カルト的な人気を誇る鬼才ブランドン・クローネンバーグ監督の長編第3作目『インフィニティ・プール』の予告編と場面写真が解禁された。
【予告編】『インフィニティ・プール』（2024）
裕福な若い夫婦が訪れた美しいリゾート地“リ・トルカ島”。その国ではどんな犯罪を起こしても、大金を払えば自分のクローンを作ることができ、そのクローンを身代わりとして死刑に処すことで罪を免れることができるという残酷なルールが存在していた……。
スランプに陥り徐々に堕落していく作家ジェームズを体当たりで演じたのは、『ターザン：REBORN』（2016）、「ビッグ・リトル・ライズ」シリーズなどに出演し、クールなルックスで大人気のスカルスガルド兄弟の長男アレクサンダー・スカルスガルド。ジェームズを奇妙で恐ろしい世界に誘う女を、タイ・ウェスト監督作『Pearl パール』（2022）で大ブレイクを果たしたミア・ゴスが演じている。そして、『タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜』（2017）のトーマス・クレッチマン、『月影の下で』（2019）のクレオパトラ・コールマン、『イヴ・サンローラン』（2014）のジャリル・レスペールなど、著名な俳優たちが脇を固めている。
監督は、デヴィッド・クローネンバーグを父に持ち、自身も『アンチヴァイラル』（2012）、『ポゼッサー』（2020）など独特の世界観に溢れた秀作を送り出してきたブランドン・クローネンバーグ。本作は当初、アメリカ映画協会（MPAA）より17歳未満入場禁止映画であるNC-17のレーティングを付けられたがクロ―ネンバーク監督による再編集の結果、北米ではR指定（17歳未満は成人保護者の同伴必須）での公開となった。
この度、俳優の豊川悦司がナレーションを務めた予告編が解禁となった。映像は、美しいリゾート地リ・トルカ島で、偶然出会った2組の夫婦を映し出す。よく知らない人々との交流に不安そうな妻・エムと、好奇心を抑えきれない夫・ジェームズ。そして、絡みつくような視線で誘う女・ガビ。
ある日ドライブに出かけた彼らはその帰り道、交通事故を起こしてしまう。運転していたジェームズは連行され、いきなり死刑を言い渡される。しかし、この島には大金を支払えばクローンを作り身代わりにできるという恐ろしいルールがあった。かくして、ジェームズはクローンを作成し、自らの死刑を目撃することになる。
ガビに唆され、逃れられない悪のサイクルに囚われて堕落していくジェームズ。本能のままに暴走し堕落したのは、本物の自分か、それともクローンなのか？ 最後に「お前は誰だ」というナレーションが重なりハッとさせられ、その先が気になる予告編となっている。豊川は今回のナレーションに際し、「映画の雰囲気や世界観を膨らませるためにナレーションがあると思いますので、この予告編によってより多くの方が作品に興味を持ってくれたら嬉しいです」とコメントした。
【場面写真】『インフィニティ・プール』
また、場面写真が一斉解禁された。人間の本性を暴いてしまう奇怪なリゾートで翻弄される男と女。欲望の先には一体、何があるのか……？ 物語のその先を映し出したかのようなドロドロとした感情が見えるようなシーンの数々となっている。
『インフィニティ・プール』は、2024年4月5日（金）新宿ピカデリー、池袋 HUMAX シネマズ、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開。
『インフィニティ・プール』あらすじ
高級リゾート地として知られる孤島を訪れたスランプ中の作家ジェームズは、裕福な資産家の娘である妻のエムとともに、ここでバカンスを楽しみながら新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていた。ある日、彼の小説の大ファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われ一緒に食事をすることに。意気投合した彼らは、観光客は行かないようにと警告されていた敷地外へとドライブに出かける。それが悪夢の始まりになるとは知らずに……。
監督・脚本：ブランドン・クローネンバーグ
出演：アレクサンダー・スカルスガルド、ミア・ゴス、クレオパトラ・コールマン、トーマス・クレッチマン、ジャリル・レスペール
配給：トランスフォーマー
公式：https://transformer.co.jp/m/infinitypool/
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※2024年2⽉29⽇時点の情報です。
