ポン・ジュノ、ジム・ジャームッシュら絶賛の友情物語 映画『ファースト・カウ』12月22日公開決定!

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第70回ベルリン国際映画祭金熊賞にノミネートされたほか、世界中の映画祭で計157部門にノミネート、27部門を受賞したケリー・ライカート監督作「First Cow(原題)」を『ファースト・カウ』の邦題で2023年12月22日(金)より公開されることが決定した。

【公開決定】『ファースト・カウ』(2019)

物語の舞台は西部開拓時代のオレゴン州。成功を夢⾒る料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーは意気投合し、“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うという計画を思いつく。映画冒頭に、詩人ウィリアム・ブレイクの言葉「鳥には巣、クモには網、人間には友情」が引用される本作は、ドーナツ作りを通して少しずつ芽生えていく2人の友情が美しく描かれている。豊かな自然が息づく原風景を切り取った映像美や、心地よい音楽が物語を彩り、新たなアメリカを映し出す。

監督を務めるのは『リバー・オブ・グラス』(1994)でデビューし、現代アメリカ映画の最重要作家と評されるケリー・ライカート。長らく日本で観られる機会が限られていた彼女の作品は、2021年に行われたケリー・ライカート監督特集上映で作品性の高さから満席回が続出し、話題となった。そんな彼女の最高傑作との呼び声も高い本作が、⽇本で初めて全国公開される。

原作は、これまでケリー・ライカート作品の脚本を多数手がけてきたジョナサン・レイモンドによる小説「The Half-Life」。物語に惚れ込んだ監督が映画化を熱望し、長年の構想の末ついに実現した。

本国配給を行なったのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)などのA24。作家ファーストでありながらオスカー常連で大ヒット作を続々と世に送り出し続けているA24と、独自の視点を追求し一貫したスタイルで映画を撮り続けているケリー・ライカート監督が初めてタッグを組んだ。

また、映画人からの評価も高く『パラサイト 半地下の家族』(2019)のポン・ジュノ監督は「私には決して真似のできないものであって、とてつもなく、うらやましい」と、その才能を羨望。他にもジム・ジャームッシュトッド・ヘインズ濱口竜介ら、世界の名だたる監督たちも称賛している。

『ファースト・カウ』は、2023年12月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開。

ファースト・カウ』あらすじ

舞台は西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルー。共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し、やがてある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うという、甘い甘いビジネスだった……!

監督・脚本:ケリー・ライカート
脚本:ジョナサン・レイモンド
出演:ジョン・マガロ、オリオン・リー、トビー・ジョーンズ
配給:東京テアトル、ロングライド

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※2023年10⽉20⽇時点の情報です。

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