元レスリング選手 吉田 沙保里さん
いまなお語り継がれるディズニー不朽の名作『アラジン』が実写映画化され、いよいよ6月7日(金)より公開されます。映画では、アラジン、ジャスミン、ジーニーの3人がそれぞれの“本当の願い”を叶えるための冒険が繰り広げられます。
そこで、13大会連続で世界一を獲得しギネス世界記録に認定されるなどご自身も“願いを叶える力”を持った吉田沙保里さんに映画『アラジン』の魅力と吉田さん流の“本当の願い”を叶えるメソッドを伺いしました。
小さな目標から少しずつチャレンジしてみる
元々アニメーション映画の『アラジン』も大好きだったのですが、今回の実写版映画『アラジン』も期待を超える映像とアレンジが最高でした!
特にウィル・スミス演じるジーニーがお気に入りです。アニメーション版の彼もお茶目で楽しいキャラクターでしたが、今作では更にウィルならではのアレンジも利いてよりチャーミングで親しみやすいキャラクターとして描かれ、主人公アラジンをまさに“最高の友達”としてサポートしてくれます。
そんなジーニーは魔法で鮮やかに願いを叶えてくれますが、現実はそうはいかない局面も多い。私は“願い”を叶えるには「小さな目標を一つずつ積み重ねること」が大切だと思っています。3歳の頃からレスリングを始め、小さな目標を一つずつ積み重ねた先で「オリンピックで金メダルを取る」という大きな“願い”を持ち、叶えることができました。
たとえジーニーのようにはいかなくても「前回の得点を1点でも超える」みたいな小さなチャレンジを繰り返すことで、いつかアラジンのように“本当の願い”に辿り着くことが出来るんじゃないかな。
叶えたい願いは口に出してみる
元々大好きなジーニーも勿論ですが、美しさと芯の強さを兼ね備えたジャスミンも魅力的でした。彼女は国民想いの聡明な王女で、現状をただ嘆くのではなく行動に移すのですが、その度しきたりや偏見に行く手を阻まれる。
ですが彼女は厳しい言葉や態度にうちのめされても「民を救うため王になりたい」と口にし続け、挫けずに立ち向かっていきます。その姿に同じ女性としてつよく共感を覚えました。
私自身、女子レスリングも当初はオリンピックの正式種目ではありませんでしたが「オリンピックでの金メダル」を信じ続け、周りにもその目標を伝えることでモチベーションを保ち続けました。その結果、晴れて女子レスリングがオリンピック正式種目に認定されたとき、私も「オリンピックの金メダル」を手にすることが叶いました。
そんなジャスミンの、強い想いを表明し自らの道を切り拓いていく様はいま“叶えたい願い”を持つ人の背中もつよく押してくれると思います。
「ダイヤの原石」を磨き続ける
貧しい境遇がゆえアグラバーの街で「ドブネズミ」「クズ」と蔑まれ続けるアラジンですが、目の前で困っている人を放っておけなかったり、人に気遣いを悟らせない優しさなど、その境遇に負けずに人を思いやる正しい心――“ダイヤの原石”を磨き続け、映画のラストでは本物のダイヤにも負けないつよい輝きを放ちます。
自分自身もふくめ、人間は思っているより弱い生き物なので、目標があってもつい怠けて休んでしますが、実は誰もがみな“ダイヤの原石”を心に秘めているのではないかな、と私は思います。
私の場合は、毎日レスリングの練習を積むことが“ダイヤの原石”を磨く作業でした。勿論かなり厳しい練習もあったのですが、アラジンが自らや仲間を信じて正しい心を持ち続けたように「目標に向かうこと」が正しいと信じ、またそんな私を家族やチームのパートナー、皆が支えてくれたので辛い練習にも耐えることが出来ました。
『アラジン』は、願いを持つことの大切さと、人と人の絆や仲間がいるからこそ叶えられる“願い”を改めて思い出させてくれる映画です。
吉田沙保里さんプロフィール
元レスリング選手。女子レスリング個人で世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録し、「霊長類最強女子」の異名を持つ。2012年には13大会連続世界一でギネス世界記録認定、国民栄誉賞受賞を成し遂げた。紫綬褒章受章者(2004年、2008年、2012年)。
■ 映画『アラジン』imformation
STORY:人生を変えたいと願う貧しい青年アラジン、自由を求める王女ジャスミン、そして“3つの願い”をかなえることができる“ランプの魔人”ジーニー。この運命の出会いによって、彼らは“本当の願い”をかなえることができるのか?胸おどる冒険と真実の愛を描いた究極のエンターテイメント。
美女と野獣のディズニーが『アラジン』を実写化
あなたの世界は、輝いてますか?
6月7日(金)公開
https://www.disney.co.jp/movie/aladdin.html
(C)2019 Disney
※2022年6月27日時点のVOD配信情報です。