「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズは、数々の名作を残したスティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスが送るSF超大作。
変わり者のドクと親友のマーティがデロリアンという乗用車型タイムマシンで30年前にタイムトラベルするストーリーは、1985年に公開されてから未だに人気が衰えない不朽の名作です。
今回はそんな「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ3作品をまとめてご紹介します。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)
ロバート・ゼメキス監督作品。マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー出演。
変わり者のドクが開発した乗用車型のタイムマシンによって30年前にタイムスリップしてしまったマーティ。現代に戻ろうとするも、タイムマシンの燃料が切れて戻れなくなってしまう。30年前は丁度マーティの父と母が出会った年だった。ところが二人が出会うはずのシーンにマーティが介入してしまい、母はマーティに恋をしてしまう。このままでは父と母が結婚せず自分の存在が消滅してしまう。30年後に戻るため、そして父と母を出会わせるため、様々なトラブルを回避しながら奮闘する。
第58回アカデミー賞 音響編集賞も獲得しており、常にワクワクする展開や音楽にも注目。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989)
ロバート・ゼメキス監督作品。マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソン出演。
物語は前作のラストから始まる。無事に30年前から戻ってきたマーティだったが、未来でマーティの息子が起こしてしまう事件を阻止するため、今度は30年後の2015年にタイムスリップする。未来を変え無事に現代に帰るも、 2015年のある出来事が作用して、元の1985年とは全く違う世界になってしまっていた。元の現代を取り戻すため奔走する。
2015年に丁度舞台になった30年後の未来がきたことで再度話題となった。未来にも過去にも行くが、ストーリーが混乱することなく、伏線が回収される展開には爽快感がある。本作は次の3作目と同時に撮影しており、3作目に続くラストとなっている。
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(1990)
シリーズ最終作品。ロバート・ゼメキス監督作品。マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、メアリー・スティーンバージェン、リー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソン出演。
30年前の1955年に取り残されてしまったマーティは、ドクが1885年にタイムスリップしていると知り、自らも同時代にタイムスリップする。無事にドクと再会するも、デロリアンの燃料が切れてしまう……。そこは燃料のない西部開拓時代。ドクは蒸気機関車の力を使うことを思いつくが、二人の前に邪魔が入る。果たして二人は無事に現代に戻れるのか。
舞台は100年前と大きく変わるが、西部時代ならではの決闘、ドクが恋に落ちたりと、相変わらず最後までハラハラドキドキの展開。ドクの最後のセリフは、このシリーズを通したメッセージを見事に伝え、完璧な完結を迎える。
【文・タナカリオ】
※2022年7月4日時点のVOD配信情報です。