映画ファンが注目する気鋭のスタジオ「NEON」って知ってる?『燃ゆる女の肖像』や『パラサイト 半地下の家族』などオススメ作品10選

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気鋭のスタジオ「NEON」の、魅力溢れるオススメ作品を10本厳選してご紹介!

2017年にアメリカで設立された映画製作・配給会社「NEON」。2012年設立の「A24」よりも5年若い会社であるにも関わらず、既に多くの映画賞受賞作品を手掛け、急成長を遂げている。

そんなスタジオ・NEONでは、「45歳以下、暴力や外国語に嫌悪感を持たず、ノンフィクションを好む人々」をターゲット層に設定し、“非英語圏”の魅力溢れる作品を幅広く取り扱うことで様々な文化が世界に発信されるきっかけを作ることを信条としており、今若い映画好きを中心に注目が高まっている。

本記事では、そんな気鋭の映画スタジオ・NEONの制作・北米配給作品の中から、オススメを10本ピックアップしてご紹介。

映画セレクト基準は?

本記事で紹介する映画は、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づきセレクトされています。

燃ゆる女の肖像』(2019)

『秘密の森の、その向こう』(21)の、セリーヌ・シアマが監督と脚本を担当。ノエミ・メルラン、アデル・エネル、ルアナ・バイラミ、ヴァレリア・ゴリノ、Cécile Morel出演。第72回カンヌ国際映画祭にて、脚本賞&クィア・パルム賞を受賞。

あらすじ:画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を頼まれる。だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。身分を隠して近づき、孤島の屋敷で密かに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。描き直すと決めたマリアンヌに、意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。キャンバスをはさんで見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううちに、恋におちる二人。約束の5日後、肖像画はあと一筆で完成となるが、それは別れを意味していた……。

パラサイト 半地下の家族』(2019)

『殺人の追憶』(03)の、ポン・ジュノ監督作。ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、チャン・ヘジン、パク・ミョンフン、イ・ジョンウン、チョン・ジソ、チョン・ヒョンジュンほか出演。第92回アカデミー賞では、作品賞を含む最多4部門を受賞。

あらすじ:全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが……この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく……。

パーム・スプリングス』(2020)

マックス・バーバコウによる、長編監督デビュー作。アンディ・サムバーグ、クリスティン・ミリオティ、ピーター・ギャラガー、J・K・シモンズ、タイラー・ホークリン、デイル・ディッキー、カミラ・メンデス、メレディス・ハグナー、クリス・パンほか出演。

あらすじ:舞台は砂漠のリゾート地、パーム・スプリングス。妹の結婚式で幸せムードに馴染めずにいたサラは、一見お調子者だが全てを見通したようなナイルズに興味を抱く。いい雰囲気になる2人だが、謎の老人が突如ナイルズを襲撃に。負傷したナイルズは近くの奇妙な洞窟へ逃げ込んでいく。ナイルズの制止を聞かずサラも洞窟に入ってしまい、一度眠りに落ちると結婚式の日の朝にリセットされる“タイムループ”に閉じ込められてしまった! しかもナイルズはすでにループにハマっていて、数え切れないほど同じ日を繰り返しているという。2人で過ごす無限の今日は最高に楽しいものに思えたが、明日がこない日々は本当に大切なものを気づかせていく。果たして2人は、永遠に続く時間の迷宮から抜け出し、未来を掴むことができるのか。

ボーダー 二つの世界』(2018)

『マザーズ』(16)の、アリ・アッバシ監督作。「ぼくのエリ 200歳の少女」の原作者として知られる、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが原作と脚本を手掛ける。エヴァ・メランデル出演。第71回カンヌ国際映画祭では、ある視点部門にてグランプリを受賞。第54回スウェーデン・アカデミー賞では、作品賞を含む最多6部門を受賞。

あらすじ:税関職員のティナは、渡航者の違法な所持品を嗅ぎ分ける特殊能力を持っていた。ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者ヴォレと出会う。ヴォレを見て本能的に何かを感じたティナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。同棲するボーイフレンドがいるにも関わらず、次第にヴォレに惹かれていくティナ。しかし、彼にはティナの出自にも関わる大きな秘密があった……。

わたしは最悪。』(2021)

『テルマ』(17)の、ヨアヒム・トリアーが監督と脚本を担当。レナーテ・ラインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム出演。第74回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞するほか、第94回アカデミー賞では、脚本賞&国際長編映画賞にノミネートされた。

