金曜ロードSHOW!の30周年記念企画で、実写版『るろうに剣心』3部作がノーカット放送されます。
放送日程はそれぞれ、10月23日『るろうに剣心』、10月30日『るろうに剣心 京都大火編』、11月6日『るろうに剣心 伝説の最後編』。『京都大火編』『伝説の最後編』は地上波初放送となります。
原作は1994年から1999年にかけて集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載された和月伸宏さんの漫画作品です。コミック発行部数累計5,000万部を超えるヒット作で、テレビアニメ化、オリジナルビデオ化もされました。
幕末に最強の志士と呼ばれた「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心が、維新後に流浪人(るろうに)となって、人を切れない逆刃刀で周囲の人々を悪人から救っていく痛快時代劇アクション。
架空の剣術流派から繰り出される技の数々、一見ひ弱な主人公が超人的な能力で敵を倒していくストーリーが読者を虜にしました。
歴史的著名人も登場し、架空の話の中にもリアリティを持たせているのも本作の面白さです。ちなみにタイトルの「るろうに」は流浪人(るろうにん)を略した造語です。
原作が連載されている頃からの『るろうに剣心』のファンであるが故に、原作と実写版の違いに違和感を覚える部分もありますが、その辺も踏まえながら3部作の見どころを紹介をしていきましょう。
『るろうに剣心』~10月23日放送
見どころ
本作は2012年8月25日に劇場公開された第一作目。監督は大友啓史。佐藤健さんが主人公の緋村剣心を演じています。興行収入30億と爆発的ヒットを記録し、続編が作られることになりました。
過去、コミックの実写版はヒットしないことが多かったのですが、香港で活躍した谷垣健治さんをアクション監督として迎えたことで、リアルな剣術アクションが評判を呼び、爆発的なヒットシリーズとなりました。
谷垣アクションは、時代劇に革命を起こしたといってもいいでしょう。主役を演じた佐藤健さんの身体を張った演技も見事です。
周囲を固めるキャストも魅力的です。ヒロイン神谷薫を演じる武井咲さん、良き相棒の相楽左之助を演じる青木崇高さん。歴史上の人物であり、剣心の宿命のライバル元新撰組の斉藤一を演じる江口洋介さん。
そして、本作最大の敵役の武田観柳を演じる香川照之さんに鵜堂刃衛を演じる吉川晃司さん。原作のキャラクターを見事に演じきっています。
原作とはここが違う
原作では武田観柳の手下は実写版の『京都大火編』で出てくる隠密御庭番衆の四乃森蒼紫です。蒼紫はこの観柳邸での戦いで仲間を失い、剣心を恨むことになります。そして京都編での決戦に繋がっていきます。
本作で出てきた鵜堂刃衛はコミックの第二巻に単独の敵役として登場します。綾野剛さん演じた外印はコミック第三部『人誅編』で登場。リアルな人形を操る57歳の老人です。須藤元気さんが演じる戌亥番神も『人誅編』に登場しています。
原作ファンの筆者としては、ここまで敵役を混ぜこぜにしてしまうのは如何なものかと思います。そのせいで続編から突然登場する四乃森蒼紫の存在に違和感を感じてしまうのです。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『るろうに剣心 京都大火編』~10月30日放送
見どころ
本作は原作でも一番人気がある『京都編』を実写化した作品です。最強の敵役・藤原竜也さん演じる志々雄真実が登場し、神木隆之介さん演じる瀬田宗次郎をはじめとする十本刀という魅力的な敵役が次々に登場してきます。
本作から伊勢谷友介さん演じる隠密御庭番衆・四乃森蒼紫が登場。剣心を執拗に追いかける敵役として、特異な存在感を出しています。
第1作でも注目された谷垣さん演出による剣術アクションにも磨きがかかり、さらに迫力を増して、剣心をはじめ、対戦する敵役たちが画面狭しと暴れまくります。ラストに登場する意外な配役に驚かせられます。
原作とはここが違う
第1作の『るろうに剣心』に比べれば、原作に近いストーリーだったと思います。特に剣心が薫に「今までありがとう。そして、さようなら」と別れを告げるシーンは原作でもアニメでも名シーンでしたが、本作でも名シーンとなりました。
本作から隠密御庭番衆・四乃森蒼紫が登場するのですが、原作では『武田観柳編』から登場し、『京都編』の復讐劇へと繋がっていきます。実写版では1作目に武田観柳の手下として登場しなかったことで、2作目から突然登場したような感があります。確かに回想シーンで剣心への恨みの理由を説明していますが、何か無理やり感があって、四乃森蒼紫への共感が感じられないのです。
あと個人的に残念だったのが、原作にあった薫と弥彦が十本刀の本条鎌足、刈羽蝙也と戦うシーンがなかったこと、それと比古清十郎と巨人・不二との対決シーンがなかったことです。映画という時間的な制約があったためとは思いますが、薫と弥彦が十本刀と戦うシーンがなかったことは残念でたまりません。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『るろうに剣心 伝説の最後編』~11月6日放送
見どころ
本作は前作『京都大火編』の続編です。剣心の師匠・比古清十郎役を福山雅治さんが演じたことで話題に。劇場公開前は福山雅治さんが出演することはシークレットだったからです。
『京都大火編』のラストで剣心を担ぐ謎の男のアップが映し出され、福山雅治さんが登場したときは鳥肌が立ちましたね。
前作が助走といえるほど、本作はバトルシーンが多い作品です。特に志々雄真実を演じる藤原竜也さんは包帯グルグル巻きの状態で、激しいアクションをしているのですから、かなりの重労働であったと思います。
原作とはここが違う
本作では剣心は浜辺で師匠・比古清十郎に助けられるという設定でしたが、原作ではこんなシーンはなく、飛天御剣流の奥義を受けるために、自分で比古清十郎を探し出して会いに行きます。
志々雄の巨大船『煉獄』ですが、原作では大阪湾からの出港間際に相楽左之助の手榴弾であっけなく撃沈されてしまいます。よって最後の決戦は比叡山麓にある志々雄のアジトで行われています。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】あわせて観たい2作品
アニメ作品となりますが、『るろうに剣心』をもっと深く知る上で見逃せない作品です。
るろうに剣心 追憶編
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/B004X8VQJO/
緋村剣心が人斬りとなり、そして不殺(ころさず)の誓いをたてるまでを描いたOVA作品です。
飛天御剣流の継承者・比古清十郎との出会いから始まり、比古清十郎の元を離れ、京都で「人斬り抜刀斎」として暗躍した頃のことを描いています。なぜ剣心の頬に十字傷があるのか、なぜ人斬りを辞め、流浪人となったのか、本作で知ることができます。
るろうに剣心 星霜編
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/B004X8WN7S/
剣心の晩年を描いたOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)作品です。不治の病にかかり床に伏せる薫の回想で話が進んでいきます。剣心との出会い、様々な敵との戦い、それらが走馬灯のように流れて行きます。はたして剣心と薫は幸せになれたのか?ラストシーンは涙を誘います。
3部作の見どころ
『るろうに剣心』3部作の見どころは、何といってもリアルな剣術アクションでしょう。原作の実写化は無理だろうと思っていましたが、見事に原作以上の迫力あるアクションを見せてくれます。本作の成功は、主役の佐藤健さんの身体を張った演技に尽きると思います。
※2021年9月29日時点のVOD配信情報です。