渋谷のスペイン坂を登ると見える独特の建物。長きに渡って、様々な作品で私たちを楽しませてくれたシネマライズの閉館が決まりました。
ミニシアターとしては代表的な映画館「シネマライズ」
シネマライズは1986年に開館し、ミニシアターにも関わらず劇場外までお客様が並ぶことも多く、渋谷では代表的な映画館の一つでした。
過去上映作としては、『レザボア・ドッグス』『ムトゥ・踊るマハラジャ』『トレインスポッティング』の他、社会現象ともなった『アメリ』等、今でも語り継がれる名作ばかりです。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】ミニシアターブームを牽引、そして時代の変化
1996年には2スクリーンに拡大し、渋谷周辺も他劇場が相次いで開館するなどミニシアターブームに突入します。2004年にはもともとバーであった地下を改装し、ライズXをオープン。
当時、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の上映と、さらに本物の(?)ドラァグクイーンの皆さんが登場するカラオケナイトがとても印象的で、私も連日ヘドヘッドを被って通い詰めていました。
時代はシネコンが主流となり、次々と劇場は閉館へ。シネマライズも2010年には1スクリーンに戻る形で、再スタートをきりましたが、残念ながら2016年1月をもって閉館となるとのことです。
最後の上映作品『黄金のアデーレ 名画の帰還』
閉館することは決まりましたが、まだ今年いっぱい楽しむことができます!11月27日からは最後の作品として『黄金のアデーレ 名画の帰還』が上映予定です。
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先日も、日本最大の映画の祭典、東京国際映画祭2015の特別招待作品として一足先に上映され、大絶賛でした。会場には、ヘレン・ミレン、サイモン・カーティス監督(マリリン 7日間の恋)も登場し、多くのマスコミと映画を楽しみにするファンたちで満員。
生で見るヘレンはとてもチャーミングで素敵な方ですが、映画の中のヘレン=マリアはガラッと印象が変わります。役作りをする上で「髪色も目の色も変えたけど、一番はマリアを通して見る世界を理解すること」とお話されていましたが、まさに本当のマリアを見ているかのような気持ちにさせる演技は必見です。
割引サービスが充実した鑑賞料金
シネマライズは独自の割引サービスが充実しています。
・上映の3日前から、インターネットでチケットが購入できます。購入された方は、1,600円に!ケータイ専用サイトからも同様に割引があります。
・映画をハシゴしたい方は、ぜひシネクイントへ。シネクイントの座席指定券を提示すると、当日鑑賞料金が1,300円となります。(チケット1枚につき、1名様まで)
・毎月1日(元旦を除く)の映画サービスデー、毎週日曜日の最終回、毎週火曜日のシネマライズサービスデーは、1,000円とグッとお安くなります!又、学生の多い街ならではの割引も。平日(祝日を除く)は学生証を提示すれば、同じく1,000円に。
これからシネマライズに行かれる方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
このような若い頃にお世話になり、思い出が詰まった映画館がどんどんと閉館してしまうことは寂しいですが、今後もシネマライズで観た映画を観るたびに、シネマライズでの貴重な時間を思い出すことでしょう。そして最後の思い出作りにぜひ皆様一度訪れてみてはいかがでしょうか?
※2022年10月31日時点のVOD配信情報です。