あらすじ:ユリヤは30歳という節目を迎えたが、人生はどうにも方向性が定まらない。いくつもの才能を無駄にしてきた。年上の恋人アクセルはグラフィックノベル作家として成功し、しきりに身を固めたがっている。ある夜、彼女は招待されていないパーティに紛れ込み、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。ほどなくしてアクセルと別れて新しい恋愛に身を投じ、人生の新たな展望を見出そうとするが……。

MEMORIA メモリア』(2021)

『ブンミおじさんの森』(10)の、アピチャッポン・ウィーラセタクンが監督と脚本を担当。ティルダ・スウィントン、エルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール、ダニエル・ヒメネス・カチョ、フアン・パブロ・ウレゴ、ダニエル・トロ出演。第74回カンヌ国際映画祭にて、審査員賞受賞。

あらすじ:とある明け方、大きな爆発音に驚き目覚めたジェシカは、その日以来自分にしか聞こえない爆発音に悩まされるようになる。姉を訪ねてボゴタを訪れた彼女は、建設中のトンネルから発見された人骨を研究している考古学者のアグネスと親しくなる。アグネスに会いに訪れた発掘現場の近くの町で、ジェシカは魚の鱗取り職人のエルナンと出会い、川のほとりで思い出を語り合う。一日の終わりに、ジェシカは目の醒めるような感覚に襲われる。

TITANE/チタン』(2021)

『RAW〜少女のめざめ〜』(16)の、ジュリア・デュクルノーが監督と脚本を担当。ヴァンサン・ランドン、アガト・ルセル、ギャランス・マリリアー、ナタリー・ボイヤー、ドミニク・フロ、ミリエム・アケディウ、Théo Hellermann出演。第74回カンヌ国際映画祭にて、“最高賞”パルムドール賞を受賞。

あらすじ:幼い頃、交通事故により頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア。彼女はそれ以来“車”に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになる。遂に自らの犯した罪により行き場を失った彼女はある日、消防士のヴィンセントと出会う。10年前に息子が行方不明となり、今は独りで生きる彼の保護を受けながら、ふたりは奇妙な共同生活を始める。だが、彼女は自らの体にある重大な秘密を抱えていた……。

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)

『クルエラ』(21)の、クレイグ・ギレスピー監督作。マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、マッケンナ・グレイス、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ケイトリン・カーヴァー、キャサリン・ダイアーほか出演。第90回アカデミー賞にて、アリソン・ジャネイが助演女優賞を獲得。

あらすじ:貧しい家庭にて、幼いころから厳しく育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。その才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、92年アルベールビル、94年リレハンメルと二度のオリンピック代表選手となった。しかし、彼女の夫であったジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、彼女のスケート人生の転落が始まる。一度は栄光を掴みアメリカ中から愛され、そしてフィギュア界から追放され、プロボクサーへ転身したトーニャの波乱万丈な半生を描いた物語。

ブルックリンの片隅で』(2017)

『17歳の瞳に映る世界』(20)の、エリザ・ヒットマンが監督と脚本を担当。ハリス・ディキンソン、マデリーン・ウェインスタイン、ケイト・ホッジ、ニール・ハフ出演。

あらすじ:息苦しい家庭から逃れるように不良仲間とつるみ、彼女がいながらも夜は出会い系サイトで年上の男たちとチャット。ブルックリンの片隅で、19歳の若者は自分の性的志向に葛藤しながらも性を模索し続ける。

アンモナイトの目覚め』(2020)

『ゴッズ・オウン・カントリー』(17)の、フランシス・リーが監督と脚本を担当。ケイト・ウィンスレット、シアーシャ・ローナン、フィオナ・ショウ、ジェマ・ジョーンズ、アレック・セカレアヌ出演。第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション作品。

あらすじ:時は1840年代、舞台はイギリス南西部の海沿いの町ライム・レジス。主人公は、人間嫌いで、世間とのつながりを絶ち暮らす古生物学者メアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)。かつて彼女の発掘した化石は大発見として一世を風靡し、大英博物館に展示されるに至ったが、女性であるメアリーの名はすぐに世の中から忘れ去られ、今は土産物用のアンモナイトを発掘しては細々と生計をたてている。そんな彼女は、ひょんなことから裕福な化石収集家の妻シャーロット(シアーシャ・ローナン)を数週間預かることとなる。美しく可憐、何もかもが正反対のシャーロットに苛立ち、冷たく突き放すメアリー。だが、次第にメアリーは自分とはあまりにかけ離れたシャーロットに惹かれていき……。

 

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※2023年4月6日時点での情報です。

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