ヴィム・ヴェンダース監督『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』6月21日公開決定!

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ヴィム・ヴェンダース監督作品「Anselm(原題)」が『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』の邦題で、2024年6月21日(金)より公開されることが決定。併せて、日本版ポスタービジュアルと場面写真2点が解禁となった。

【公開決定】『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』(2023)

戦後ドイツを代表する芸術家であり、ドイツの暗黒の歴史を主題とした作品群で知られるアンゼルム・キーファーの生涯と、その現在を追ったドキュメンタリー。

監督は、『PERFECT DAYS』(2023)で第76回カンヌ国際映画祭主演俳優賞を受賞、第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたことも記憶に新しい、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース。『パリ、テキサス』(1984)、『ベルリン・天使の詩』(1987)などの劇映画だけでなく、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999)、『Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(2011)などのドキュメンタリーも手掛け、世界各国から高い評価を受けてる。

キャストには、アンゼルム・キーファー本人のほか、自身の青年期を息子のダニエル・キーファーが演じ、幼少期をヴェンダース監督の息子、アントン・ヴェンダースが務めている。

アンゼルム・キーファーは、ナチスや戦争、神話などのテーマを、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で壮大な世界を創造する、戦後ドイツを代表する芸術家。ヴェンダース監督と同じ1945年生まれであり、初期の作品の中には、戦後ナチスの暗い歴史に目を背けようとする世論に反し、ナチス式の敬礼を揶揄する作品を制作するなど“タブー”に挑戦する作家として美術界の反発を生みながらも注目を浴びる存在となった。

1971年からはフランスに拠点を移し、わらや生地を用いて歴史、哲学、詩、聖書の世界を創作し、1991年には高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門を受賞した。彼の作品に一貫しているのは戦後ドイツ、そして死に向き合ってきたことであり、“傷ついたもの”への鎮魂を捧げ続けている。

制作期間に2年の歳月を費やし、3Dと6Kで撮影されたという本作。従来の3D映画のような飛び出すような仕掛けではなく、絵画や建築を立体的で目の前に存在するかのような奥行きのある映像で再現。ドキュメンタリー作品において新しい可能性を追求した。ヴェンダース監督は「先入観を捨てて、この衝撃的なビジュアルをただ楽しんでもらいたい」と語っている。

【日本版ポスタービジュアル】『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家

今回解禁となった日本版ポスタービジュアルは、作品の1つである巨大な塔の中に佇むアンゼルム・キーファーの後ろ姿を映し出したもの。中央のキャッチコピー「圧倒的な没入感」とある通り、目の前に巨大で立体的な芸術品が迫りくるような迫力ある3Dでの映像体験に期待が高まる。

また、2025年3月下旬から6月下旬まで、世界遺産・二条城にてアンゼルム・キーファーの大規模個展が開催されることも決定している。併せてチェックしてみてほしい。

『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』は、2024年6月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開。

『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』作品概要

監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:アンゼルム・キーファー、ダニエル・キーファー、アントン・ヴェンダース
配給:アンプラグド
公式:unpfilm.com/anselm

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※2024年3⽉8⽇時点の情報です。

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