされ、人気だけでなく演技力も広く認められるようになった。また、『ローラーガールズ・ダイアリー』(09)では監督デビューも果たしており、そのほかにもライフスタイルブランド「ディア・ドリュー」を立ち上げるなど、事業家としても精力的に活動している。最新作はTVドラマ「サンタクラリータ・ダイエット」シーズン2。
ジュリアン・ムーア
受賞作品の多さはキラ星のごとし
1960年アメリカ出身。1985年に舞台デビュー。1988年にはTVドラマでエミー賞を受賞し、実力派女優として知られるようになる。1990年に映画デビュー。その後ヒット映画『ゆりかごを揺らす手』(92)に出演したことで、世界から注目を集めるようになった。ちなみに、マドンナ主演で話題となったエロティック・サスペンス映画『BODY/ボディ』(93)にも出演しており、この頃から作品選びは幅広いようだ。
ルイ・マル監督の遺作『42丁目のワーニャ』(94)で、ボストン映画批評家協会賞主演女優賞を受賞。本作は、古びた劇場で行われている上演日未定の芝居リハーサルの様子を描いたドキュメンタリー風の作品だったが、その後はヒュー・グラントと共演したロマンティック・コメディ映画『9か月』(95)やハリウッド大作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)など、ジャンルの違う話題作に次々と出演し、着実に知名度を上げていった。
大きな転機となったのは、ポルノ業界にスポットライトを当てた異色作『ブギー・ナイツ』(97)である。作品そのものも高い評価を受けたが、ポルノ監督の妻でポルノスター女優でもあるというこれまで演じたことのない役を体当たりで演じ、アカデミー助演女優賞をはじめゴールデングローブ賞助演女優賞や全米映画俳優組合賞助演女優賞にノミネート。ほかにもロサンゼルス映画批評家協会賞と全米映画批評家協会賞の助演女優賞を受賞して、押しも押されぬ人気実力派女優となった。
その後も『理想の結婚』(99)でゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート。同年公開の『ことの終わり』でもアカデミー主演女優賞・英国アカデミー賞主演女優賞・ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされ、『マグノリア』(1999年)でも全米映画俳優組合賞助演女優賞にノミネートされるという快挙を成し遂げ、一躍スター女優となる。
ジョディ・フォスターの代役として『ハンニバル』(01)に主演した後、2002年公開の『エデンより彼方に』で周囲の偏見に苦しむブルジョワ家庭の主婦を繊細に演じ、ヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞。またもやアカデミー賞とゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされ、ほかにも多くの主演女優賞を受賞した。
その後『めぐりあう時間たち』(03)でベルリン国際映画祭女優賞を受賞、続く『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(14)ではカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したことにより、世界三大国際映画祭の女優賞を制覇。そして『アリスのままで』(14)で若年性アルツハイマー病に苦しむ言語学者を見事に演じ、ついにカデミー賞主演女優賞を受賞。同年のゴールデングローブ賞主演女優賞も受賞した。
最近ではハリウッド・アクション大作『キングスマン:ゴールデン・サークル』(17)への出演が話題となった。最新作はジョージ・クルーニーが監督を務める映画『サバービコン 仮面を被った街』で、マット・デイモンと共演。サスペンス、ハリウッド大作、インディペンデント映画から文芸作品にいたるまで幅広く出演し続けている。
『サバービコン 仮面を被った街』より
ミラ・ジョヴォヴィッチ
サバイバルならお任せ
1975年ウクライナ出身。日本では有名ブランド広告やキャノン、ホンダ・オデッセイなどのCMでも有名。11歳でモデルデビュー。雑誌の表紙やミラノ、パリ、ニューヨークのファッションショーに出演するなどの売れっ子モデルになる。映画デビューは『トゥー・ムーン』(88)。その後『ブルーラグーン』(91)に主演したが、これは人気アイドル女優ブルック・シールズの主演映画『青い珊瑚礁』(80)の続編だったことから、注目を集めた。
出世作はリュック・ベッソン監督のSF映画『フィフス・エレメント』(97)。オレンジ色の髪にジャン=ポール・ゴルチエの斬新な衣装という未来的ファッションを見事に着こなし、その美しさが世界を驚かせた。続いて同じくリュック・ベッソン監督と組んだ『ジャンヌ・ダルク』(99)では、甲冑に身を包んで泥だらけになりながら戦う悲劇のヒロインを演じ、体当たりの演技を見せた。
その後ヴィム・ヴェンダース監督『ミリオンダラー・ホテル』(00)やマイケル・ウィンター・ボトム監督『めぐり逢う大地』(00)といった作家性の強い作品に出演し、コメディ映画『ズーランダー』(01)にも挑戦した。
最大の代表作品となったのは、人気ゲームを原作としたサバイバル・アクション映画『バイオハザード』(02)シリーズである。この作品が超ヒットを記録したため、今ではヒロインのアリスが彼女の代名詞となっている。最新作はギレルモ・デル・トロ監督の「ヘルボーイ」シリーズをリブートした『Hellboy: Rise of the Blood Queen(原題)』で、悪役を演じるという。
