清原翔。これまで「MEN’S NON-NO」モデルとして人気を集める一方、「HiGH&LOW」シリーズや『PRINCE OF LEGEND』、『リベンジgirl』など様々な作品に出演、個性豊かな役柄に挑戦してきた。最新出演作『うちの執事が言うことには』では、仏頂面で感情を表に出さない執事になりきり、存在感を発揮している。
高里椎奈による同名原作を映画化した『うちの執事が言うことには』は、日本が誇る名門・烏丸家の第27代当主となった烏丸花穎(永瀬廉)と、花穎の新しい執事・衣更月蒼馬(清原)が難事件に挑むミステリー・エンターテインメント。若くして家督を継ぐことになった当主と、不本意ながら主従関係となった衣更月の、凸凹ながら息を合わせて謎を解き明かす様子が痛快に描かれていく。
本作にて銀幕デビューを飾った永瀬を支えた清原は、「本当に花穎に見えてくるほどでした」と主演として立った永瀬を手放しで讃えた。さらに、自身にとってもオーディションではなく、初めてオファーされた役ということで、手ごたえと同時にプレッシャーを感じていたと心境を吐露する。現在26歳、クールでパーフェクトな風貌からは予想だにしない、飾らず謙虚な素顔を覗かせた清原は、終始人懐っこい笑みを浮かべながら本音を語りはじめた。
――『うちの執事が言うことには』では、執事役を演じられています。普段、なかなか執事と接する機会はなさそうですが、役作りはどのように進めていきましたか?
清原 執事も執事指導もやっているという方に、直接いろいろと教えていただきました。その方の動きを見ていると、軽やかでキレイだったので「そうやって動けば執事に見えるのか」と勉強しました。本当にいろいろな作法、所作があったので、覚えるだけでも役作りになりました。何と言っても、僕の第一ハードルは、背筋をまっすぐに伸ばすことでしたね(笑)。
――MEN’S NON-NOモデルの方は皆さん背が高いので、比較的猫背率も高いですよね。
清原 猫背になっていますよね……!? 背が高いのを言い訳にしていいなら、そうです(笑)。ずっと背筋をピンと伸ばしていると疲れてしまうから、撮影が終わった瞬間、こう(※猫背に戻る)なっちゃって……。伸ばすのは、きつかったですね。
清原 反対に、自分的に一番キレイに見えたと思ったのは、紅茶を注ぐところでした。結構練習したので、その成果が出た気がしています。……けど、執事のお仕事は全部大変ですよね。当主の花穎の部屋の中に衣更月もずっといるので、例えばティーポットを持ったら、持ったままずっと待機しているんですよ。……もう、(腕が)しんどくて、無理じゃないですか(笑)。
――いやいや、先日AbemaTVで清原さん出演の「GENERATIONS高校TV」を拝見しまして、「こちょこちょ腕相撲」で驚異的な強さを発揮していましたよね。腕の力、だいぶあるのでは?
清原 いや!! ガリッガリっすよ(笑)! 腕相撲は腕の長さとかも関係するので、力だけではない部分もあるんです。だから勝てました(笑)。力はそんなにないので、ティーポットをずっと持っているのは大変でした……。
――衣更月は感情を表に出さないタイプですが、清原さんに似たところもありますか?
清原 「あまり表に出ないね」と言われるんですが、自分的にはめちゃくちゃ出ているつもりなんです。こうした仕事場では、出ないようになっているんですかね? 起伏がないわけでは、全然ないんですけど……。
――舞台挨拶などから「にこやかな方」というイメージも持っていました。
清原 間違っていないと思います(笑)。めちゃめちゃ笑いますし、思ったことを言いますし。怒ったりは、あまりしないですね。言ったことによって怒られることはある、かもしれないですけど(笑)。
――今回、花穎役の永瀬さんとのシーンが多いですが、どこが一番印象に残っていますか?
清原 俺も廉も、いつも一択なんですけど、花穎と衣更月が対立する場面です。ストーリー上、大事なところでしたし、演じていて一番印象に残っています。衣更月が初めてと言っていいくらい感情を出すところなので、注目して観ていただきたいです。監督も、初号試写の後「一番よかったね!」と言ってくださって、僕自身も胸をなでおろしました。
――回し蹴りのシーンも印象に残りましたが、やってみていかがでしたか?
