映画『ブルーピリオド』美術室にいる眞栄田郷敦&高橋文哉&薬師丸ひろ子の撮影現場レポートが公開!

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「マンガ大賞2020」を受賞、累計発行部数700万部越えの山口つばさによる同名漫画を原作とした、映画『ブルーピリオド』の美術室シーンの現場取材レポートが公開された。

現場取材レポート】『ブルーピリオド』(2024)

昨年の2023年6月下旬に、矢口八虎役・眞栄田郷敦、ユカちゃん/鮎川龍二役・高橋文哉、佐伯昌子役・薬師丸ひろ子が美術室で正対するシーンの撮影が、都内の廃校を利用して行われた。

授業で描くことになった1枚の絵をきっかけに、絵を描くことの楽しさに目覚めた八虎は、倍率200倍ともいわれる最難関の国公立・東京藝術大学の存在を知る。八虎は藝大を第一志望として美大受験に挑戦することを決意。物語が大きく動く起点となる重要な場面だ。「単なるコスプレにはしたくない」という製作陣の強い思いから、念入りな衣装合わせを経て生まれた八虎の制服姿のヴィジュアルは、原作の単なるトレースを超えて実在感たっぷり。脱色したかのような髪色のヘアスタイルはウィッグとは思えぬ見た目と質感がある。

八虎の目の前に佇む、美術部顧問・佐伯昌子役の薬師丸。モニターを覗く萩原健太郎監督も思わず「ずっとこうだったかのように自然……」と唸るほど、ナチュラルなオーラを放っている。一方、眞栄田は八虎の心の揺れ動きを動作でも表すべく、ズボンのポケットに手を入れたり、セリフのどの時点で薬師丸に近づくのがベストなのかを探ったり。萩原監督と入念なディスカッションを重ねて撮影本番に臨んだ。真剣な眼差しの寄りのショットを撮り終えた眞栄田は、モニターで確認する萩原監督に「僕、芸大目指しそうですか?」と聞くと「うん、受かりそう」と満面の笑みで監督が答えるなど、緊張感ある撮影の中にも適度な緩和があり、それぞれの充実ぶりが伺えたという。

そんな二人を見守りつつ、美術室で自身の導線と入りのタイミングを確認しているのはユカちゃん役の高橋。高橋は龍二の中性的な魅力を表すために約8キロの減量に挑戦し、学ランとセーラー服をジョイントしたかのような個性的な制服は、原作のデザインを参考に高橋の体形にフィットする形で縫製されたという。製作陣が「クランクインしたばかりということもあるし、八虎とユカちゃんという相対するキャラクター性もあって、お二人はあえて距離を詰め過ぎないようにしている雰囲気がある。先々の撮影に向けて緊張感を高めているようだ」と指摘するように、カメラの外で眞栄田と高橋がベタベタと慣れ合う様子は皆無。

小休憩の時間になると、眞栄田は楽屋を離れてフラッと美術室へ。教室全体を俯瞰して見渡せる教卓にもたれながら口笛を吹く。各々が自分のペースで撮影という時間を無理なく共有している、そんな様子が伺える印象的な姿だった。

「代役ではやらない」という製作陣の意向を受けて、キャスト陣はクランクイン前から絵の練習をスタート。2022年末から新宿美術学院(現ena美術)のレジェンド講師・海老澤功氏のもとで基礎から絵を学んだ眞栄田は、海老澤氏から「八虎のように受験すれば合格するぐらいの力はある」と太鼓判を押されるほど上達。

しかし、エキストラの生徒も交えて美術室で八虎たちがキャンバスに向き合うシーンの撮影では、そんな持ち前のセンスが思わぬ壁に。絵を描き始めて間もない八虎の様子を捉えるカットで、眞栄田の鉛筆を握る手元や画用紙に向かう姿勢が、絵を描き慣れている人のように見えすぎるという問題が発生! 静物画のデッサンに向き合う眞栄田の鋭い視線に対して萩原監督は「目線からして絵が上手そうだな……」と苦笑いで、撮影に帯同する海老澤氏も「一度絵を描くことに慣れてしまうと、下手に描くことが逆に難しくなる」と悩ましそう。眞栄田もモニターの前に現れて、絵を描く自分の所作を確認しながら、海老澤氏と「どうすれば素人っぽく見えるか」を相談。鉛筆の持ち方を直角に変えたり、海老澤氏から「絵を見るのではなく描くことに集中するような様子で」とのアドバイスがあったりしながら、ショットやカットが丁寧に積み重ねられていったという。

機材準備を待つ間、眞栄田はごく当たり前のように鉛筆をカッターの刃で削る。画材一式は小道具でありながらも、キャスト陣にとっては大切な相棒でもあるかのような愛着がすでに生まれている。その愛が作品に宿り、スクリーンからもにじみ出ることは間違いなさそうだ。

『ブルーピリオド』は、2024年8月9日(金)全国ロードショー。

ブルーピリオド』あらすじ

生きてる実感が持てなかった。あの青い絵を描くまでは……。これはからっぽだった俺が、初めて挑む物語。ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎は、苦手な美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。その時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を持ちはじめ、どんどんのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するのだが……。立ちはだかる才能あふれるライバル達。正解のない「アート」という大きな壁。経験も才能も持ってない自分はどう戦う!? 苦悩と挫折の果てに、八虎は【自分だけの色】で描くことができるのか。

原作:山口つばさ「ブルーピリオド」(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
監督:萩原健太郎
脚本:吉田玲子
音楽:小島裕規“Yaffle”
主題歌:Wurts「NOISE」
出演:眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより、薬師丸ひろ子、江口のりこ、石田ひかり、中島セナ、秋谷郁甫、兵頭功海、三浦誠己、やす
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式:blueperiod-movie.jp

(C)山口つばさ/講談社(C)2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会

※2024年7⽉3⽇時点の情報です。

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