【主演 吉沢亮 × 原作 吉田修一 × 監督 李相日】『国宝』映画化決定!

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「パレード」「パークライフ」「悪人」などで数々の賞に輝いた吉田修一の長編小説「国宝」の映画化が決定した。

【映画化決定】『国宝』(2025)

物語の舞台は、戦後から高度経済成長期の日本。任侠の家に生まれた喜久雄は、数奇な運命をたどり、歌舞伎役者の家に引きとられる。激動の人生の中で、やがて歌舞伎役者としての才能を開花させていくのだが。

原作は2017年から朝日新聞にて連載された同名長編小説「国宝」。歌舞伎界を舞台にした本作は、連載時から大きな話題となり、2018年に単行本化。日本文学の伝統に脈々と流れる芸道小説の金字塔にして、吉田修一の最高傑作と言われている。吉田修一自身が、3年の間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にし、4年の歳月をかけて書き上げた上下巻800ページを超える大作は2019年第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞をダブル受賞した。

主演は、「キングダム」シリーズや「東京リベンジャーズ」シリーズなどに出演する吉沢亮。NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021)では13歳から91歳までの渋沢栄一を演じ切った吉沢が、30歳となった節目の年に芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄に挑む。

これまで踊りの経験がなった吉沢は、まずはまっすぐ歩くことから始め、すり足で歩く、正座の仕方、扇子の持ち方、取り方など、基本動作から始めた。稽古初日は、まっすぐ歩くことだけで終わり、撮影時にきちんと踊ることが出来るのか不安もある中、他の仕事をセーブし、撮影本番のギリギリまで日々歌舞伎の稽古を行い、名もなき青年が国の宝になるまでの、稀代の歌舞伎役者・喜久雄に近づけるよう全身全霊で立ち向かう。

メガホンをとるのは、『フラガール』(2006)で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞した李相日監督。吉田修一作品を手がけるのは『悪人』(2010)、『怒り』(2016)に続く三作目となる。

脚本は、第46回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門招待作品、相米慎二監督の『お引越し』(1993)で脚本家デビューした奥寺佐渡子。『八日目の蝉』(2011)、『コーヒーが冷めないうちに』(2018年)などのヒット作品を手掛け、細田守監督の『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)で東京アニメアワード個人賞(脚本賞)を受賞した。

撮影は3月からスタートし、6月クランクアップ予定。公開は来年2025年を予定している。

【コメント】『国宝

吉田修一(原作)

「悪人」「怒り」、そして「国宝」へ。夢が叶う。三たび、信頼する李相日監督に自作を預けられる喜びにあふれている。そしてもう一つ、夢が叶う。「国宝」執筆中も書き終えてからも、ずっとあることを夢見ていた。無理は承知ながら、この稀代の女方・立花喜久雄の舞台を一度でいいからこの目で見てみたいと。その夢が叶う。吉沢亮という稀代の役者を迎えて。

李相日(監督)

芸に身を捧げ、人生を翻弄される多彩な登場人物たちが織りなす豪華絢爛な歌舞伎の世界観。吉田さん渾身の作品を担う重圧に慄えが止まりません。小説刊行からの構想6年。言い換えれば、“覚悟“に要した年月です。決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会いです。数多ある困難を超えた先に拡がる未知の世界に、関係者一同胸昂る思いです。

吉沢亮

吉田修一先生×李相日監督の3作目。『悪人』ではただただ視聴者として感嘆し、『怒り』ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分への苛立ち、完成を観てのどうしようも無い昂まりと悔しさ。そして『国宝』では当事者としてなにを思うのでしょう。稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です。

『国宝』は、2025年公開。

国宝』あらすじ

原作:「国宝」吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督:李相日
脚本:奥寺佐渡子
出演:吉沢亮
配給:東宝

(C)吉田修一『国宝』(上 青春篇/下 花道篇)朝日文庫

※2024年3⽉5⽇時点の情報です。

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