また、女優業だけでなく音楽活動もしており、1994年に「The Divine Comedy」を発表したほか、バンド「プラスティック・ハズ・メモリー」でツアーも行った。ほかにも、ファッションブランド「ジョヴォヴィッチ ホーク」を立ち上げ、デザイナーとしても活動している。
『バイオハザード:ザ・ファイナル』より
ジェニファー・コネリー
どっこい生きてた太眉毛の正統派美女
1970年アメリカ出身。幼少の頃よりCMや雑誌のモデルを始め、1982年にTVドラマで女優デビュー。ギャング映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)で映画デビューをしたときは、高級娼婦となる運命を背負った少女といういたいけな役柄に加え、その美少女ぶりが社会現象となった。また、長い髪と太い眉毛に抜群のスタイルが日本で人気のあった女優ブルック・シールズを思わせることから、日本ではCM出演やレコード発売などで人気アイドルとして有名になった。
その後は軽いタッチの作品に何本か出演したがヒット作に恵まれず、人気は低迷。出演作のなかで何度かヌードになるなど女優としてのキャリアに陰りが見えはじめた。
ところが、『レクイエム・フォー・ドリーム』(00)で周りに流されて麻薬中毒者になってしまう女性を演じて、インディペンデント・スピリット賞助演女優賞にノミネート。子役時代の美少女イメージを払拭し、演技力のある大人の女優であることを世界にアピールした。
そして2001年公開の『ビューティフル・マインド』で、アカデミー助演女優賞・ゴールデングローブ賞・英国アカデミー賞助演女優賞をはじめ、放送映画批評家協会賞助演女優賞やアメリカ映画協会賞年間最優秀女優賞を受賞し、実力派女優の仲間入りを果たした。『砂と霧の家』(03)では名優ベン・キングズレーと共演。2005年にはホラー映画『ダーク・ウォーター』(邦画『仄暗い水の底から』のリメイク)に主演し、幅広い演技を認められるようになった。
最新作は日本の人気SFアクション漫画「銃夢(ガンム)」を実写映画化した『銃夢』(2018年)で、初めて悪役を演じるようである。
エヴァ・グリーン
妖しいまなざしに目が釘づけ
1980年フランス出身。パリのエヴァ・サン=ポール演劇学校やロンドンのウェバー・ダグラス・アクティング・スクールで演劇を学び、2001年に舞台デビュー。映画デビューはベルナルド・ベルトルッチ監督の話題作『ドリーマーズ』(03)で、大変好調なスタートを切った。その後、アルマーニの推薦で『キングダム・オブ・ヘブン』(05)に出演し、これをきっかけにハリウッドに進出した。
世界中にその名を知られるようになったのは、ボンドガールに抜擢されたダニエル・クレイグ版「007」シリーズ1作目『007/カジノ・ロワイヤル』(06)である。これは久しぶりの007シリーズ新作であり、新生ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグと共にエヴァ・グリーンにも大きな注目が集まった。また、ボンドが初めて愛を誓ったミステリアスな女性というそれまでになかったボンドガールを演じて、英国アカデミー賞のライジング・スター賞を受賞した。
その後、ティム・バートン監督のダーク・ファンタジー映画『ダーク・シャドウ』(12)でジョニー・デップと共演。愛を裏切られて復讐に燃え、執拗にバトルを繰り広げる魔女役を好演して一躍人気者となった。『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(16)で再びティム・バートンとタッグを組み、異能者である子供たちの世話を焼くハヤブサの化身を演じた。ちなみに最新作も、ティム・バートン監督の『Dumbo(原題)』(19)である。
シャーリーズ・セロン
エレガントでもワイルドでも
1975年南アフリカ共和国出身。16歳でモデルデビュー後、バレリーナを目指してアメリカへ移住したが怪我で挫折。それからは女優になるべく活動していたがなかなか仕事が見つからず、下積み生活を送る。
1996年に映画デビュー。その後しばらくはセクシー女優というイメージが強かったが、SF映画『ノイズ』(99)でジョニー・デップと共演したころから名前が知られるようになり、同年の『サイダーハウス・ルール』のヒットで演技力が認められ、ドイツのバンビ賞シューティングスター賞を受賞。2001年には『スウィート・ノベンバー』でキアヌ・リーヴスと共演。ウディ・アレン監督の『スコルピオンの恋まじない』に出演するなど、メジャー作品に恵まれるようになった。
ただの美人女優ではないことを世界に知らしめたのは、実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを演じた『モンスター』(03)である。シャーリーズ・セロンは、役作りのために14kgもの増量をはかり、眉毛を抜き、別人のような風貌になって世間を驚かせた。その意気込みと演技力が高く評価され、アカデミー賞とゴールデングローブ賞主演女優賞などを受賞。この作品は彼女の代表作の1つとなった。
その後は従来の引き締まったスタイルを取り戻し、再びエレガントな美人女優として活躍していたが、カルト的人気を誇る映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)で自ら丸刈りにし、ほぼノーメイクで出演。無秩序な世界を生き抜くクールでワイルドな女性を演じて喝采を浴びた。
最新作はスパイ映画『Need to Know(原題)』。この作品では主演だけでなくプロデュースも手がけるそうである。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より
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