破滅的な自己愛を映し出した異色の“セルフラブ”メディケーション・ホラー作品『シック・オブ・マイセルフ』が、2023年10月13日(金)より劇場公開。
本記事では、映画『シック・オブ・マイセルフ』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめてご紹介します。
『シック・オブ・マイセルフ』(2023)あらすじ
シグネの人生は行き詰まっていた。 長年、競争関係にあった恋人のトーマスがアーティストとして脚光を浴びると、激しい嫉妬心と焦燥感に駆られたシグネは、自身が注目される「自分らしさ」を手に入れるため、ある違法薬物に手を出す。 薬の副作用で入院することとなり、恋人からの関心を勝ち取ったシグネだったが、その欲望はますますエスカレートしていき……。
『シック・オブ・マイセルフ』キャスト情報
シグネ/クリスティン・クヤトゥ・ソープ
トーマス/エイリック・セザー
スタッフ
◼︎監督・脚本:クリストファー・ボルグリ
『シック・オブ・マイセルフ』見どころ
“最狂の承認欲求モンスター”シグネを主人公に、現代に巣食う羨望と嫉妬や欲望の「その先」を描く本作。少なからず誰もが持つ承認欲求を切り口に、何者にもなれないシグネが、嘘や誇張を重ね自身を見失っていく姿をシニカルに、そして極端なまでにコミカルに描く。暴走する自己愛が誘う先に、幸福は存在するのか。物語が進むにつれ、隠されていた本質が露わになっていく。
脚本・監督を務めたのは、2022年第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品し、多くの反響を呼んだクリストファー・ボルグリ。『ミッドサマー』(2019)のアリ・アスターは、「悪魔のようなクリエイターによるグロテスクで底意地の悪いの悪い作品」とその才能を評価した。早くも次回作、A24製作の『DREAM SCENARIO』でも監督を務め、注目を集める。
主演は、北欧を中心に話題作への出演作が続く注目の俳優、クリスティン・クヤトゥ・ソープ。シグネの病的で滑稽なまでの自己顕示欲を全身で体現している。
シグネの自己顕示欲はどこまで膨れ上がっていくのか。そして彼女が行き着く先にあるものとは? 新鋭の監督が描く寓話的ホラー『シック・オブ・マイセルフ』。是非、この機会にチェックしてみては?
『シック・オブ・マイセルフ』作品情報
◼︎上映日:2023年10月13日(金)
◼︎配給:クロックワークス
◼︎公式HP:https://klockworx-v.com/sickofmyself/
(C)Oslo Pictures / Garagefilm / Film I Väst 2022
※2023年9月22日時点の情報です。