ハン・シュアイが監督する映画『緑の夜』で主演を務めるファン・ビンビンのメッセージ映像が公開された。
【メッセージ映像】『緑の夜』(2023)
韓国を舞台に、抑圧された生活を送っている中国人のジン・シャとミステリアスな緑の髪の女性の出会いを丹念に描く本作。2023年ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、テディ賞/パノラマ観客賞にノミネートされるなど注目を集めている。
監督を務めるのは、長編デビュー作『阪南の夏』(2020)が高く評価されたハン・シュアイ。主人公ジン・シャを『355』(2022)のファン・ビンビン、緑の髪の女を『梨泰院クラス』(2020)、『ベイビー・ブローカー』(2022)のイ・ジュヨンが演じる。
長きに渡る封殺を経て、華やかなパブリックイメージとは真逆のジン・シャという役柄と共にスクリーンに舞い戻ってきたファン・ビンビン。「女性たちの連帯」というテーマにとても惹かれたという彼女は、のちに共演することになるイ・ジュヨンに直筆の手紙で出演をオファーするほど、本作に対して強い意気込みを見せたという。
今回、そんな彼女の俳優復帰作に寄せたメッセージ映像が解禁された。シンガポール映画祭のアフターパーティーでのきらびやかな衣装そのまま、本作について語っている。
初タッグとなるハン・シュアイ監督については、「映画や芝居に独自の流儀があり、いろいろなアイデアが生まれた」と語り、共演を熱望したイ・ジュヨンについては、「彼女と仕事をすることで大きく成長できたと思う。監督やジュヨンとの撮影はすごく楽しかったし、深い友情を築けました」と話す。
映画の見どころについては、海鮮市場のシーンを挙げ「現地の生活に溶け込んだかのような感じを味わえる」とコメント。映画後半に出てくるこのシーンは、物語的にも大きな展開を迎える場面となっているので見逃せない。最後に「日本のファンの応援にはとても感謝しています。東京国際映画祭での最優秀女優賞受賞(『ブッダ・マウンテン 〜希望と祈りの旅』(2010))がとても励みになりました。本作を気に入ってくれると嬉しいです」と結んだ。
『緑の夜』は、2024年1月19日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国公開。
『緑の夜』あらすじ
苦難に満ちた過去から逃れようと中国を離れ、韓国で抑圧された生活を送るジン・シャ。保安検査場での仕事中、ミステリアスなオーラを放つ緑色の髪の女と出会い、ふとしたきっかけから危険で非合法な闇の世界に巻き込まれていく。果たして、彼女たちの運命の先に待ち受けるものは……。
監督:ハン・シュアイ
出演:ファン・ビンビン、イ・ジュヨン、キム・ヨンホ
配給:ファインフィルムズ
公式:https://midorinoyoru.com/
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※2023年1⽉15⽇時点の情報です。