映画『マンティコア 怪物』監督の日本愛が炸裂!「魔界村」の着信音から始まる本編映像が解禁

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鬼才カルロス・ベルムト監督最新作『マンティコア 怪物』の本編映像が公開された。

【本編映像】『マンティコア 怪物』(2022)

空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーのフリアンは、同僚の誕生日パーティーで美術史を学ぶディアナに出会う。内気で繊細な性格のフリアンは、聡明でどこかミステリアスなディアナに魅かれていく。しかし、彼が抱えるある秘密が、思いもよらぬマンティコア「怪物」を作り出してしまう……。

監督は、「日本文化は僕の血肉」と語り日本の漫画、アニメ、映画をこよなく愛するスペインの鬼才カルロス・べルムト。劇場デビュー作『マジカル・ガール』(2014)は第62回サン・セバスチャン国際映画祭グランプリと監督賞をダブル受賞する快挙を成し遂げ、その独創的なストーリーと先読みできない巧みな構成に批評家や映画ファンも唸り、日本でもカルト的な人気を博した。

今回解禁されたのは、ファミコンゲーム「魔界村」の着信音から始まる2分弱の本編映像。街中を散歩するフリアンのもとに、人事部から一通の電話が。新プロジェクトについてということだが通常なら別の部署の人間から連絡が来るはず。不審に思いながらも電話を切り出社すると、仲の受付のスタッフも目を合わさず、同僚に声を掛けても返事すら無い。人事部の部屋に入ると突然「我が社はこの問題に対して細心の注意を払って対処する」と宣告される……。

本作は、人間の心の闇のタブーに踏み込んだ衝撃のアンチモラル・ロマンス。犯罪とそうでないものを分けるモラルの一線について、カルロス・ベルムト監督は「フリアンはその一線を越えることを避けようとしていて、それが彼の背負っている苦行でもある。私は人間という複雑な存在に興味があるし、必ずしも良い面ばかりではないことも理解している。そうでなければ物語の中で起こる多くの葛藤は起こらないし、起こったとしてもそれはそのキャラクターに対する罰となるのだから」と語っている。

自身の心の奥底に潜む“怪物”の存在に苦悩する主人公の姿を捉え、海外の評論家たちからは「傑作」「残酷」「最もタブーな題材への挑戦」「巧妙で、恐ろしいラブストーリー」などと絶賛されている。自分自身では気付かない彼の“問題”、現実と空想に横たわる倫理の一線、そして彼に問われるモラルとは一体なんなのだろうか……。

『マンティコア 怪物』は、2024年4月19日(金)シネマート新宿、渋谷シネクイントほか全国順次公開。

マンティコア 怪物』あらすじ

空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーのフリアン。同僚の誕生日パーティーで美術史を学ぶディアナに出会う。内気で繊細な性格のフリアンだが、次第に聡明でどこかミステリアスなディアナに魅かれていく。しかし、フリアンは隣人の少年を火事から救った出来事をきっかけに原因不明のパニック発作に悩んでいた。やがて彼が抱えるある秘密が、思いもよらぬマンティコア[怪物]を作り出してしまう……。

監督・脚本:カルロス・ベルムト
出演:ナチョ・サンチェス、ゾーイ・ステイン、アルバロ・サンス・ロドリゲス、アイツィべル・ガルメンディア
配給:ビターズ・エンド

(C)Aquí y Allí Films, Bteam Prods, Magnética Cine, 34T Cinema y Punto Nemo AIE

※2024年3⽉29⽇時点の情報です。

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