清原 ああ……! 回し蹴り、大変でした! 本当に蹴っているんですけど、サポーターの部分に当てなきゃいけないので、すごく緊張しました。人間を蹴ったことなんてないですし、そもそも回し蹴り自体も初めてだったので、練習を結構させてもらって。練習では「結構うまくいったな」と思っていたんですけど、いざ「蹴りましょう」となって人が前に立つと気持ち的に違って、思いっきり蹴れなかったりもして大変でした。僕も2番目に挙げたいくらい、印象に残っているシーンです!
――永瀬さんは本作が映画デビューです。清原さんのほうが俳優として、先輩にあたるかもしれませんが、そのあたりはいかがでしたか?
清原 芸歴で言ったら全然、廉のほうが長いですし、人前に出ていることも慣れていますし、こういったインタビューを一緒に受けるときとか? ?「慣れているなあ……」と思います。確かに年は自分のほうが上ですし、演技の場数も多いかもしれないですが、そこには差がないと思うので、先輩面してアドバイスとかは全然していません。それに、撮影の後半では、本当に廉が花穎に見えてくるほどでした。
――実際、カメラを離れたところでは、おふたりはどのような関係性でしたか?
清原 撮影じゃないときは、「ガキ!」という感じですよ(笑)。すごいワチャワチャしていました。こんなに撮影期間中にしゃべったり、仲良くなることはあまりないので、僕としては珍しい経験でした。基本、自分からがつがつ話しかけたりできないので、相手から来てもらえたら仲良くなれるんです。だから、彼が来てくれるのが早かったんだと思います。最初のときは洋服の話をしたりしていたのかなあ。
――ふたりで踊ったりもしていた、という情報も得ています。
清原 King&Princeの「シンデレラガール」のふりつけを教えてもらいました(笑)。撮影していたとき、ちょうど彼のグループのCDデビュー時期と重なっていて、僕もテレビで一方的に観ていたので「教えてよ」と言って、教えてもらったんですけど、1回も踊れなかったですね(笑)。毎回、新鮮な気持ちで「どうやってやるんだっけ?」から始まって……、自分から教わりに行ったくせに学ぶことをしなかったんです(笑)。簡単そうに見えて難しいんですよ!
――本作では、いわゆる準主役という立場ですが、率直に大きな役へのうれしさはありますか?
清原 やっぱり、うれしいです。(チラシを見て)自分の名前の文字も大きいですしね、この「永瀬廉、俺、神宮寺勇太」という並びだと、「俺、King&Princeじゃね?」と思っちゃいます(笑)。錯覚に陥るかもしれないですけど、俺、King&Princeじゃないんですよね……。
――非常にユーモアに溢れた清原さんです(笑)。「うれしかった」んですね?
清原 そうですね。今回、オファーをいただいて出演したので、それもうれしかったです。今までオーディションを受けて役をやらせてもらうことしかなかったので、オファーをいただけたことは「役者として見ていただけたのかな」とも思いました。
ただ、気持ち的には、オーディションを受けてやったほうが楽なのかもしれないです。オーディションは役として見て選んでもらっているので「間違いない」と思うんですけど、オファーとなると、若干のプレッシャーがあるというか。「イメージが違った」となったら、お互い「嫌だな」となってしまいそうなので。今回、そういったことはなかったようなので、「よかった」と思っています。
――直近で公開された『PRINCE OF LEGEND』しかり、今後控えている『HiGH&LOW THE WORST』しかり、男くさい現場が続いているようにお見受けします。偶然ですか?
清原 確かに、多いっすね! けど、全部毛色が違いますよね。『HiGH&LOW THE WORST』に関しては男ばかりで、『うちの執事が言うことには』も……男くさいですよね(笑)。『PRINCE OF LEGEND』は男がいっぱい出ていましたけど、TEAM 3Bだったので「女性がたくさんいる」というシーンが多く、あまり男くささは感じなかったんです。僕ひとりのシーンでも(ヒロインの)白石聖ちゃんとのシーンが多かったりしました。ストーリー上、恋愛が絡まない役が多いので、特にそう感じるのかもしれないですね。(取材=赤山恭子・編集部、文=赤山恭子、撮影=映美)
映画『うちの執事が言うことには』は、2019年5月17日(金)より全国ロードショー。
出演:永瀬廉、清原翔、神宮寺勇太 ほか
監督:久万真路
公式サイト:http://www.uchinoshitsuji.com/
(C)2019「うちの執事が言うことには」製作委員会
※2021年2月28日時点のVOD配信情報です。
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