発禁処分後60年!衝撃の映画化『フィリップ』誘惑者の姿を捉えたシーン写真8点解禁

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愛と復讐の狭間で生きる男を描いた映画『フィリップ』のシーン写真8点が公開された。

【シーン写真】『フィリップ』(2022)

第2次大戦、ナチス支配下のポーランド、そしてドイツ。ユダヤ人としての素性を隠して生きている美青年フィリップは、戦場に夫を送ったナチス将校の妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていた。孤独と嘘で塗り固めた生活の中、プールサイドで知的な美しいドイツ人のリザと出会い、愛し合うようになる。しかし戦争は容赦なく二人の間を引き裂いていく……。

本作の基となったのは、ポーランドの作家レオポルド・ティルマンド(1920-1985)の自伝的小説「Filip」。ティルマンド自身が1942年にフランクフルトに滞在していた実体験に基づいて書かれたこの小説は、ポーランド当局の検閲の後大幅に削除されたものが1961年に出版されるも発刊後すぐに発禁処分。長い間陽の目を見ることがなかったが、2022年になってオリジナル版が出版された。

監督は1990年代よりテレビプロデューサー兼演出家としてキャリアを重ね、21世紀に入って以降はポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督作品のプロデューサーとして、後期代表作である『カティンの森』(2007)、『ワレサ 連帯の男』(2013)、そして遺作『残像』(2016)まで製作を勤め上げた、ミハウ・クフィェチンスキ

その事実から導き出す魂の解放・自由奔放な姿を、官能的な要素を加えて映画化した大きな理由のひとつとして「ポーランドで愛する人を亡くしたユダヤ人の主人公は、そのような状況下で何を感じるでしょうか? 私はティルマンドの本を心理的で緻密な映画にし、トラウマから感情が凍り付いた男の孤独を研究することに決めました」と明かしている。

この度解禁されたシーン写真は8点。自らの容姿を武器に次々と憎きドイツ人女性を誘惑、情事後に切り捨てるという目的のため、プールサイドで肉体美を曝け出して女性を品定めする姿のほか、出会ってしまった運命の恋人・ドイツ人女性リザとの逢瀬を過ごす時間を捉えたものや、暴力に屈することなく、真っ直ぐな目で自らの意思を主張する様子など、いずれも時代に翻弄されながら苦しい戦いを続ける<孤独な誘惑者>フィリップの姿を切り取ったものとなっている。






『フィリップ』は、2024年6月21日(⾦)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国公開。

フィリップ』あらすじ

1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人フィリップ(エリック・クルム・ジュニア)は、恋人サラとゲットーで開催された舞台でナチスによる銃撃に遭い、サラや家族、親戚を目の前で殺されてしまう。2年後、フィリップはフランクフルトにある高級ホテルのレストランでウェイターとして働いていた。自身をフランス人と名乗り、戦場に夫を送り出し孤独にしているナチス将校の妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていた。孤独と嘘で塗り固めた生活の中、プールサイドで知的な美しいドイツ人のリザ(カロリーネ・ハルティヒ)と出会い、愛し合うようになる。しかし戦争は容赦なく二人の間を引き裂いていく……。

監督:ミハウ・クフィェチンスキ
脚本:ミハウ・クフィェチンスキ、ミハル・マテキエヴィチ
出演:エリック・クルム・ジュニア、ヴィクトール・ムーテレ、カロリーネ・ハルティヒ、ゾーイ・シュトラウプ、ジョゼフ・アルタムーラ、トム・ファン・ケセル、ガブリエル・ラープ、ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、サンドラ・ドルジマルスカ、ハンナ・スレジンスカ、マテウシュ・ジェジニチャク、フィリップ・ギンシュ、ニコラス・プシュゴダ
配給:彩プロ
公式:https://filip.ayapro.ne.jp/

(C)TELEWIZJA POLSKA S.A. AKSON STUDIO SP. Z.O.O. 2022

※2024年4⽉5⽇時点の情報です。

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