染谷将太主演、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏など日本映画界の豪華実力派俳優らが家族を演じる映画『最初の晩餐』が2019年11月1日(金)より全国公開となる。
父の遺言であった“目玉焼き”から始まる唯一無二の通夜ぶるまいを通じて「家族になる瞬間」を過去と現在を織り交ぜながら、丁寧に描かれた本作。
戸田恵梨香演じる美也子の少女時代を新海誠監督の最新アニメ『天気の子』(19)のヒロインに抜擢された森七菜が務め、窪塚洋介演じるシュンの青年時代を白石晃士監督最新作『地獄少女』のメインキャストをオーディションで射止めた楽駆が務めるなど、若手俳優陣の瑞々しい演技にも注目が集まる。
映画『最初の晩餐』あらすじ
カメラマン東麟太郎(染谷将太)は父・日登志(永瀬正敏)の葬儀のために故郷へ帰ってきた。姉の美也子(戸田恵梨香)と準備をする中、母・アキコ(斉藤由貴)が、通夜ぶるまいは自分で作ると言い出した。やがて運ばれてきたのは、目玉焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつく。
「これ、親父が初めて作ってくれた、料理です」
懐かしい手料理を食べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえってくる。20年前に父と母が再婚した日、連れ子の兄シュン(窪塚洋介)と5人で暮らした日々のこと……。止まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出す。
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東麟太郎/染谷将太
1992年9月3日生まれ。東京都出身。『STACY』(02)でデビューし、太宰治原作の『パンドラの匣』(09)で長編映画初主演を務める。園子温監督作『ヒミズ』(11)で共演の二階堂ふみとともに、ベネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀賞新人賞)を日本人で初めて受賞した。その後、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11)、『悪の教典』(12)などに出演。『WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常』(14)、『寄生獣』2部作(14、15)などに主演。
染谷翔太コメント
家族ほど固いものはないし、家族ほどもろいものもない。とても強い繋がりであり、とても脆くもある。それを表現すると、映画でみるより、自分の家族から感じているコトの方が、おもしろいと思ってしまう。だが今回、台本を読ませていただき、本はもちろんのもと、自分の家族に対する感覚もより豊かになった。
北島(東)美也子/戸田恵梨香
1988年、兵庫県出身。金子修介監督『デスノート』2部作(06)で映画デビューを果たし、続編である佐藤信介監督『デスノート Light up the NEW world』(16)にも出演。2009年にはエランドール賞・新人賞を受賞。映画「駆込み女と駆出し男」(15)「予告犯」(15)、「日本のいちばん長い日」(16)、「無限の住人」(17)などで活躍し、映画「あの日のオルガン」(19)で主演を務めた。
戸田恵梨香コメント
家族というものの本質を知っているだろうか。知らないかもしれない。そんな可能性あることが嫌でした。撮影していて思ったのですが「諦めないで繋がり続ける」。それを経てようやく、答えに辿り着くようなそんな気がしました。
東シュン/窪塚洋介
1979年、神奈川県横須賀市出身。映画『GO』(01)で第25回日本アカデミー賞の新人賞と史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞。以降、『ピンポン』(02)、『凶気の桜』(02)、『Laundry』(02)、『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07)、『東京島』(10)、『Monsters Club』(11)、『ヘルタースケルター』(12)、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』(13)、『愛の渦』(13)、『サンブンノイチ』(13)、『TOKYO TRIBE』(14)、『Zアイランド』(15)など多様な役を数多く演じてきた。『Silence-沈黙-』(17/マーティン・スコセッシ監督)でハリウッドデビュー。モデルや「卍LINE(マンジライン)」名義でレゲエDeeJayとしての音楽活動も行っている。
窪塚洋介コメント
思い出に残るような、手間・ヒマ・愛情をかけた、温かいごはんを食べたかった。電子レンジでチンしたような作品はいりません。
東アキコ/斉藤由貴
1966年、神奈川県出身。1985年「卒業」で歌手デビュー。『雪の断章-情熱-』(85)で映画デビュー。近年の主な出演作に映画『いぬやしき』(18)、『空母いぶき』(19)、『三度目の殺人』(17)ではブルーリボン賞助演女優賞を受賞した。
斉藤由貴コメント
原風景。この世に生を受け、育まれ、無垢な瞳の奥、心の一番奥に刻まれる心象風景。一番最初の呼吸から、一番最後の吐息まで、寄せては返す波のような生の営みの時間にこの身体を通り過ぎてゆく様々な出来事。家族に生まれ、家族を離れ、また家族を作り、愛し、愛され、その仄かな温もりに心震え。時には思いがけない波にのまれ、抗う術もなくただただ運ばれてゆく。そうしてそれら全てが、どうしようもなく切なく、愛おしい。そんな映画だと、思います。
東日登志/永瀬正敏
1966年、宮崎県出身。相米慎二監督『ションベン・ライダー』(83)でデビュー。ジム・ジャームッシュ監督『ミステリー・トレイン』(89)、山田洋次監督『息子』(91)など国内外の100本以上の作品に出演し、数々の賞を受賞。河瀨直美監督『あん』(15)、『パターソン』(16)、『光』(17)ではカンヌ国際映画祭コンペティション部門に3年連続で公式選出された初の日本人俳優となった。近年は『64-ロクヨン-前編/後編』(16)、『パンク侍、斬られて候』(18)、『カツベン!』(19)がある。
また、写真家としても多数の個展を開き、20年以上のキャリアがある。2018年芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
永瀬正敏コメント
“家族” たとえ離れていても側にある、当たり前と感じられていた幸せを、今は重く受け止めています。この作品を観る度に、今までとは違った想いが芽生えるかもしれません。
東美也子(少女時代)/森七菜
2001年、大分県出身。2016年、大分県でスカウトされ、行定勲監督によるWEBCMで芸能活動を開始。ヒロインの声を務めた新海誠監督『天気の子』(19)、『東京喰種 トーキョーグール【S】』(19)、『地獄少女』(19)、『Last Letter』(20)など話題の映画に出演している。
東シュン(青年時代)/楽駆
1996年、大分県出身。2017年、オフィス作主催新人発掘ワークショップオーディションより選ばれ、所属。俳優活動をスタート。映画『地獄少女』(19)ではメインキャストの一目蓮役をオーディションで射止めるなど、今後期待の若手俳優として注目を集めている。
映画『最初の晩餐』監督・脚本・編集
常盤司郎
福岡県生まれ。映画、CM、ミュージックビデオの監督・脚本をはじめ、サザンオールスターズ初のドキュメントムービー「FILM KILLERSTREET(Director’s Cut)」(06)など様々な分野で活躍。実の父との関係を綴った短編映画『クレイフィッシュ』(10)がShort Shorts Film Festivalで最優秀賞と観客賞を開催初のダブル受賞し、国内外の映画祭で高く評価される。続く短編映画『皆既日食の午後に』(11)では世界10カ国以上の国際映画祭に正式招待。また河瀨直美監督らと競作した「CINEMA FIGHTERS PROJECT」(17)では、手がけた短編映画『終着の場所』が大きな話題に。本作が劇場長編映画デビュー作となる。
映画『最初の晩餐』予告編
映画『最初の晩餐』作品情報
2019年11月1日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給:KADOKAWA
公式HP:saishonobansan.com
(C)2019『最初の晩餐』製作委員会
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【文/ビルボーイジン】
※2021年10月29日時点のVOD配信情報です。