【松村北斗×上白石萌音】映画『夜明けのすべて』ベルリン国際映画祭 フォーラム部門正式出品決定&ロング予告公開!

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映画『夜明けのすべて』が、第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されることが決定。併せてコメントとロング予告が解禁となった。

【ベルリン国際映画祭 出品決定】『夜明けのすべて』(2024)

月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんと、パニック障害を抱えている同僚・山添君。友達でも恋人でもない、“生きづらさ”を抱えた男女の特別な関係性を描く物語。

この度、本作が第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されることが決定した。ベルリン映画祭は、カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつとされ、日本の映画人では巨匠・黒澤明山田洋次をはじめ、名だたる映画監督たちが評価されてきた。

フォーラム部門は、新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集めた部門で、強い個性や多様性のある物語が選出されている。本作が国境を越えてどのような視点をもって評価されていくのか、注目が集まる。

三宅唱監督作品としては、『きみの鳥はうたえる』(2018)、『ケイコ 目を澄ませて』(2022)以来2年連続、3回目のベルリン国際映画祭選出となり、自身の長編作品は全てベルリン映画祭に招待されたこととなる。さらに、上白石萌音と共に主演を務める松村北斗も、声優として出演した『すずめの戸締まり』(2022)が昨年のベルリン国際映画祭に正式出品されているため、2年連続の招待となる。

ベルリン国際映画祭出品決定にあたり、三宅唱監督、主演の松村北斗、上白石萌音、原作者の瀬尾まいこのコメントが公開された。

三宅唱監督

『夜明けのすべて』原作者である瀬尾まいこさんに感謝申し上げます。そして、すべての俳優、すべてのスタッフの美しい仕事を誇りに思います。ベルリンを皮切りとして世界中のさまざまな人々に『夜明けのすべて』を無事に届けられるよう、またどんな反応があったかお知らせできるよう、引き続き大切に進めていきます。国内外問わずさまざまな状況下を生きるみなさんが心穏やかに映画を愉しめるような世の中に少しでもなることを心より願っています。

松村北斗

この歴史あるベルリン映画祭への参加が決まった事を「夜明けのすべて」チームの一員としても松村北斗個人としても本当に誇りに思います。この映画は大きな世界の小さな街の話です。誰もが生きづらさを感じる今に、生きることが少し楽になる願いを込めた映画です。そんな映画が世界に届く事を本当に幸せに思います。世界中の誰しもが自分なりの生きづらさを抱えていると思います。そんな方々に願いを込めながら参加したいと思います。

上白石萌音

映画の一員として、そしてこの映画を好きないち観客として、とても嬉しいです。描かれているのは、世界のどこで暮らしていても感じ得る心の機微です。作品の温もりが海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。

瀬尾まいこ

ベルリン映画祭への正式出品、本当におめでとうございます。三宅監督、スタッフの皆さん、出演者の方々が丁寧に、小説を温かく深い世界にして下さったことに感謝しています。私たちの生きている今の世界を離れることなく、すぐそばにいてくれる見た人の心をそっと照らしてくれるこの素敵な映画を、海外の方にも見ていただけると思うと嬉しいです。

Barbara Wurm(Berlinale Forumディレクター)

男性はパニック障害を抱え、女性は極度のPMSに悩まされている。彼らの会社は社員にとんでもないものを提供する。というとそのようには聞こえないかもしれないが、実は小津安二郎の世界そのものなのだ。ここの人々は気配りができ、気づかないうちにお互いに良いことをしている。私も、私のチームも皆この作品が大好きって、もう言ったかしら?

【ロング予告】『夜明けのすべて

併せてロング予告が解禁となった。山添くんの「男女の友情が成立するかっていうどうでもいい話をする人がよくいますよね。それって相手にもよるし答えなんてないし、僕はどうでもいいと思うんですよ。ただ明らかなことがひとつだけ分かりました」という印象的なセリフから幕を開ける。そして、PMSで自らをコントロールできなくった藤沢さんと、パニック障害で思うような日常生活を送れなくなってしまった山添くんの、“生きづらさ”を抱える姿がありありと映し出される。

それでも山添くんの、「自分の発作はどうにもならないんですけど、3回に1回くらいは藤沢さんのこと助けられると思うんですよ」と、PMSの症状が出ている藤沢さんの心を和らげるために洗車に誘い、温かい飲み物を差し入れる姿や、山添くんの恋人・大島千尋(芋生悠)から「藤沢さんみたいな方が会社にいてくれて良かったです。ありがとうございます。彼と向き合ってくださって」と感謝の言葉を受け取る藤沢さんの姿が映し出され、自分の症状は改善されなくても相手を助けることはできると考えて行動する2人の姿が映し出されている。

最後は、帰宅中の路上で藤沢さんが「また明日」と声を掛け、互いにひとりの日常に溶け込む姿で幕を閉じる。「この世界は動いている。今ここにしかない闇と光。全ては移り変わっていく。新しい夜明けがやってくる」という言葉の通り、移ろいゆく世界で生き、向き合い、互いに支え合うことで、ふたりもまた少しずつ移り変わっていく。そんなかけがえのない瞬間がたくさん詰まった作品であることを予感させる映像となっている。

『夜明けのすべて』は、2024年2月9日(金)ロードショー。

夜明けのすべて』あらすじ

月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのとある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりだというのに、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめ、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

原作:瀬尾まいこ「夜明けのすべて」(水鈴社/文春文庫刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人、三宅唱
出演:松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、りょう、光石研
音楽:Hi’Spec
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
公式:yoakenosubete-movie.asmik-ace.co.jp

(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

※2024年1⽉17⽇時点の情報です。

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