岩浪れんじによる初の単行本「コーポ・ア・コーポ」を原作に、個性豊かなキャストを迎えて実写映画化。大阪の安アパートを舞台に、何かの縁で一つ屋根の下に暮らす“訳あり”住人たちが繰りひろげる群像劇。
本記事では、映画『コーポ・ア・コーポ』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめてご紹介します。
『コーポ・ア・コーポ』（2023）あらすじ
家族のしがらみから逃げてきたフリーター・辰巳ユリ（25）、複雑な過去を背負い、女性に貢がせて生計を立てている中条紘（36）、日雇の肉体労働で日々を過ごし女性に対して愛情表現が不器用な石田鉄平（21）、過去の事こそ話さないが「コーポ」の一角の部屋で怪しげな商売を営む初老の宮地友三（66）。彼らは大阪の下町にある安アパート「コーポ」に住んでいる。ある日、コーポで暮らす同じ住人の山口が首を吊って死んでいるのを宮地が見つける。似た境遇で暮らす人間の死を目の当たりにして、ユリたちはそれぞれの人生を思い返し……。
『コーポ・ア・コーポ』キャスト情報
辰巳ユリ／馬場ふみか
めったに笑顔を見せないが、実は誰よりやさしくコーポの住人たちのことを横目で気にかけている。
中条紘／東出昌大
どんなときでもスーツ姿でバッチリ決め、甘いマスクで次々と女を口説いて貢がせるニヒルな男。
石田鉄平／倉悠貴
ニッカボッカ姿で働く若い日雇い労働者。女性にはモテるが、キレると手が出るやっかいな男、実はナイーブ。
宮地友三／笹野高史
2階の部屋で何やらいかがわしい商売を営んでいる。
その他キャスト
ユリの弟・カズオ／前田旺志郎
女子大生・高橋／北村優衣
タバコを交換したがるおばちゃん／藤原しおり（ブルゾンちえみ）
ユリの母親／片岡礼子
スタッフ
◼︎監督：仁同正明
◼︎脚本：近藤一彦
◼︎原作：岩浪れんじ「コーポ・ア・コーポ」（株式会社ジーオーティー刊）
◼︎主題歌／挿入歌：T字路s
『コーポ・ア・コーポ』見どころ
舞台は、昭和レトロな雰囲気が漂う大阪の安アパート・コーポ。年齢も性別も職業も知らない住人たちの、緩くて暖かいコミュニティーを描く本作。手立てがない重苦しい状況であっても、隣人同士、声を掛け合い日々を前向きに生きる姿はリアリティショーを見ているかのような生々しさと温かさを感じる。個性豊かなメンバーたちが、全編に及んで繰り広げるコミカルな日常のやり取りも見どころだ。
監督は、『死の実況中継 劇場版』（2014）、『黒蝶の秘密』（2018）、『燃えよ！失敗女子』（2019）などを手掛けた仁同正明が務める。
主演は、『恋は光』（2022）での演技が評価され、第44回ヨコハマ映画祭にて最優秀新人賞を受賞した馬場ふみか。関西弁で煙草を吸う、金髪ロングの女性役で新境地を切り拓いた。コーポの住人役に、東出昌大、倉悠貴、笹野高史ら実力派俳優陣が揃う。他キャストに藤原しおり（ブルゾンちえみ）、前田旺志郎、北村優衣、片岡礼子らが名を連ね、大阪の人情物語に彩りと深みをもたらす。
コミックサイト「COMIC MeDu」で連載され、岩波れんじ初の単行本化を果たした原作「コーポ・ア・コーポ」は、芥川賞作家の西村賢太氏が生前に「得体の知れぬ日常を底知れぬ生命力で渉(わた)る。そんな人たちが、ここにいる」と絶賛し話題に。SNSや口コミを通して徐々に広まり、人気を博している。
主題歌を務めるのは、人気ブルースデュオのT字路s。本作のために書き下ろした主題歌「愛おしい日々」は、エンディングとともに作品の余韻を一層彩るものとなっている。
温かな人情味が溢れているヒューマンドラマ『コーポ・ア・コーポ』は、2023年11月17日（金）よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。是非、この機会にチェックしてみては？
『コーポ・ア・コーポ』作品情報
◼︎上映日：2023年11月17日（金）
◼︎配給：ギグリーボックス
◼︎公式HP：https://copo-movie.jp/
（C）ジーオーティー/岩浪れんじ
※2023年10月19日時点の情報です。
