A24最新作「The Iron Claw（原題）」が、『アイアンクロー』の邦題で2024年4月5日（金）より公開されることが決定。併せて場面写真とコメントが公開された。
【公開決定】『アイアンクロー』（2024）
“アイアンクロー＝鉄の爪”を得意技とし、1960～70年代に日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げたアメリカの伝説的なプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。本作は、そんな父の教えに従って、世界ヘビー級王者になることを宿命づけられたフォン・エリック兄弟の実話をもとに描かれる。プロレス界で栄光を築き上げながらも、相次ぐ悲劇によって「呪われた一家」と呼ばれたプロレス一家の壮絶な道のりを、長男ケビンの視点からドラマチックにスクリーンに映し出す。
監督は、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』（2011）や『不都合な理想の夫婦』（2020）など、インディペンデント映画で高い評価を得てきた実力派作家ショーン・ダーキン。自身を「プロレス狂」と呼ぶほど、子どもの頃からのプロレスファンで、フォン・エリック兄弟には並々ならぬ想いがあったという監督は、まさに「事実は小説より奇なり」とも言うべきこの物語について「なぜ、あれほどまでにフォン・エリック兄弟に惹かれたのだろう。彼らは他に類を見ないエンターテイナーで、彼らの華やかなプロレスは観ていて最高に楽しかった。それに、今のプロレスの基盤になったスタイルでもある。しかし、それよりも僕の心を捉えて離さなかったのは、彼ら家族の喪失の物語だったんだ」とコメントしている。
長男ケビン役を務めるのは、先日ハリウッド殿堂入りを果たしたザック・エフロン。本物のプロレスラーと見紛うほどの筋骨隆々な肉体を披露しSNSで話題となった彼は、今回の肉体改造について「今までで最も厳しい挑戦のひとつだった。経験したことのない過酷なトレーニングと食事制限を始めた。ワークアウトから戻って、ワークアウトして、撮影して、またワークアウトみたいな感じだった。辛かったよ、でも結果的にそれはケビンとは何者なのかという深い洞察につながった。彼が自身の運動能力やプロレス、肉体に捧げようとしたものや、完璧を求める姿勢が見えてきたんだ」と語っている。
また、次男デビッド役を『ザリガニの鳴くところ』（2022）などのハリス・ディキンソン、三男ケリー役を「一流シェフのファミリーレストラン」シリーズに出演し、第80回ゴールデングローブ賞主演男優賞（テレビ部門ミュージカル・コメディシリーズ）を受賞したジェレミー・アレン・ホワイトが演じる。そのほか、アメリカの伝説的なプロレスラーで厳格な父親のフリッツ・フォン・エリック役を、『キャッシュトラック』（2021）のホルト・マッキャラニー、ケビンの妻パムを、『シンデレラ』（2015）のリリー・ジェームズ、信心深い母ドリスを演じるモーラ・ティアニーなど、人気俳優たちが脇を固めている。
そして、米プロレス団体AEWの現役王者であるMJFことマクスウェル・ジェイコブ・フリードマンが、エグゼクティブ・プロデューサーを、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアが、プロレスシーンのコーディネーターを務めており、劇中にもレスラー役として登場している。そして製作・配給を、『ミッドサマー』（2019）や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』（2022）などを手掛けてきた映画会社A24が担当している。
先日、発表された「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」では、ザック・エフロンをはじめとするキャストたちが「アンサンブル演技賞」を受賞し、批評家たちからは、「圧倒的に打ちのめされる」（IndieWire）、「脳裏にずっと焼き付いて離れない！ 」（Deadline）など、高い評価を得た。プロレスラーを演じる人気俳優たちの鍛え上げた肉体と、迫力満点のアクションも本作の見どころとなっている。
『アイアンクロー』は2024年4月5日（金）より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。
『アイアンクロー』あらすじ
1980年初頭、熾烈な競争のプロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック一家。父フリッツ（ホルト・マッキャラニー）は元AWA世界ヘビー級王者。そんな父親に育てられた息子の長男ケビン（ザック・エフロン）、次男デビッド（ハリス・ディキンソン）、三男ケリー（ジェレミー・アレン・ホワイト）、四男マイク（スタンリー・シモンズ）ら兄弟は、父の教えに従いプロレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指す。デビッドが世界ヘビー級王座戦へ指名を受けた直後、日本でのプロレスツアー中に急死する。ここからフォン・エリック家は次々と悲劇に見舞われる。いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命とは……。
監督・脚本：ショーン・ダーキン
出演：ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソン、モーラ・ティアニー、ホルト・マッキャラニー、リリー・ジェームズほか
配給：キノフィルムズ
公式：ironclaw.jp
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※2023年12⽉19⽇時点の情報です。
